フォトアルバム

カテゴリー

プロファイリング

2009年11月17日 (火)

プロファイリング 市橋達也容疑者の拒食

 11月10日に大阪で逮捕されて以来、拒食を続けている市橋達也さん。精神科疾患と診断されれば逮捕されていても罪から逃れられる、と考えているだろうか。

続きを読む "プロファイリング 市橋達也容疑者の拒食" »

2008年11月28日 (金)

麻生総理大臣に見る言語面での衝動性

 麻生太郎総理大臣の舌禍事件が止まらない。初当選の時から、国民を下々の皆様、と呼ぶなど、空気が読めずに問題発言が群を抜いて多い人だった。総理になって慎重になるのかと思っていたが、止まらないばかりか、以前に増して増えている。どうやら言葉の意味や周囲の空気が分からない感じで、言いたい放題になっている。

続きを読む "麻生総理大臣に見る言語面での衝動性" »

2008年10月29日 (水)

プロファイリング 歌手・泰葉の暴走

  泰葉が多くの人を巻き込んで騒動を起こしている。周囲の関係者は慌てふためき、マスコミは面白おかしく泰葉の言動を報道している。周囲に冷静に事態を収拾出来る人がいないようで、事態は更に悪化している。そんな状態を見て、気の毒に思う私。
 こんな光景は、精神科ではよくある。周囲が巻き込まれて、事態がどんどん悪化。関われば関わるほど、刺激となって反応するため、収拾がつかなくなってしまう。こんな時は、刺激からの隔離と医学の力が必要なのかもしれない。

続きを読む "プロファイリング 歌手・泰葉の暴走" »

2008年10月13日 (月)

プロファイリング ロス疑惑の元社長の自殺

 1981年11月18日、アメリカ・ロサンゼルスで日本人夫婦が何者かに銃撃された(銃撃事件)。夫は足を撃たれ重症を負い、妻は頭を打たれ危篤状態となった。1982年1月、妻をアメリカ軍の協力で日本へ移送された。その際、夫の派手なパフォーマンスは、メディアに取り上げられた。妻は、その年の11月に死亡。
 夫が保険会社3社から1億5500万円もの多額の保険金を手にした事もあって、1984年、週刊文春は、夫が保険金目当てに仕組んだ事件ではないかと疑って、「疑惑の銃弾」と言う特集を組み連載を開始した。その中で、銃撃事件の3ヶ月ほど前に妻が何者かに襲われる事件が起きていた事も明らかになった(殴打事件)。それを機にメディアは夫が犯人説を強調し、事件を大きく扱うになり、一連の事件を『ロス疑惑』等と呼ぶようになっていった。その後、元愛人が、妻の殺害を依頼され殴打事件を実行したと産経新聞上で告白したり(その後逮捕され2年2ヶ月服役)、夫婦が銃撃された駐車場の経営者で実行犯とされた男が逮捕された(証拠不十分で無罪)。
 1988年、東京地裁でこの夫に無期懲役の判決が下った。即刻控訴し、高裁では証拠不十分で逆転無罪
。検察が最高裁に上告したが、2003年に日本での無罪が確定した。しかし、2008年、アメリカ自治領のサイパンを旅行中に殺人共謀容疑で逮捕され、ロサンゼルスに移送後まもなく市警本部の留置場独房で首をつって自殺した。

 この事件で犯人として疑われた夫が、三浦和義・元会社社長である。

 日本の最高裁での無罪判決の確定した判決を根拠に、確定した判決がある場合、その事件について再度、実体審理をすることは許さないとする一事不再理を楯に、ロサンゼルスで共謀罪について争う姿勢であった元社長であったが、日本より厳しいアメリカの司法制度では無罪は勝ち取れないと感じたのでしょうか。事件を有耶無耶にして、自ら幕を閉じてしまいました。その為、事件は解釈の仕方次第でどんな風にでも解釈できるものになってしまいました。

 あくまでも私の印象です。元社長のように情報の扱いに長けており、自ら情報を沢山吐き出すタイプの人と言うのは、吐き出す情報と同じ位自分自身に入り込む情報も多い事が知られています。その為、余りにも自分が不利になる情報が多く入り込み、都合よく情報を扱えなくなってしまったのではないのでしょうか。状況をコントロールし難くなったと言う感覚が死へと導いたのでしょうか。

2008年6月19日 (木)

宮崎勤の死刑で思った事

 宮崎勤死刑囚が死刑になったそうです。あの事件から20年が経過しているんですね。猟奇的な事件が起こる度に、余りにメディアが彼を登場させるので、まだまだ近年の事件であったかのように錯覚してしまいます。振り返れば、確かにそれ位の時間が経過しています。その間に、彼は猟奇殺人を起こしたサイコキラーとしてのイメージをどんどん作り上げられていってしまった感じがします。

 報道を見ながら思う事があります。彼が重大な社会事件を引き起こした時代の精神医学は、統合失調症(精神分裂病)と躁鬱病が精神科疾患の柱となっていました。精神科医はこの柱に沿って診断治療を進めていったのです。当然ながら、発達障害と言う概念は日本では殆ど馴染みはありませんでした。もしも三本目の柱として発達障害があったらどうでしょうか。もう少し違った形で彼の理解ができたのかもしれません。

 近年、発達障害と言う概念が広がっていきました。もう少ししたら、発達障害は、統合失調症と躁鬱病に続く精神医学の三本目の柱になっていくだろうとされています。既に、一部の専門家の中ではそうした見方をしていますが、末端の専門家に浸透するのには時間が掛かりそうな感じです。

 さて、彼の生活史に目をやればやるほど、軽度の発達障害があったのだろうと確信を深めていきます。(実際、微細脳障害と診断されていた)。臨床現場で彼と似たような生活をしている軽度発達障害者に出会う事は少なくありません。かといって、彼のような社会的な事件を引き起こす人はいません。事件を引き起こしそうな所でブレーキが掛かっている人は何人かいます。医療現場で発達障害と言う概念が広がり、ケアの仕方が分かってきたことで、サポートしてくれる人が増えて、適応状態が保ち易くなってきました(不適応状態で症状が問題化する)。その結果、重大な社会事件を起さずに踏み止まれている発達障害者は増えているように思います。

