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精神科での事例

2011年3月 7日 (月)

発達障害 勘違いは続くよ、いつまでも

 同級生から、ねぇーちゃんと最近お風呂に入ってる、と聞かれ、ほとんど入ってないのがばれた、と勘違いしたAさん。入っていないので仕方がないと諦めて、入ってない、と正直に申し出た。そうしたら、中学生の分際で入っている訳がないよな、と返って来た。その時咄嗟に、中学生にもなると風呂に入らないのが普通なんだ、と理解したらしい。

 友人は、ジョークのつもりで、姉ちゃんと風呂に入っているか、と聞いたらしい。しかし、Aさんはちゃんと入浴しているか、と勘違い。

 人気のないお笑い芸人のモチネタのような話だが、20年以上信じていた。そして、医療に掛かり出してから、入浴指導を受け、毎日入浴する事の大切さを知った。

 患者さんの行為には、それなりの理由があるものだ。そんな風に感じる事が実に多い。

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2010年10月28日 (木)

携帯電話代が首を絞める 生活保護受給者の入院

 携帯電話代が多めの生活保護受給者が入院すると、生活費が減額されてしまうので、入院生活がハードになってしまう。支給されるのは、家賃代+日用品代凡そ20000円。携帯電話代がかさんだ上に、宅の光熱費、固定電話を持っていると基本料金の支払いが生じるので、さぁ大変。自由に遣えるお金が制限される。

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2009年1月28日 (水)

カウンセリング・精神療法 Now & hereの対応???、それともHere & nowの対応???

 Now & here(今ここで)の対応、若しくは、Here & now(ここで今)の対応とは、問題が起こった時その場で対応することを言います。問題が起こった時に、介入しないと問題ってこじれて治療に差し支えてしまうことがあります。

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2008年9月26日 (金)

発達障害 継続中のケア会議の中で感じたこと

 発達障害者との関わりに慣れていれば大した事のない普通のケースであっても、不慣れな人にとっては超難解例になってしまう。専門的な知識はあれどその知識を運用する知識がないので、関わり難いのは仕方がない。そのため、私は、不慣れな専門家には、わからないことがあったら慣れている人に相談しなさい、その方が早く関わりに慣れる、と言って来た。そんな事もあって、この間、関係者及び発達障害者の支援と言う事で、複数のケア会議に連続して顔を出して来た。そこで、関係者が手を焼いている対応が分からない困難ケースに関して、具体的に対処法を教えて来た。

 ケア会議が回数を増していく中で、参加者の多くが発達障害者に対する関わりを学んでくれている事を実感している。ケースを通してノーハウを示して来ただけであったが、それぞれが現場で実践し、関われると言う実感を持てるようになっている。

 一寸前までは発達障害の人の言動が全く理解出来なかった。目の前の言動ばかりに目が向き、心理に目が向かなかった。発達障害者の言動には理由がある事を知った。最近では、状況を整理し、話を聞いていくことで理解出来ると考えられるようになってきた
 
環境調整って大切。問題が起こった時、発達障害者の問題ではなく関わる側の問題として捉えるようになってからは、発達障害者の言動が変った。関わる側の言動が発達障害者に不適切な行動を促進させていたことを痛感させられた

 こんな声が聞かれるようになってきた。皆、成長している。理解して関わってくれるサポーターが増えることは非常に嬉しい事である。

【関連blog】
 発達障害 PMT(Parents Manegement Training) 家族の言葉
 発達障害 『親のための管理訓練』(PMT:Parents Manegement Training)をして欲しいと感じている家族は多いが…
 成人期の発達障害 受診をしたがらないケースは如何したらいいの???
 『親のための管理訓練』(PMT:Parents Manegement Training) 家族に対する私のセラピー
 ADHDとADD 『親のための管理訓練』(PMT:Parents Manegement Training)について

2008年9月16日 (火)

発達障害 医学生を相手に発達障害を語る

 数人の小児科医を目指す医学部の1年生が、多重人格に興味がある、と言うことで私のところにやってきた。多重人格と幼児虐待との間に関連性あるとされていることからどんな風に治療を行っているのかを知りたかったらしい。

 現在関わっているケースを通して話を進めて欲しい、と予め医局より具体的な要望があったので、それにそって話を進めていった。医学生というものの知識は乏しく殆ど素人。現場体験と言う感じであった。

 一通り話を終えると、虐待に関して質問が集中したが、発達障害と虐待の関連の質問がなかったので、付け加えさせてもらった。医学生達には、『発達障害=知的障害』と言う認識しかなかったので、その辺りを修正してから説明をした。

 そして、最後に、「発達障害をしっかり診療できる人が少ないので、診断を受けるのに随分長い間待たなくてはいけません。これでは早期療育が大切と言われているのに、療育に繋がらない。小児科医の卵のあなた達が発達障害に詳しくなって診療が出来るようになると、その分発達障害を抱えた子供達が救われます」と訴えた。