 彼が重大な社会事件を引き起こした時代に発達障害と言う概念があって、理解して関わってくれる人がいたなら…。理解して関わると言う姿勢が必要なんです。障害は治らないですが、適応していると症状が問題化しにくいのです。

追伸
 障害の有無を問わず、してしまった事に関してはその責任を取るのは当然のことだと考えます。障害者だから罪に問わないと言う姿勢は、障害に対する差別を生み出します。そういう意味では、今回の死刑は当然の流れだったのかもしれません。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性

2007年8月29日 (水)

民主党のダメージコントロールの能力は低い

 民主党の横峯良郎議員の不祥事がメディアを賑わせたのは先週のことだった。以前から知られていた賭けゴルフと週刊誌がスクープした愛人問題がそれである。そして、メディアからの取材に対して横峯議員は、党には相談せず半ばスクープを認める発言をしてしまった。首をくくる失態としか言いようがなかった。

 その後、メディアを避けるようにしていた横峯議員であるが、昨日女性と発行元の新潮社等に慰謝料5500万円と謝罪広告の掲載を求める訴えを東京地裁に起こした。そして、参議院選挙期間中に女性から慰謝料500万円を要求されていたことを明かし、身の潔白をアピールしていた。

 でも、昔から火の無い所に煙は立たないと言う。

 興味深々なのは、横峯議員の対応が民主党と相談しての対応なのだろうか、と言う事。相談した上での対応であれば、民主党のこうした議員の不祥事に対する認識の低さを民主党自体が認めているようなもの。自民党と同じ程度の低さである。

 それにしても、更に問題を大きくしてしまい、目立ってしまい、如何するんだろう。光を強く当てれば影は濃くなると言うことを知っているのか。この騒動に乗じて新たな問題が発覚しなければいいのですが…、民主党のこの先を心より心配しております。

 どうやら民主党のダメージコントロールの能力は低い。駄目だ、こりゃぁ。

┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳
┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻
【選挙の本】
地方議員に就職・転職する方法
┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳
┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻ 

2007年6月28日 (木)

山口母子強姦殺人事件 心理鑑定について

 99年に山口県光市で起こった母子強姦殺害事件で、で逮捕された当時18歳の元少年(26)の集中審理が広島高裁で開かれた。その中で、弁護側の依頼で犯罪心理鑑定をした証人尋問が行われた。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 自我が低下した中で、被害者に優しく接してもらい、亡き母のように甘えさせてくれるはずだという強い思いこみが(元少年に)生じた。(動かなくなった被害者の体を触ったことについては)母に対する依存感情が性的願望として大きくなっていくことはあり得るので、性的感情が全くなかったという元少年の主張は必ずしも適切ではない。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 

 犯行からもう長い年月が経っており、今更穿り返しても、加害者や心理鑑定をした証人の主観が反映されるだけ。余り意味のある鑑定は期待出来ない。

 大切なのは、逮捕時の様子。精神的に不安定だったら、特有の反応が生じる。逮捕時、元少年は、拘置所で知り合った友人とやらへの手紙の中で、「(遺族に対して)ありゃーちょーしづいてる。男は女を、女は男を求める。これ、自然の摂理」と書いている。強がって見せただけかもしれないし、友人とやらに触発されてのものだったかもしれない。しかし、かなり感情的に揺れている事が分かる。仮に精神に破綻を来たしていたら、このタイプの揺れは生じ難い。もう少し淡々としているのが相場である。

 まぁ、弁護人は都合の良い証人を連れてきたものだ。呆れてモノが言えなかった。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性

2007年4月 3日 (火)

東京都知事選 政見放送で中指を立てた奴

 都知事選の政見放送で、選挙じゃ何も変わらないんだよっ、と言い中指を突き立てる候補。政見放送で中指を立てたのは、この候補者が都知事選では初めてのようだ。

 この候補者が語る生活歴等から判断すると、如何やら意識的に奇を衒っているのではなく、生まれ持っての特質のようだ。その時その場で、思ったこと、感じたことをどんどん口にするのは良いが、余りべらべら喋るのは命取りのような気がする。…って言うか、既に何度か命を取られていたんだ。恐らく学習ってものが期待出来ない人なんだ。痛い。

 ただ、選挙じゃ何も変わらないんだよっ、って気持ちは、真剣に日本の政治を考える有権者の気持ちを反映している。この辺りには共感するのだが、中指を突き立てて訴えてもどうなるものでもない。こう言う行為は勘弁してくれ〜。如何言う意味か分かってやっているのか???、と敢えて言いたい。常識的にして良い事とそうでない事を区別して頂かないと…

┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳
┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻
【選挙の本】
最新選挙立候補マニュアル―選挙参謀はいりません
ズバリ 選挙必勝法―選挙プロが語る後援会づくりから当選まで
地方議員に就職・転職する方法
┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳
┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

2007年4月 1日 (日)

小四生が起こした性的逸脱行為について

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 昨年11月、兵庫県尼崎市立某小学校の小学校四年生の女子が同じ学年の男子宅に呼び出された。そこには、数人の男子が集まっており、その前で呼び出した男子が呼び出した女子に性的暴行を加えると言う事態に発展した。被害を受けた女子が、友達に相談した事をきっかけに、相談を受けた友達の保護者が学校に通達し、事件発覚した。現在、性的暴行を加えた男子は、地域のこども家庭センター(児童相談所)が関わっているそうだが、AVを見て「同じことをやってみたかった」と動機を語っているらしい。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 このニュースを聞き、私はこんな事を思った。

 この手の事件って、単に氷山一角なんだろうね。火種は幾らでもある。幼い子どもの前でAVを見る事に抵抗を示さない親って案外多い。確かに正常な発達に於いて性に関心を持つことがあるけれど、物事の判断が出来ない内に普通じゃない形で、映像と言う具体的な刺激を与えて関心を持たせてしまうのはねぇ。それに親が興味を持って楽しんで見ている姿を見いれば、子どもが興味を持つもの当然。問題を起こせと唆しているようにもとれる。子どもが起こした事件であるが、これは結果予測・結果回避が身についていない親の問題である部分が大きいような…

2007年2月27日 (火)

心の中に留めておけば良いものを…

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 文化センターを血で染め上げる、教室に灯油をぶちまき 火をつける、等「2ちゃんねる」に評論家の池内ひろ美氏(45)を脅す書き込みをし、名古屋市内で予定されていた池内氏の教養講座を中止に追い込んだとして、45歳の会社員が脅迫と威力業務妨害容疑で逮捕された。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 この男、(池内氏のブログの内容が)批判されているのに謝罪しないので腹が立った、と言う意味不明な理由を供述しているようだ。

 大方、ネット上の書き込みに触発されて、図に乗ってしまったんだろう。イタズラ感覚でやったのにここまで大きくなるとは思っていなかっただろうし、インターネットでは匿名性が完全に保証されていると信じていたのだろう。インターネットでは匿名性が保証されている、と言うことは有り得ない。事件性が高ければ、警察は本気で動く。この程度の事が予測出来なかったのか???


 さて、この男が反応したのがこのblog。名古屋で友人である会社経営者と医者と居酒屋に行き、そこで出会ったトヨタ自動車の期間従業員とのやりとりが書かれている。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
【問題のblog】…「」内をドラック&右クリックしたら文字が出ます。
 彼らは、なぜ私たちに声をかけたのか。『お姉さんたちって、なんか儲かってそうじゃないですか。僕たちは今、飲みながら、いったい何をやったら儲かるのかって話してたところだったんで』へえ。そうですか。(中略)でもね、同じ居酒屋で隣り合って飲んでるわけだから、あなたたちが自らを卑下するほどには、私たちも豊かではないと思うよ。(彼らは『トヨタ』を漢字で書くことができるのだろうか、と、ふと思いつつ)」
「強く言葉を発したのは経営者の彼女である。『向上心がなくて勉強もせず、平日の早い時間から連日飲んでいる男の子なんて、うちでは絶対に雇わない。スタッフにはお願いして仕事をしてもらってんだから。お願いしたくなる子じゃないと雇わない!』そうだよね。彼らに年間300万円以上も払っているトヨタは偉い
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 まぁ、一寸お高く留まっていらっしゃる方々が自分より劣っている人を見下す、と言う日常よくありそうな風景。仲間内だけに留めておけば良かったのに、公にしてしまえば問題は生じる。こんな事を聞かされたら、嫌な思いをする人がいるとは思わなかったのか。「差別的な表現があった」とネットで非難されるのも当然だ。

 心の中で思うのは自由だが、言葉として、文字として公の前に出す時は最新の注意が必要だ。予期せぬ事態を招く事になる。その辺りを注意することが必要であったのだろう。

 池内氏は、問題を大きくする為に、参加者に何かがあったら申し訳ない、と騒ぎ、教養講座を中止にしたフシもある。脅迫行為をした人間を焙り出し、刑事・民事事件として駆除するのにはもってこいの手段だ。自分は被害者、と言う点に光を強く当てているが、光を当てれば当てるほど影は濃くなる。つまり、同時に不特定多数の人に加害者でもあるって事。そんな意識は無いでしょうが…

┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳
┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻
【池内ひろ美の本】
妻の浮気―男が知らない13の事情
離婚の偏差値―あなたは捨てる人?捨てられる人?
┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳
┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

2007年1月 6日 (土)

東京都渋谷区の歯科医宅で起った短大生切断

 東京都渋谷区の歯科医宅で、短大生の長女の切断遺体が見つかった。死体損壊容疑で逮捕されたのは、予備校生の次兄だった。被害者と加害者が同一家族に存在すると言う事で、この歯科医の家族にしてみるとさぞ辛いことであろう。そんな家族の気持ちなどお構い無しに、メディアは、独自にストーリーを作り上げて、女優への道を奪った次兄猟奇殺人、と言った感じで報じ、視聴者・読者の好奇心を煽っている。

 確かにこの事件は表面的には、遺体を切断したり、妹の下着を所持していたり、オッパイを切り取ったり、と言う特異性と言うものはあるが、要は、事実だと言わんばかりに家族であれど越えてはいけない境界線を越えてしまっただけのことなのではないのか。入ってきて欲しくないところまで踏み込まれたら、大抵の人は抵抗するもんだ。相手の気持ちを踏み躙れば、多かれ少なかれ人は怒るものだ。長女はその辺りが分からなかったのでしょうかね。

 それと、この手の事件では多々見受けられますが、滅私して、周りの期待に必死に応えようとはしていなかったのだろうか。この予備校生の次兄って、本心から医歯系の進路を望んでいたんだのでしょうかね。そうでなかったとしたら、他者の価値観を押し付けられ、さぞ辛い人生を送っていたのでしょうね。

 人には決して他者が踏み込んではいけない領域があるし、他者の価値観を押し付けてはいけないと言う事を強く感じた事件です。そう言った行為をしてしまうと、トラブルに発展していく可能性が非常に高いものだ。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性

2006年11月29日 (水)

火炎瓶を投げたら…

 千葉県成田市の市立小学校正門付近で火炎瓶を投げた高1生一人と無職の少年二人。思う存分火炎瓶を投げたまでは良かったのですが、まもなく逮捕。火炎瓶による火遊びで、見事、火ダルマ状態に陥ってしまいました。いつの時代もこの世代はエネルギーのコントロールが難しく、ワイルドなのでした。

 あんな場所で、そんな事をしたら、どんな風になるのか、気が付かないのか???。お気の毒。気が付かないので逸脱行為に及んだのでしょうが、ペナルティを科され、どんな風になったか分かって良かったですね。しでかしたことは、火炎瓶処罰法違反。二度と忘れない罪名になりましたね。

 でもさぁ、あなた達、滅茶苦茶ラッキーですよ。放火未遂にならなかったんだから。あっちの方が罪が重いんだから。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性

2006年11月 7日 (火)

いじめ自殺予告文に対する文部科学省の対応について

文部科学省 伊吹文明大臣様
 僕は、いじめが原因で11月11日土曜日に自殺することを証明します。 この手紙をいじめた人達、学校の先生、校長、教育委員、いじめた人達の保護者、僕の両親に自殺をしたら見せてください。あとマスコミの人々にも全部見せてくださいお願いします。