 医学生達にこう言う指導も大切かな、と思うのである。

2008年1月25日 (金)

自らの失敗を認め謝罪する医者と誤魔化す医者

 医療現場で医者がミスを認めるのは、訴訟などを起こされて命取りになる場合がある。しかし、どれもこれもが訴訟に発展するとは限らない。それ程大きなミスでなければ、患者さんは訴訟なんて言い出さない。

 医療の裏側から見ていると、自分の犯した小さなミスを素直に認め謝罪する医者とそうでない医者がいる事に気付く。精神科で処方される薬は、時として強い副作用が出る場合がある。症状を抑えるために仕方がない場合もあるが、明らかにミスと言う場合がある。明らかにミスをしてしまった際の医者の対応と言うのは、その医者のパーソナリティが反映されているのではなんて思う事がある。

 多くの医者は、小さなミスであれば原因の説明をした上で謝罪をし、カルテに記載する。患者さんは正直な医者に安心感を感じる。しかし、ごく一部に小さなミスであっても誤魔化す医者がいる。例えば、動悸が激しくなったら循環器系の疾患がある、失禁があるのは泌尿器科の疾患の所為、と言った具合。その時は患者さんはまんまと騙されてしまう。そして、患者さんが専門医に掛かり、誤魔化しが発覚する。患者さんとミスを誤魔化した医者との信頼関係は大きく崩れる。直ぐにバレるようなことはするな、なんて思う。

 正直な医者と小さなミスを誤魔化す医者を見ていると、正直な医者の方が対話能力が優れている。常日頃から、患者さんとの対話が上手くいっており、信頼関係が構築されている感じ。そして、小さなミスを犯したからと言って信頼関係が崩れないと言うことを認識しているように感じる。あくまでも私の印象なのだが…。



【役に立つ本】
追補 精神科診断面接のコツ
対話の技―資質により添う心理援助
カウンセリングを語る〈上〉
カウンセリングを語る〈下〉
自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法
論理療法による三分間セラピー―考え方しだいで、悩みが消える

2007年12月25日 (火)

不確かな患者情報

 或る患者さんが家庭の事情によりで一時的に入院した。別に症状が悪化して入院した訳ではない。家庭の都合さえなければ地域生活が十分出来る人である。

 そんな患者さんと初対面で、入院を機に担当となった精神保健福祉士から病棟スタッフに対して関係者からの情報が齎された。その情報は偏見に満ち溢れたもので、一歩間違えば人権問題に至るのは必至。患者さんの障害をかなりデフォルメした情報であった。その情報を目にした病棟スタッフたちは口々に大変な患者さんが入院してきたと感じたようで、いきなり警戒モード。

 一方で、この患者さんと外来でこってり付き合っている少人数のスタッフはこの精神保健福祉士に対し、不確かな情報を流して良いのか、と言う思いが徐々に募っていった。また、カルテにこってりした関わりの記録が記載されているのに何故この精神保健福祉士はどんな患者さんなのか教えてと聞けなかったのか、と言う怒りも一時的に生じたようだった。

 この一連の流れを見ていて、不確かな情報であっても精神保健福祉士からの患者情報と言う事で医療スタッフが信じ込んでしまうケースは実際に多いんだろう、と勝手に想像してしまった。

2007年8月10日 (金)

発達障害 ケア会議を通して

 福祉サービスを利用する場合、個々の障害者のニーズに見合う最も適切なサービスを提供するために保健・福祉・医療等に係る各種サービスの調整を図り、推進していく事を目的として当事者・保健所の相談員・地域の障害者支援センターの精神保健福祉士・医療機関の担当者が集り、ケア会議を行っていかなくてはならないらしい。

 先日、私が関わっている一人の発達障害の方のケア会議が開かれた。4回目のケア会議。最初のケア会議の時、発達障害の方への関わりが分からない、と関係者が口を揃えて訴えた事を機に、主治医(精神科医)にも入ってもらおうと言う意見が出た。そして、2回目から主治医が入ったものの、1回目と似たり寄ったり。主治医は発達障害の事をほとんど知らなかった。そのため、主治医からの提案で私が入る事になった。

 3回目のケア会議は、当事者抜きで関係者だけで行われた。関係者の困った出来事相談と言う感じだった。事細かな質問が出さらので、イギリス自閉症協会のspellの原則に則って説明をした。そして、困った問題が起こったら個別で相談を受けます、と加えた。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 SPELLの原則
  Structure:簡単で明瞭な枠組みの設定
  Positive:ポジティブに関わる(ほめる)
  Emphasis:共感(理解)をしてあげる
  Low arousal:刺激が多過ぎると混乱するので、低刺激
  Links:きずな(地域とのつながり、協力)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 その後、関係者から個別相談が相次いだ。関わりには問題は無いのだが、自信が持てない、って感じの関わる側の不安が殆どだったので、ポジティブなフィードバックをその都度行ない、支持した。