 今回手紙を書いた理由は、生きていくのがつらいからです。いじめた人達は、何もバツをうけませんでした。先生に言ったのにも先生は、なにもしませんでした。両親にも言ったのですが「がまんしろ」しか言いません。なんとか親が学校の校長先生や教育委員のかたに連絡してもらったのですがなにもかわりません。なのに親や先生は、「お前の性格がわるい。や「がまんしろしか言わない。」ので11月8日の水曜日までになにもかわらなかったら「いじめが原因の自殺証明書」どうりに自殺します。場所は、学校でします。みんな信用できないので文部科学大臣の伊吹文明大臣に書きました。僕の名前は、11月11日土曜日に自殺のニュースでみんなに知らせてください。お願いします。お願いします。


クラスのみんなへ
 クラスのみんなへ なぜ僕をいじめるのですか。「キモイ」からですか「クサイ」からですか。なぜ僕をさけるのですか。なぜ僕のズボンをおろすのですか。ホモなのですか。なぜかげぐちを言うのですか。僕には、わかりません。僕は、みんながいじめたので自殺をします。自殺したあとにはんせいしたとかわるいことをしたなどうそを言うでしょう。ぜったい反省していないでしょなぜなら反省してたらクラスみんなで僕をいじめないからです。ぜったいなん年かたったらわすれるでしょう。なので僕が自殺しました。そのあとでみんな責任をとって自殺してください。11月12日の日曜日に学校の教室で自殺をしてください。反省しているのならできるはずです。なぜみんなが責任をとらないといけないかは、わかると思います。テレビなどでは、いじめた人は、先生や校長先生や教育委員会がみんなグルになってしょうこをいんめつしたりしていじめはないとウソをついたからです。だれも責任をとったいじめっ子は、いません。大人たちのせいです。なのでこんどは、大人の人がまもっくれると思っているのでしょうがまちがいです。ぜったいみんな自殺して責任をとるようにいろんな人に遺書を書きました。ぜったいいじめは、ゆるしません。僕からは、自殺をしない人は、ひきょうものだとしてウラミます。そしてうらみ殺します。または、全員の名前をこうしょうしてもらいます。生きじごくです。ずっといじめをした人だとまわりからゆわれてすごすことになります。最後に責任をとってください。


 大臣、教育委員会、校長先生、担任の先生、クラスのみんな、クラスのみんなの保護者、両親に 宛てた計7通の手紙が文部科学省に郵送されたらしい。これを受け、文部科学省は、異例とも言える手紙の公表に踏み切った。文部科学省としては、いじめを教育委員会や教師に隠したり放置したりしてはいけないと指導しているので、率先して姿勢を示さなければならないと言うことらしい。


 手紙を発表して、文部科学省がいじめ問題を何とかしようとしている姿勢をアピールするのは良いけれど、文部科学省は、文部科学省では対応出来ないことを伝えた上で、いじめを受けた場合の訴えを聞いてくれる学校とか教育委員会とかでない場所をしっかりはっきりと伝える事が必要だったのではないか。失態続きの学校や教育委員会には安心して相談出来ない。方向付けが今一つであった感じがする。

 また、投函場所の特定に必死になっていたようだが、そんなもん見えないインクで投函場所は印刷されているので、簡単に出来るはず。わざわざ専門家を呼んでまで分析しなくても良いのでは???。この辺りのオーバーな対応が胡散臭い。更に、投函場所が判っても人物を特定出来る訳でもないのに、如何してそこまで躍起になるのか理解が出来ない。不自然。やっぱり文部科学省がいじめ問題を何とかしようとしている姿勢をアピールをしているだけのようにしか感じられない。


 文部科学がいじめ自殺予告文を発表した同じ日、内閣府が、内閣府主催のタウンミーティングでヤラセを強要したことが発覚した。文部科学省がヤラセをコーディネートしたそうだ。二度あることは三度ある、昔からこんな風に言われているが、大丈夫なのだろうか???。このようないじめ自殺予告文は、真偽に関わらず、慎重に扱わなければならないとは思う。慎重に扱った結果が報道されている通りであれば良いのだが…



【いじめ関連】
いじめの構造を破壊せよ
子どもの危機をどう見るか
いじめの根を絶ち子どもを守るガイド―親と教師は暴力のサイクルをいかに断ち切るか



【関連blog】
『いじめによる自殺』の報道のあり方について

2006年10月14日 (土)

ゴミ屋敷の取材について

 ワイドショーが時々ゴミ屋敷ネタを扱う。こうした時のメディアは、近所の人が困っていると言う点を強調し、正義感からの取材と言う大義名分を前面に掲げる。


 つい先日のワイドショーによるゴミ屋敷報道は、ひどかった。あれは報道ではなく、レポーターとプロデューサーの陰性感情を爆発させたゴミ屋敷主人への単なる攻撃であった。

 以前取材した時にゴミ屋敷主人から「片付ける」と言質をとり、こんなに時が経過したのに片付けてないぢゃないか、とレポーターが詰め寄ると言うもの。余り詰め寄るものだから、ゴミ屋敷主人はパニックを起こし、暴言を吐いた。レポーターは相手の言葉に反応し、感情的になってプロデューサーらしき人物と一緒になって更に捲くし立てた。売り言葉に買い言葉の世界に突入し、暴言が大安売りとなった。最終的には、ゴミ屋敷主人は動揺しまくりで車を運転し逃げて行った。全く無関係のメディアから攻撃を受け、気の毒だった。

 もっと気の毒だったのが、取材したレポーターとプロデューサーが、如何してゴミ屋敷主人がパニックを起こし暴言を吐いたのか、その理由を把握出来なかった事である。誰でもあそこまで追い詰めればそんな風になるものだと思いますが…。彼等にはそこが分からなかった。そればかりか、パニックを起こした言動を、暴言・暴力を振るおうとした、と公共の電波を使って攻撃。一方的に個人攻撃をしているだけぢゃん。こんなことをやって良いのかなぁ。報道被害として訴えられかねないよ。

 出演していたコメンテーターは、こんな取材方法は常になっているので問題と感じなかったのか、お愛想で賛同していたのか分からないが、取材したレポーターとプロデューサーの言い分を支持していた。そんな中一人だけジャーナリストが、行き過ぎた取材をやんわり指摘していた。それが唯一の救いだった。


 メディアは、ちょっと風変わりな人を扱うのがお好きのようだ。ただ注意しなくてはいけないのは、何らかの障害があるが故にゴミ収集のような風変わりな言動が生じることも多々あることである。社会スキルが低い場合も多く、捲くし立てれば逸脱行為を起こし易い。この手のキャラはワイドショーに打って付けかもしれないけれど、くれぐれも障害者虐待と言う事になら無いように報道して頂きたい。

 確かにゴミ屋敷は迷惑ですが…



【参考になる本】
カプラン臨床精神医学ハンドブック―DSM‐IV‐TR診断基準による診療の手引
DSM‐IV‐TRケースブック
DSM-IV精神疾患の分類と診断の手引
DSM‐IV‐TRケースブック「治療編」
DSM‐IVに基づく精神科看護診断とケアプラン
ICD-10精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン

2006年7月16日 (日)

秋田男児殺害 実は娘も殺しました

 やっぱり自分の娘も殺していた、とうとう自供した、と思った人が殆どではないだろうか。のらりくらりとその場凌ぎで思いついた事を口走っていた秋田男児殺害の容疑者(♀)が、我が娘も殺害したことを自供した。犯行場面を誰も見ていないため、橋の欄干から彩香が誤って足を滑らせて川に落ちた、気が動転して助けは求めなかった等と思いつきで好きなように供述していたものの、連日の取調べで、自分が何を言っていたかを忘れてしまったり、矛盾が生じてしまったのだろう。

 この容疑者の場合、我が娘を殺したしたものの、逮捕されるのではないか(容疑がかかっていないか)、と言う不安が常に強かったと推測出来る。そして、そんな不安を軽減するために警察の捜査状況を知りたかったのだろう。事故死と言う発表に対して過度に不満を表し、情報を求めるビラを作成して警察に再捜査を要求すると言う被害者と言う側面を強調すると言う不自然なパフォーマンス(行動)をして、警察との接点が持ちたかったのだろう。更には、男児殺害を実行し、自分はこれほどまでに子どもの安全に気を配っているんだ、娘を殺した犯人は自分ではなく他の人だ、と猛烈に強調せざる得ない状況までに至っていたのではないか。そこまでやらないと、容疑を駆けられているのではないか、と言う不安は払拭出来ない、と感じたのかもしれない。

 事件の前と後で、これほどまでに短時間且つ急激に行動パターンが変わってしまうと、自分がやりましたっていっているようなものだった。通常、大切な人を失った後には、ショック、否認、悲しみと怒り、適応、再起と言う経過(最初の危機反応、持続する感情と反応、適応と受容)を辿っていくが、この容疑者にはそんな経過がなかった。これは、接した人の普通の被害者とは雰囲気がちょっと違う(何か他人事)と言う印象が裏付けている。

 今後、本格的な追及と我が娘殺害容疑での再逮捕が待ち受けている。今度は、死刑にされるのではないか、思い刑罰が下されるのではないか、と言う強い不安が、のらりくらりとその場凌ぎで思いついた事を口走らせるだろう。責任の軽減のために…

 そして、そんな容疑者に担がれ、何故か異例の記者会見をする弁護士先生、本当にお疲れ様です。誰か一人位この容疑者に担がれる人がいないとねぇ。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性

2006年6月21日 (水)

エロかっこ悪い高校生たち

 大阪府内の同じ高校に通う2年生の男子生徒(16)と女子生徒(16)が、2人の間に出来た子どもを、どうしていいか分からなかった、と言う事で自転車の籠の中に放置し、保護責任者遺棄容疑で逮捕された。

 ABCとやってるくせに、その先がどうなるのか想像する事が出来なかったがためにこのような事態を招いてしまった。ABCの先の事が少しだけでも想像出来たのであれば、事前に防げた事件だった可能性が高い。しかし、残念なことに、若者が情報源としているAVビデオ、エロ本、雑誌等では、Cまでは克明に描写していますが、それ以後起こるすったもんだについては余り触れられていません(現実的な問題はエロ幻想をぶっ壊してしまいますからね)。それらを情報の供給源としている想像力が貧困な一般的な最近のお兄さん・お姉さんたちは、具体的にどうなるのかを示さないと、それ以降のことなど考えられないのだろう。お気の毒。

 エロ少年・少女よ、ABCのイロハが判らぬ内は、基本に忠実に。慣れてきてから応用に移りましょう。ですから、避妊をしっかりしないと大変なことになりますよ、と言う事。そんな警鐘を鳴らした事件でした。 

山口母子強姦殺人事件について

 1999年、山口県光市で母子を殺害したとして、殺人罪等に問われた当時18歳の男(25)の上告審で、最高裁判所は、死刑を求めた検察側の上告を認め、審理を高等裁判所に差し戻した。判決で裁判長は、「無期懲役の量刑は甚だしく不当で、破棄しなければ著しく正義に反する」と述べた。その結果、差し戻し後に死刑が言い渡される公算が大きくなった。


 強姦・殺人罪等で逮捕された後、拘置所で知り合った友人とやらへの手紙の中で、「(遺族に対して)ありゃーちょーしづいてる。男は女を、女は男を求める。これ、自然の摂理」と書きたい放題だった。強がって見せただけかもしれないし、友人とやらに触発されてのものだったかもしれない。如何であれ、被害者感情はもとより、多くの国民の感情を逆撫でるものにしてしまったのは間違いない。こんな風にこじれた感情を修復するのは大変だ。


 死刑が言い渡される公算が大きくなり、男は、「自分のしたことは死んでも償えることではないし、謝罪しても許されることではない。たとえ償いきれなくても、生きていることが許されるのなら、償いの気持ちを表し続けていきたい」と言い出した。自分の命をとられる恐怖に直面し、命乞い。これはこれで人間として当然の反応です。しかし、残念ながら、表面的な死刑回避を意図した戯言にしか伝わってこない。償いの気持ちを表し続けていきたい、と言っているが、意味が判って言っているのか、甚だ疑問である。私には、この男が言う『償いの気持ちを表し続け…』と言うフレーズは、具体化して考えにくい。