 4回目のケア会議。重要な決め事があった。当事者は過緊張してしごろもどろだったが、思いを関係者に伝える事が出来て難なく終わった。

 関係者が散ってから、主治医から質問。あんなに緊張する姿を初めて見た。何であんな状態になったのか、と。私は、刺激が多過ぎて混乱したまでです、と答え、その時私がとった対応の意味を説明した。改めて刺激調節の必要性を感じた、との事だった。

 まだ今後もこのケースのケア会議が続く。関係者の成長は著しい。分からない事を詳しい人に聞き、関わりの中で新しい知識を確認出来る事が大きいのだと思う。今後の成長が楽しみだ。



【発達障害理解に役立つ本】
あなたがあなたであるために―自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド←当事者・家族・知識の乏しい専門家の皆さんに好評です。
日本版WAIS‐Rの理論と臨床―実践的利用のための詳しい解説←心理臨床家向きの本
軽度発達障害児のためのSST事例集
発達障害の心理臨床―子どもと家族を支える療育支援と心理臨床的援助
友達ができにくい子どもたち―社会性の発達と援助法
発達障害児者の問題行動―その理解と対応マニュアル
アスペルガー症候群と学習障害―ここまでわかった子どもの心と脳
のび太・ジャイアン症候群4 ADHDとアスペルガー症候群―この誤解多き子どもたちをどう救うか
アスペルガー症候群と高機能自閉症青年期の社会性のために―よりよいソーシャルスキルが身につく
あなたがあなたであるために―自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド

2007年3月 5日 (月)

認知行動療法的に纏めてみる 無神経な同僚

【日時】
 今日のお昼からのカウンセリング時。

【状況】
 出向中の心理士が、平然とカウンセリング最中に部屋に乱入。パソコンで検索。カウンセリング中ですよ、と堪りかね言うと、私は気にならないから続けて、始終カウンセリングをしており待っていても埒が明かない、と開き直る。因みに、今日3回目の出来事。今年に入って数知れず。

【感情と身体感覚】
 怒り…5%
 諦め…100%
 イライラ…20%

【自動思考】…信じた度合い%
 また、お前か。相変わらず状況が読めないなぁ。勘弁してよ!!!。幾度となく注意をしても効果がない…80%
 この人、直ぐ逆切れだよ・・・5%
 自分のカウンセリング中だったら、物凄く怒るのにね…5%
 立派な学歴で臨床経験30年とか言っているくせに、とってもご立派な経験を積んでいらっしゃるのね。患者さんの間で有名よ…5%
 この人の行動は変わらない。腹を立てるのは止めておこう。こちらまで不快になる。代わりに患者さんに謝っておこう…100%
 この人が退職するまで10年もない。それまでの我慢。腹を立てるのは止めておこう。代わりに患者さんに謝っておこう…100%
 
【適応的思考】
 �私は臨床家。不適切な行動は慎んだ方が良い。患者さんもいることだし、ここで揉めるのは得策ではない。とりあえず、ここはスルーしてしまおう。
 �この人の問題行動を助長しているのは、こちらの対応の拙さでもある。早急に心理士が全員集った時点で、非難と言う形でなく提案と言う形で、カウンセリング中に入室には必要以上に注意をしよう、と提案する。若しくは、論文の読み合わせをする。
 �それでも同じような事が続くのであれば、その時点で考える。

【結果】
 怒り…5%→0%
 諦め…100%→30%
 イライラ…20%→0%

 今後、�→�の順番で実施していく。



【役に立つ本】
追補 精神科診断面接のコツ
対話の技―資質により添う心理援助
カウンセリングを語る〈上〉
カウンセリングを語る〈下〉
自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法
論理療法による三分間セラピー―考え方しだいで、悩みが消える
RESOLVE 自分を変える最新心理テクニック―神経言語プログラミングの新たな展開
子どもと若者のための認知行動療法ワークブック―上手に考え、気分はスッキリ
やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方

2006年10月11日 (水)

親分・子分の治療関係

 今の親分と呼ばれている人がどうだか知らないけれど、昔、親分さんと呼ばれていた人は、子分の面倒をよく看たものだった。そして、子分は面倒看の良い親分を慕ったものだった。しかし、ここで確認しておきたいのだが、面倒看の良い親分は、親分子分の関係が成り立っている場合に限られる。

 臨床場面で、患者に親分子分の関係を強いる人がいる。当然のことながら親分は医療関係者、子分は患者さん。露骨に子分になれば面倒を看てやるぞ、とは言いません。言う事をきかないと高圧的な態度をとり、言う事をきけば面倒を看ると言うスタイルをとります。雰囲気から察しろ、「分かるよな」の世界です。当然の事ながら、医療的な関わりではなく、言う事を効くか否かの関わりなので疑問を持つ常識的な専門家や患者さんは多い。