 さて、判決が言い渡される前に、「図らずも被告が2人を殺してしまったのは確かだが、殺意は無かった。なので犯人と言えども命の保障、人権の保護はすべきなのです。ホラホラ、遺族にも手紙を書いてるでしょ」とこの男のこの弁護士はメディアの前で言い放った。こんな事をのうのうと言えるのは、この事件が他人事だからなのだろう。人権を飯の種にしている弁護士らしい言い分にもとれた。弁護士と言う職業柄非情に徹しているだけ、と言うかもしれないが、どうも人情として受け容れられない。この弁護士の発言もまた、被害者感情はもとより、多くの国民の感情を逆撫でるものにしてしまったようだ。

 確かに、この強姦・殺人で逮捕された男にも確かに人権はある。しかし、被害者にだって人権がある。殺された被害者より生き残った加害者の人権が重要視される。これでは、やったもんがちだ。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性

2006年6月14日 (水)

ナショナリズムの名を借りた攻撃性 

 サッカー・ワールドカップ(W杯)・ドイツ大会、日本はオーストラリアにまさかの逆転負け。この結果を受けて、日本サッカー協会は、抗議や批判の感情任せの電話の嵐。その数、凡そ120本。1人で約3時間も抗議する人がいたらしい。

 日本代表が勝つと嬉しいなぁ、と言う願いを通り越して、『常に勝たなければならない』、『強くあるべきだ』なんて価値観が、いつの間にやら根付き、それを妄信し、行動してしまったのでしょうか。この手の価値観は、実現しないと、不快感情を生じさせることが知られています。そして、不快感情を受け止められなくなってくると、逸脱行動が生じます。一寸した刺激で、これほどまでに反応してしまうと、残念ながら、攻撃性や怒りのコントロールが困難で、パーソナリティに問題を孕む人なのではないかと疑ってしまいます。

 こうした傾向は、日本に限らず諸外国でも起っているようで、過去には、オウンゴールした選手が帰国後射殺なんて事件も起きました。

 ナショナリズムを加速させるW杯。しかし、人々の攻撃性が、ナショナリズムの名を借りて荒れ狂うことがしばしはあります。社会が病んでいるのか。それとも個人が病んでいるのか。W杯と言う刺激で、浮き彫りになってきます。

2006年6月11日 (日)

秋田男児殺害事件 自供をしたと言うものの・・・

 のらりくらりとその場凌ぎで思いついた事を口走っていた容疑者(♀)が、とうとう小学生児の殺害を自供した。その場凌ぎの思いついた言い逃れだけでは、もう逃げられないと観念した上での自供だったのだろう。大方、思いつきで言い逃れをしている内に、自分が何を言っていたかを忘れてしまったのだろう。そんなところが供述がコロコロと変わった理由なのであろう。この手の事件は、犯行場面を誰も見ていないため、容疑者は好きなように犯行について話すことが出来るので、このようなことが起ってくる。

 警察での取調べで自供する前に、容疑者は弁護士に殺害を告白した。前の晩辺りから「本当のことを言いたい」と言う心境になったとのことだが、逃げ切れないと観念し、出来るだけ罪を軽くしたいと言う一心での大勝負に出たのではないだろうか。

 容疑者は、自供して楽になったと言う。それは、そのはず。もう殺害否認のための良い逃れをしなくて良いし、その矛盾を追及されなくて済む。また、弁護士が入ってくれることで、減刑して貰えるかも知れないと言う淡い期待が芽生えてきたのだろう。もしかしたら、娘を喪った母親がそのショックで精神が不安定だった、と動機を言うかなり単純ですが犯行動機のシナリオを思い立ったのかもしれません(娘を喪った後、抗不安薬を服用していたようですし…)。シナリオに沿って話をしていけば、そんなに自供が大きくコロコロと変わることはありませんし。

 さて、如何して殺害に及んだのでしょうか???

 あれだけ手際よく殺害に使った道具が準備してあるのは不自然です。娘を手にかけたのを殺害した小学生児に見られた(見られたと確信した)ので殺害したのでは、なんて刑事ドラマチックな憶測も飛んでいるようです。
 しかし、実際のところは、判りません。犯行場面を誰も見ていないため、容疑者のみが知るところです。ただ、一連の報道を見ていると、内省を欠き単純で、常に注目と賞賛を必要とする人である上に、急激な不安に襲われやすい人だと言う印象を持ちました。そのため、その内に事実がポロリと表面化しそうな感じがします。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性

2006年5月16日 (火)

猟奇殺人に一石投じてみる

 近年のテクノロジーの進歩と溢れる情報氾濫・道具によって、誰でもその気があれば、人殺しを簡単に行える時代になっている。指一本で人の命を奪うことも不可能ではないだろうし、幼い者でもいとも簡単に人を殺すことが出来る。また、テレビのワイドショーでは、懇切丁寧に犯罪についての解説までしてくれている。こんなのを見ていたら、いとも簡単に人って殺せるんだ、と言う気持ちになってしまう人も少なからずいるのだと思う。

 確かに人を殺すのは簡単になった。人を殺すだけが目的であれば、人を殺せば目的成就と言うことになるが、多くの人は、人殺しで罪に問われたくないと考えている。これは、当然の心理である。

 ただ、人を殺すことを考えるのに精一杯で、後のことについて余り考えている人は少ない。多くの場合、人を殺してみたけれど如何していいのか判らない、と言う不安状況に陥ってしまう。この辺りの情報は非常に限られており、公にならないからである。このため、死体の処理に困って、捨てたり、切り刻んだりして、殺人が発覚してしまうケースが多い。

 最近、メッタ刺しにしたり、遺体を切り刻んだり、細かくして焼いたりと猟奇殺人ではないかと騒がれる殺人事件が多い。しかし。よくよく状況を眺めてみると、本当に猟奇殺人なのか疑わしいケースも多々存在する。これらは、人を殺してみたものの情報が乏しくてその後如何して良いのか判らない、普通に死体を遺棄したら捕まってしまうかもしれない、と言うストレスに晒された中での殺人を犯した者の苦肉の策ではなかろうか。つまり、死体の処分は難しいので、せめて身元が判らない工夫を…(自分のところに捜査が及ばないように)、って感じの発想と言うこと。極めて、自己中心的で、保身的な振る舞いの様に感じる。

 人間と言うのは、困った時にこそ自我防衛が低下しがちだ。そして、その人らしさが反映される対処法が取られ易いものだ。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性

2006年2月20日 (月)

滋賀2園児殺害事件 低いコミュニケーション能力とストレス

 相手の言っていることが理解出来ない、とか、自分の思いを伝えることが出来ない、と言う状況は、非常にストレスフルである。

 臨床場面では、このようなコミュニケーション形態でストレスを溜め込んでしまっている人によく出会う。例えば、軽度精神発達遅滞や知能指数が境界域(精神発達遅滞と普通の間)の人たち。話が回りくどかったり、話が変ったり食い違ったりしても苦にならなかったりする。また、判っていないのに、判った、と意思表示をすることも多い。こんな調子なので、日常会話の中で、知的に問題を抱えているとはなかなか判断し難い。稀ではあるが、経験豊富な精神科医であっても、気付かないケースもある。そんな訳で、周囲が知的能力に問題を抱えていることに気づきにくいので、対等なコミュニケーションが行われやすく、相手の言っていることが理解出来ない、とか、自分の思いを伝えることが出来ない、と言うストレスを抱え込んでいます。

 さて、今回の滋賀県長浜市で起きた中国人妻による2園児殺害事件でも、相手の言っていることが理解出来ない、とか、自分の思いを伝えることが出来ない、と言うストレスが犯人の中で存在していたと察することが出来ます。日本と言う国の中では、犯人のコミュニケーション能力は、非常限られて低いものであったのです。日本語が理解し難い、日本の文化に馴染めていなかった、と言う情報はこうした状況を物語っているようにみえます。

 振り返ってみると、日本語を媒介としたコミュニケーション能力が極端に低い、と言う事実が見えてきます。まぁ、振り返らなくても、日本で生活する外国人の多くはコミュニケーション能力が極端に低い、と言うのは、自然なことです。能力の低さに対して、周囲の配慮があれば、ストレスは和らいだのかもしれません。今後、日本が外国人を受け入れていくと言うのは、こうした配慮が必要と言うことかもしれません。

 更に、子育てはストレスです。犯人にも、子育てのストレスが圧し掛かっていました。子どもが集団に馴染めない(不適応)と言うことでした。追い詰められているようで、さぞ、辛かったでしょうね。事件後、問題が大きくなっている割に、夫の姿が見えてきません。夫は、子育てに協力していたのだろうか、妻がコミュニケーションにハンディキャップを抱えるからこそ他所の家庭より子育てに協力していたのだろうか、そんな疑問が湧いてきます。ノータッチだった、とは思いたくはありません。

 コミュニケーションにハンディキャップがあってストレスが蓄積されたから…、と言って、それだけで事件を起こしたとは思いません。他の原因やそれなりの脆弱性が犯人にあったからこそ事件と結びついていったのでしょう。しかし、この事件は犯人が特別だったから起こった訳ではありません。このようなストレス下で長期に晒されると、誰もがこうした反応を起こす可能性を孕んでいます。これは忘れないで下さい。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性

2005年12月12日 (月)

塾講師による小6女子児童殺害事件

 まさに『イライラすると高くつく』典型的なケース。供述によると、小6女子児童との相性がシックリ行かずに、イライラ・悶々として犯行に至ったと言う感じである。

 人間と言うのは、自分の極端な欲求が満たされないと、不快感情を抱く事が知られています。こうした極端な要求は、自分に対して、他者に対して、社会に対して、『〜ねばならない』とか、『〜べきである』と言った形で表れて来ます。そして、不快感情を受け止められなくなってくると、自滅行動が生じます。今回の場合、小6女子児童は塾講師の自分の言うことを聞かなければならない、とか、自分は小6女子児童なんかに惑わされるべきではない、とか極端に思い、考えを煮詰めていったんでしょうかね。

 確かに、トラブルを抱え込むとしんどいですよね。しんどいからと言って、しんどい原因となるものを直接的に取り除いてしまったのは大失敗ですよね。環境が変われば自分の能力が発揮されると思ったのでしょうかね。能力的には高いものを持っておられたようなので、自分のペースが乱れ、十分に力を発揮出来なかったのは、さぞ悔しかったでしょうね。

 しかし、自分のペースが乱れ、自分の力で修復出来なかった点は、犯人の精神的な弱い部分でもあったはず。そこを省みず、他罰的に考え過ぎてしまったんですよね。自分自身傷つかないようにするには、こう言った合理付けが必要なこともありますが、合理付けは問題解決に繋がらないんですよね。

 世の中、相性の合わない子もいるよね。相性が合わないと言って、力ずくで何とかしなければいけなかったのでしょうか。力ずくで圧せば、その分相手も力を入れて圧し返すもので、問題をややこしくさせる。ややこしくなれば、更に力が入る。そんな悪循環が見えますよね。

 犯人には、相談出来る人がいなかったのでしょうか。イライラして殺人を犯すとは、高くつきましたね。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性

2005年11月13日 (日)

町田・女子高生惨殺事件 犯人の自己愛

 町田市で女子高生が包丁でメッタ刺しされ殺される事件が起きた。まもなく犯人は逮捕され、16歳の同級生の男子が逮捕された。逮捕された少年は、「小中学校の同級生だったのに、高校に入って冷たくなったのでやった」と供述しているらしい。

 中学1〜2年生時に交際していたように見えた、との証言があるが、それ以後は親しくしているように見えなかったようだ。


 まず、付き合っていた、付き合っていなかった、と言うことについて検討を加えていきたい。人目に明らかな形で付き合っていたのであれば、付き合っているんだと、被害者・加害者双方の友人との間では話題に上がるというものだ。また、積極的に付き合っていることを公言しなくても、周囲がその話題に触れるので、周囲が知るところになるものだ。若しや、付き合って…、と言う意思表示が加害者はないまま(被害者の付き合って良いよ、と言う意思確認がないまま)ズルズル関係を維持してきただけなのではないだろうか。