 親分子分の関係を拒む患者さんは、あの人と自分の処遇が違うと抗議します。すると、昔の親分気取りの医療従事者は、適当に理由をつけて患者さんの捉え方の問題として誤魔化します。そして、抗議した患者さんをルールを使って締め付ける。ここで患者さんが言う事をきけば、掌をクルリと返し患者さんの面倒を看始める。更に異議を申し立てると、もうお察しの通り。医療ではなくなります。悪夢です。

 もちろん、多くの常識的な専門家は、好き嫌いを判断基準にしただけの関わりは医療の常識を無視していますよ、と教育的な指導をします。すると、子分になった患者さんが順調によくなっているので自分の関わりは正しいと反論します。しかし、その自分のやり方の医学的な根拠を求められると、だんまり。根拠となる世界に通用する理論なんかありませんから。そして、自分のやり方を続けます。

 何とかならないものかと思いますが、技量が低いとこんなやり方の方がやり易いのでしょうね。せめて医学的な根拠のある関わりを望みます。



【EMB関連の本】
患者は何でも知っている―EBM時代の医師と患者
統合失調症の語りと傾聴―EBMからNBMへ
EBM 正しい治療がわかる本

2006年10月 2日 (月)

精神科でのカルテ記載について感じること

 コメディカルの記録には、治療効果の記載も必要だと思うのですが…。ポジティブな評価も必要だと思うのですが…。

 療法士記録、デイケア記録等のコメディカルの記録で時折見かけるのであるが、ネガティブな内容ばかりの記載。例えば、独り言を言っているので調子が悪い、とか、陰性症状が強く服装がだらしないとか。そんなことばかりを鬼の首でもとったかのように、毎日飽きずに反復記載する。そんなもん、患者さんを診てたら直ぐにでも気づくようなことばかり。この手のコメディカルたるもの医師の代わりに症状の記録をせっせと記載しなくてはいけないとでも思っているのか。そう思っているとしたら一寸残念である。

 ある精神科医は、こんな現状にげんなりしてコメディカルの記録を読まなくなった。指導して嫌な顔をされたため見なくなってしまった。また或る精神科医は記載を全て患者さんに見せた。精神科医とコメディカル、患者とコメディカルの信頼関係が壊れるとコメディカルは反発した。記載内容をもう少し考えろ、と言う精神科医からのメッセージであった。大抵の場合、この手の強引なやり方だと、問題勃発に至ってしまいましたが…。他にも、記載したコメディカルの名前で記録の信頼度を判断する精神科医もいた。

 カルテ記載の仕方についてきちんと教えるなり、フィードバックするなりする人っていないかなぁ、と思うことがある。そんなもん、出来るだろうと言うことで見過ごされていることが多い。そのため、意味のある記載が出来ないと言う問題が起る。ただ単に、医療機関の医療水準だけの問題にも思えない。どんな医療機関でもしっかりしたコメディカルはしっかり記載している。

 実は、この世界に入った時、私は精神科医に最初に教え込まれました。治療効果の記載が欲しい。ポジティブな評価が欲しい。ポジティブな評価は診察場面で患者さんにフィードバック出来て治療的に大きな効果がある。勿論、症状の悪化のサインを記載して欲しい。しかし、診察室で分かるような記載はいらない。今も覚えています。そして、後輩にも伝えています。後輩達が次の世代に伝えてくれるかどうかは知らない。



【EMB関連の本】
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統合失調症の語りと傾聴―EBMからNBMへ
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2006年8月30日 (水)

ものの伝え方とトラブル

 患者さんへの対応の悪さがピカ一で今まで多くトラブルを起してきた医療従事者がいる。人間的には悪い人ではないのですが、専門性が要求される医療の現場ではどうにもこうにも使い物にはならないと言うのが現場の一致した意見だったりします。しかし、問題を抱えつつも首にならないで済んでいるのは、チーム医療と言う集団での業務だから。問題を起しても、他がカバーしてしまうのです。

 さて、この人の問題点ってなんだろう、って話題になった時多く関係者は人格(性格)の問題だと指摘し、治らない、手遅れと切り捨てました。そして、「本来なら、まともな専門家として業務出来るように指導するのが筋なんだろうけど、勉強はしない、聴く耳を持たないで十年以上も経過してたらねぇ…。いっそ、もう一度暴力事件でも起してくれたら今度は辞めさせられるのに…」と付け加えました。つまり、匙を投げた状態なのです。

 私の印象は、何とかなりそうと言うものでした。しかし、時間が掛かりそうなので無理そう。やっぱり問題を起して辞めて頂くのが手っとり早いかも…なんて思います。

 ふと、この人の問題点の一つに気付きました。この人、用件さえ伝われば、表現の仕方(相手への伝え方)なんてどうでもいいと考えている。伝わり易さや難さは関係ないのだ。簡単で明瞭でトラブルなく伝える事が専門性の一つだと考えられるが、そこが抜けていたら、それでは、トラブルが起こって当然のようにも思われます。

 問題は見えるのですが、なかなか解決出来ない問題です。やっぱり強引に態度変容を迫るのではなく、この人が問題を起す度にその都度直ぐに問題として扱った方が良いのでしょうね。

2006年8月 2日 (水)

仲間の秘密を洩らす人

 何を思ってか、実名入りでスタッフの家庭の話を患者さんに喋るスタッフがいる。実はその人は、患者さんの個人情報の扱いに注意を払え、と守秘義務を口うるさく言っている人だ。Aさんの奥さんは超有名大学を卒業して〇〇(国家公務員)で課長を務めている。Bさんは密かに結婚した。CさんとDさんはこっそり泥沼のお付き合いをしている。こんな感じで言い触らす。何を考えて、そんなことを言うのか、理解出来ない。でも、何か理由があるのだろう。

 患者さんの方がそのスタッフのことを心配して、「スタッフの家庭の事情を暴露しているけれど、スタッフと患者の関係がおかしくなるのではないでしょうか。大丈夫ですか」と言いに来た。正直言って、また喋っているのか、と思い呆れた。

 ここだけの話で始まっているようだが、ここだけの話なんてあってないようなもの。時間の経過と共に、『ここだけの話』と言う前置きがなくなって、みんなの知る話になってしまう。聞き耳を立てている人だっている。スタッフにもプライベートがある。もう少し、配慮が欲しい。

2006年7月12日 (水)

発達障害であるかとか、ないとか

 看護スタッフから、あの先生の言動はちょっとズレているので、広汎性発達障害だと思いませんか、と尋ねられた。広汎性発達障害臭さがすると言うが、行動のズレ以外は根拠はないと言う。確かに、発達障害臭さと言うのは存在するが、その臭さを言語化出来ないと説得力に欠ける。それに発達障害の症例との関わりが乏しいのに、発達障害臭さとが分かると言うのはどうも…。何か発達障害に対する偏見が一人歩きしてしまっている感じも否めなかった。

 発達障害やそうした傾向を持った人は、疫学調査の値より多いように感じます。しかし、そうした傾向や障害があっても、円滑に社会生活を送れていれば、発達障害と騒ぎ立てる必要はないと考えています。脳器質的な問題があっても、円滑に過ごせるだけのスキルを駆使している訳ですから…。

 さて、冒頭に紹介した先生が発達障害であるかどうかについて私は、そんな風に感じるんですね、とだけ返した。生活場面で困っていないのだから、わざわざそこまで周囲の人があれこれ勘ぐる必要はない。そんな風に思った私です。



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2006年6月28日 (水)

否定的な対応と医源性障害

 治療者と呼ばれる医療側の者が、患者さんを馬鹿にしたり、怒鳴り散らしたりと否定的な対応で接し続けると、患者さんは、理不尽さを感じながらもずっと耐えています。見えない上下関係と言うものがあるんですね。それでも、時として、そんな行為に対して、暴力等の問題行動を起こします。誰だって、否定的な対応なんて望んでいないので、患者さんが怒るのも無理ありません。ただ、度が過ぎる暴力の場合、それはそれで問題なのですが、傍から見ていて、やっぱり否定的な刺激を入れられる患者さんを可哀想に思います。

 被害に遭う治療者は、自分の言動がこうした問題を引き起こしていると思っていません(或る意味気の毒です)。そして、被害者の仮面を被って、患者さんを攻め立てます。腹が立つと暴力を振るう怖い患者、なんてレッテルを貼り、精神的にやっぱりおかしい、突然何をするか判らない(了解不能)、なんて患者さんの病的な部分を強調しようとします。こんな治療者の言い分だけを聞いていると、状態が悪い(不穏な)患者と見なされてしまいます。

 でも、実際如何でしょうか。患者さんが問題を起こすに起こすだけの理由があるのです。それも、治療者の否定的な対応と言う理由があるのです。つまり、症状は治療者の否定的な対応が作ったのです(医源性障害)。確かに病的な対応ですが、人災です。この未熟で不勉強な治療者が継続的に関わらなければ、十中八九症状が出ないのです。

 先日、否定的な対応を繰り返していた治療者が、その対応に反応した患者さんに人前で殴られ、取っ組み合いの喧嘩になりました。その後、最初に暴力を振るった患者さんからは謝罪がありましたが、その場面で人格否定をするような怒号の嵐。暴力はよくないのですが、暴力を引き出す対応と言うのも専門家と言う看板を掲げているのに如何したもんだろうと思ってしまいました。これでは素人の反応だよ。

 私がこの世界に入った時、先輩から言われた言葉は、「患者さんを相手にする仕事をしているのに患者さんに嫌われてしまったら、仕事がなくなってしまうよ。患者さんとの関わりは丁寧に」と言うものであった。そして今、私は新人さんに同じことを伝えている。



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2006年6月26日 (月)

怒りは続くよ、いつまでも…

 人格障害の患者さんが医療スタッフに暴力を振るいました。弱そうなスタッフ若干名に蹴りやパンチを一撃加えた程度のものです。そんな訳で、今度医療スタッフに暴力を振るったら担当を外れます、と、担当の若いソーシャルワーカーは宣言しました。そして、案の定、この患者さんは暴力を振るいました。今度の被害者は、担当のソーシャルワーカーでした。あ、あ、あ、これでソーシャルワーカーの担当がいなくなってしまいました。もう10年以上前の話です。

 あれから、長い年月が経ちました。この患者さんには、未だ新しい担当のソーシャルワーカーがついていません。見ていて気の毒に思い、ソーシャルワーカーに、何時になったら担当をつけてあげるの???、と聞いてみました。ルールを破ったので(暴力を振るったので)つける気はありません、と帰ってきました。暴力を振るったからと言うことで、今もソーシャルワーカー室のソーシャルワーカーさんたちは怒っています。

 ソーシャルワーカーさんたちは、人格障害の治療にはルールが大切だ、なんて思っているようです。確かにルールは大切だと思いますが、10年以上も続くルールと言うのは、如何したものでしょうか。ルールが罰にすり替ってしまったようにしか思えません。今も患者さんの幻影に振り回され、陰性の感情のコントロールが効かない感じです。恐らく、その辺りに気付いていないのでしょう。また、一度壊れた人間関係は修復不可能、と患者さんにメッセージを送っているようで、治療的ではありません。

 人格障害の治療にはルールが必要ですが、ルールの設定って、匙加減が難しい。しかし、人格障害の治療にはルールが必要、と言う言葉だけが強調されているような…。この言葉を鵜呑みにして、とんでもなく厳しいルールを設定する治療者って時々いて、治療だと思っています。とんでも無いルールは、治療的ではなく、患う者さんの病的な部分を引き出すだけにしかならないような…

 とやかく口を挟める立場にないので、患者さんが可哀想だと思いながら、スタッフの技量の向上を願うのでした。



【役に立つ本】
境界性人格障害(BPD)のすべて
BPD―境界性人格障害のアセスメントと治療
人格障害の臨床評価と治療
境界例の治療ポイント
心の病いの治療ポイント―事例を通した理解

2006年5月24日 (水)

問題の所在は何処なの

 「あの患者は、いつも同じ訴えをする。何度言っても本当に理解出来ない…」と患者さんからの訴えがあるといつもこんな風に患者さんの問題として扱う医療従事者たちがいる。この手の人たちは、問題の殆ど全てが患者さんが原因であると信じて疑わない。本当に患者さんだけに原因があるのだろうか。

 よく見かける光景ですが、毎日何度も同じ内容の訴えを担当の医療従事者にする患者さんがいる。そして、担当の医療従事者もいつも同じ内容の話をする。傍からやりとりを眺めていると、いつも二人は同じ問答を繰り返している。しかし、二人は自分の言い分を言うのに必死で、こんなことに気付かない。

 経験的にこんな場合、患者さんは、医療従事者に自分の事を理解してもらえていないと感じていたり、話の理解出来ていない状態であることが多く、同じ訴えをしている。つまり、医療従事者の言うことに対して、納得や理解をしていないのである。だから、同じ訴えを繰り返すのだ。

 同じ訴えを繰り返すのを患者さん側に全て原因があるとしてしまうと、極端なことを言えば、患者さんは医療従事者の言う事を聞くべきだと言うことになってしまうだろう。患者さんにしてみれば、そんな不条理なことは受け入れられなくても無理はない。やはり、患者さんが理解して受け入れられることが大切なのだろう。そして、医療従事者には、患者さんが理解して受け入れられるように工夫することが要求されるのではないだろうか。つまり、いつも同じ訴えをする患者さんがいる場合、患者さんの問題として捉えるのでなく、医療従事者側の問題として捉えることが問題解決の糸口となってくる。

 よく見かける光景として示したケースの場合、いつも同じことを言うのは、患者さんだけでなく、医療従事者も。同じ関わりをしていれば、同じ反応が返ってきても私には不思議に思えない。それを患者さんだけの問題としてしまうのは、ちょっとね。

 新人の頃は、未熟者と言う自覚があって、ちょっとした問題が起こると、自分に非はないか、と振り返ることも多いのですが、臨床経験と言うものが増えるに従って、忘れ去られてしまうことが多い感じがします。熟練者であれ、定期的な振り返りの場が必要なんですよね。



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2006年5月 9日 (火)

専門家の不勉強

 ウイルスソフトには、アップデート機能が備わっており、パソコンを脅かす次から次へと誕生する新しい脅威に最新の対応をして守ってくれる。仮に、アップデート機能が備わってなかったら、古典と称されるような古いウイルスの駆除は出来ても、新しいウイルスは駆除出来ない。そんなのウイルスソフトなんだから常識ぢゃんと言われそうだ。

 しかし、状況が変わればすっかり忘れられてしまうことがある。例えば、それは、専門家の不勉強と言う問題。

 医療の世界は資格を持った専門家の多く集まった業界。資格取得後、資格の質の維持に必要な新しい知識を得ようとしない専門家が案外多いです。特にチーム医療の場合、この手の専門家が紛れ込み易くなります。

 最新と言わないまでも新しい知識を持たなくても、時代遅れな関わりや無茶苦茶な関わりをしても、他のスタッフがカバーしてしまうので、外部から目立たなくなってしまうんですね。もし、一対一で患者さんと関わっていて、そんな事をすれば、患者さんは離れていきますが、チーム医療の場合、それが少ないんですね。患者さんの反応は、医療従事者のフィードバック材料になります。しかし、チーム医療では患者さんの反応が医療従事者個人に出にくい分、フィードバックの材料にはなりにくいのです。そのため、資格の質の維持に必要な新しい知識を得ようとしない専門家が紛れ込み易くなるのです。

 こうした専門家は、外部から目立たないのが厄介です。内部からは目立つのですが、なかなか指摘しにくい。ですから、一緒に勉強していきましょう、と誘ったり、業務時間内に学習時間を設けたりするのですが、掻い潜ってしまうことが多いです。いっそ、資格更新制度や研修制度でも…、なんて思いますが、なかなか、なかなか反対意見が多いのが現状です。

2006年4月 6日 (木)

受容的な関わりは楽で良い???

受容的な関わりは楽で良い!!!

医療従事者からこんな風に
真剣な顔をして言われ、戸惑った。
冗談だろうと思ったが、
冗談ではなかった。
 
呆れた。

治療者が、患者さんの欠点を指摘し、
患者さんが欠点を改めることを治療だと思っている。
患者さんは嫌がっている。
でも、患者さんは怖くて言えない。
時々、欠点を指摘され、
防衛機制が破綻して調子を崩す人が出る。

人災だ。
見るに見かねたスタッフが指摘すると、
受容的な関わりは楽でいい、と言う。

この人は、子どもの頃、そんな育て方をされ、
それが人を育てる手段だと信じている。
患者さんに欠点を指摘するのは、自分だけで
他の治療者は受容的な関わりをして、
欠点を指摘することを避けていると思っている。

しかし、当の本人が、
欠点を指摘されることを恐れている。
患者さんには指摘するのに…

患者さんとの間には上下関係が形成されているが、
他の治療者との間では、上下関係が形成されていない。
だから、欠点を指摘されるのでは、と恐れている。
欠点の指摘が人を育てる手段ではなかったのか。



【役に立つ本】
追補 精神科診断面接のコツ
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カウンセリングを語る〈上〉
カウンセリングを語る〈下〉
自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法
論理療法による三分間セラピー―考え方しだいで、悩みが消える

2006年3月13日 (月)

憧れが一転する師弟関係

 専門的な知識があっても何の経験もない者が医療の世界に入って来て、いきなり力が発揮出来る訳がありません。学校で医療の職人としての教育を受けて来た人で、大体使い物になるのに3年位掛かります。学校で習う事と臨床場面の実際とでは異なることも多いので、当然と言えば当然ですが、臨床の場を知らない人はそこが判らなかったりする。使い物になるまでに3年。まぁ、未経験者には気の遠くなるような時間です。

 これから専門的な知識を発揮するぞ、と勇んで臨床の世界に入ってくるものも、経験がないと言うのは大きな壁となります。経験がないが故に、諸先輩が無難にこなしている事が、同じ様にこなせなかったりします。そんなことが度重なってくると、何時の間にか、自分って何も出来ない、と言う過小評価が生じる反面、諸先輩は素晴らしい、と言う過大評価が生じてきます。まぁ、こんな場面に置かれたら、多くの人がそんな風になるものなので、理解出来ます。

 先輩に対する過大評価が、自分もあんな風になりたい、と言う憧れに変ってしまう人がいます。或るケースでは、異性の先輩に憧れ、具体的な教えを乞うようになりました。教えて貰うと確かにコツを掴め、理想の姿に近づけるので、エスカレートして行き、業務時間内であったのが、業務時間終了後となり、更に延々と深夜まで。気がつけば、ハネムーン状態。自分もあんな風になりたい、と言う想いが、何時やら恋愛関係に。あら、ら、ら、ら…。

 師弟関係から恋愛関係になってしまうと、上手くいっている時は良いのですが、崩れてしまうと、形振り構わず、さぁ大変(あぁぁぁ、これ以上は書けない。超修羅場)。所詮、幻想の恋愛。無理があるのかも…

 まぁ、こんな話は、よく耳にします。のめり込んだ分だけ傷が深い感じです。止せば良いのに、複数の人が同時に絡み合うことも。師弟関係と恋愛関係とは、はっきり分けた方が良いのでしょうね。師弟関係と恋愛関係との両立は難しい。



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2006年3月 3日 (金)

覗き、覗き、うふっ、何が見えた

【事例】
 不眠とイライラして仕方がない、と言うことで、精神科を受診した人がいました。実はこの人は、精神科に勤務する人で、勤務先で受診するのは、他の職員の手前出来なくて、勤務先以外の精神科を受診しました。通院を開始して、薬物治療を始めたものの一向に調子はすぐれず、段々悪化してきました。
 数ヵ月後、とうとう勤務先にいけなくなってしまったため、勤務先に診断書を提出しました。勤務先の病院からは、勤務先の病院でも定期的な診察を受けながら今後のことを考えていこう、と提案されて、休職になりました。そして、通常の外来枠以外の特別枠で診察と言うことになりました。
 暫く経過して、調子が上向きになりかけた時のことです。診察した精神科医とは別の医者からIDとパスワードを借りて、電子カルテにアクセスして、自分のカルテを覗いてしまったのです(本来、アクセスを許されない者が不正にアクセスをするのは…)。医師の記載、前医からの紹介状等を見て、さぁ、大変。そこにはこの人には認め難い内容が…。こんな風に思われていたなんて…

 
 何故、許可されたものだけがアクセス出来るのか、その理由を考えれば判りそうなものです。客観的な事実は信頼関係にひびを入れることがあるのです。止せば良いのに覗いてしまって、折角築いてきた信頼関係が一気に崩壊。信頼関係を築いていくのには時間が掛かるけれど、壊すのにはそんなに時間は要らないのです。

 それにしても、IDとパスワードを貸した医者は、なんて罪作りなんだろう。因みに、欧米の医者の場合、事細かに重要な事をカルテに記載しないように、と教育を受けるのだそうです。カルテは患者が見るものだ、と認識しているのだそうです。



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自分の問題なのか、他人の問題なのか

【事例】
 その方の話を聞いていると、職場の中は内戦状態。その場にいない人物を居合わせた人が総攻撃。話を聞いている限り、上手く機能しない集団の典型例です。カルチャーセンターで心理学をかじったことがあるから、と言って、この状況を何とか変えてしまおうとした方がいました。問題を直接的に返したところ…、もうお分かりですよね、火に油を注ぐどころか、わが身に油が掛かってしまって大炎上。職場の攻撃性がその人に向いてしまいました。不眠や抑うつ等のストレス反応が出現。

 でも、何故、生半可な心理学の知識を駆使して集団を変えようと思ったのでしょうか。直接的な関わりをすれば、自分に攻撃性が向くのは判りそうなものですが…。心理学の知識があると言う事が、万能感や救済者幻想を呼び起こしたのでしょうか。

 ただ、所属している集団に対して、こんな風に訴えるのだから、実際はともかくこの人の中では、そのように映っていたのでしょう。実際にこんな集団があったならば、私も所属したいなんて思いません。

【追記】
 後にこの人の集団に対する不安が、職場の中は内戦状態、と言う拡大解釈的な捉え方をさせたのだと言うことが判りました。それにしても、余分なことをしてしまうと大変だ。



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2006年3月 2日 (木)

早期治療した方が…

【医療関係者の事例】
 仕事やそれ以外のしなくてはいけないことがストレスとなって、しんどいと訴えていましたが、ケアせず放っておいたら、しんどい、と感じなくなってしまいました。周囲からは、しなければならない事もあるだろうけれど程々にした方が良い、とアドバイスがありましたが、きちんとやらなければならない、と言い、その間も朝早くから夜遅くまでしなければならない事をし続けていました。しんどさは感じないもののストレスをどんどん溜め込み、とうとう、不眠や拒食傾向等の症状が出現。状況を知った精神科医から、診察を勧められるも拒否。そうこうしている間に、遅刻、事故等の問題が目立ち、いよいよ問題が大きくなっていきました。本人にもやばいという自覚が生じていきました。しかし、周囲が悪いから自分が病気になったんだ、と被害的に捉え、周囲への攻撃が始まり、どんどん孤立を深めていきました。そして、見るに見かねた精神科医が、今度は業務命令と言う形で、受診するように言い渡されました。


 何故自分自身を犠牲にしてまでそこまでしなくていけない、と思い、行動に移してしまうのでしょうか。自己分析をしてみると良いですね。何か、心に満たされない気持ちがあるのかもしれません。今回のケースでは、自分の問題として捉えることが出来ず自分以外の人の問題として捉えてしまった事で、対人関係を悪化させることとなってしまいました。このケースが特別、と言うよりは、追い詰められた人間って往々にそう言った反応を示すと言うことだけなのです。

 しんどい感覚って、最初の警告かもしれません。そんな警告を無視して、どんどんストレスに晒され耐えていると、余り感じなくなってしまいます。そして、次の警告が出る時は、身体的・精神的な症状と言う形で出て来ます。こんな時は、躊躇わず精神科の門を叩き、専門家に相談してみるのがいいかもしれません。



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