 時折、こんなケースにしばしば遭遇する。付き合って、と言わずに女性と遊びにいったり、おしゃべりをしたり、と親密になる男性がいる。男性はズルズル関係を維持させている事実を付き合っても良いと言う女性の意思表示と勘違いする。そして、付き合っている、等と公言する。女性は、(付き合ってと言われないので)付き合っていると言う認識がなく、他の男性から、交際を申し込まれると、その男性のもとを離れていく。男性は、振られたと思い、女性と付き合っている男性に危害を加えようとしたり、女性に復縁を迫ったりする。女性から、付き合っていた事実はない、等と言われ、被害的になるのである。

 振られることが怖いので、告白出来ない。振られたら、自分が傷ついてしまうかもしれないと言う不安定な状況を受け止められない。つまり、自己愛が傷つくことを避けたいのである。


 今回の加害者が、犯行に走った背景には、こんなことがあったのかもしれない。この手の勘違いをする人は、増えています。友達か、恋人か、はっきり意思表示をしておくことが大切です。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性

2005年11月 4日 (金)

タリウム殺人未遂事件を起こした女子高生の『拘り』について

 静岡県伊豆の国市の女子高生が、母に劇物のタリウムを摂取させると言う殺人未遂事件が起こった。グレヤム・ヤングに傾倒した女子高生が、blog上でその一部始終を公開していたと言うことで、話題が先行した事件であった。

 ワイドショーなどでは、犯罪心理学者と言う肩書きを持った御馴染みの精神科医や心理学者が、色々と解釈していた(この手の事件が起こると、メディアは自分達に都合の良い解釈をする犯罪心理学者を呼んでくるので、面子が固定してしまうと言う現象が起ってくる)。そして、色々と知識に基づいて容疑者の女子高生の性格や内面を推し測っていた。グレヤム・ヤングに同一視していたとか、人体実験をしないと気が済まない性格だったとか…

 しかし、私には、タリウムを摂取させ殺人未遂事件を起こした女子高生の一連の行為は、器質的な問題を持った者特有の反応にしか見えなかった。脳器質の発達過程での障害ではないかと感じた。発達障害ではないかもしれないが、何らかの形で発達にバラツキが生じていたのではないかと…。そんな可能性を感じた女子高生の行為は、拘り、感覚過敏、自閉傾向、感覚過敏、プライドの高さ…。とりあえず、今回は、『拘り』に焦点を当ててみたい。

 『拘り』とは、脳器質の発達過程での障害を持つ人の心の拠所になるもので、世間との接点となる部分でもある。マニアックになり過ぎる事も稀ではない。ややもすれば、周囲からは極端なマニアックさ故に、専門馬鹿に見えることもある。ただ、世間一般の人とは意味づけが違うので、マニアックさが理解されないこともしばしばある。万一、『拘り』を否定するようなことがあれば、たちまちパニックになることもある。『拘り』=心の拠所なので、拠所がなくなるとパニックになっても仕方がないような気がする。今回の事件の背景には、母から容疑者の女子高生の『拘り』に対して、ネガティブなフィードバックがあったのではないだろうかと深読みする。


『拘り』…社会との接点になるもの
Blog記載、ベッドに横たわる母親の姿を写真
 自分の行為を纏めたblogは、コレクションなのだろう。このような『拘り』故の記録のコレクションは、メモ、写真等で多く、脳器質の発達過程での障害を持つ人の中には、多く見られる。尚、コレクションの対象は、あらゆる物に及び、空き缶のようなゴミを集める事がある。このような傾向は、宮崎勉、自殺サイトを物色していた殺人鬼、奈良の女児誘拐殺人犯にも共通していた傾向である。

科学の知識が並外れている。
 或る意味、専門馬鹿である。拘りを追及し過ぎた結果、バランスの悪さが生じてきたのであろう。機械的な単純記憶が優れていることが多く、好きなことであれば、動機付けもしっかりしており、素晴しい業績を上げることも少なくない。但し、理解力に問題を孕んでいることもあり、知識が常識を逸脱した形で利用されることもある。確か、宮崎勉もマニアックなアニメオタクでしたね。



【興味のある人はこれらの本をどうぞ】
心の病気と犯罪についてすべてお話しましょう―Q&A犯罪精神医学
殺人者のカルテ―精神鑑定医が読み解く現代の犯罪
心の闇に魔物は棲むか―異常犯罪の解剖学

2005年10月24日 (月)

勝てない虎にイライラした虎の『〜ネバならない』思考

 期待に胸を膨らませて千葉ロッテマリーンズの本拠地・マリンスタジアムに乗り込んだもののタイガースファンの期待を悉く裏切る阪神タイガース。日本シリーズ、2連敗。更に、甲子園で負けて3連敗。熱狂的なファンは腸が煮えくりかえっていることだろう。

 日本シリーズ第2戦、ロッテと阪神のファン同士が通路で仲良く話をしていたところ、「敵同士で仲良くするとは何事か」と因縁をつけ、暴行した酔っ払いの男二人。止せば良いのに、止めに入った警官に対しても頭突きに、体当たり。この行為で公務執行妨害が確定し、逮捕された。「2連敗してむしゃくしゃしていた」とその動機を話している。

 この酔っ払いの虎たちは、勝つと嬉しいなぁ、と言う願いを通り越して、『阪神は常に勝たなければならない』、『阪神は強くあるべきだ』なんて妄信していたのでしょう。『〜ねばならない』とか、『〜べきである』と言った類の価値観が、いつの間にやら根付いてしまったのでしょう。この手の価値観は、実現しないと、不快感情を生じさせることが知られています。そして、不快感情を受け止められなくなってくると、逸脱行動が生じます。パーソナリティの問題が大きく関与してくる訳ですが、余りにもこの虎たちは、未熟過ぎたのです。じっくり虎箱の中でお灸を据えて貰って下さい。

 熱狂的なファンなら誰でも起こしそうな事件です。しかし、多くの人の心の中では現実検討力が機能しているので、勝てないことにイライラすることはあっても、ここまでしません。「腹が立ってド突きたい」と心の中で幾ら思っても良いですが、行動を起こしてしまうと、責任問題が発生してくるのです。

2005年10月 5日 (水)

和歌山発砲事件 容疑者の人格の偏り

 和歌山市内の阪和道及び東大阪市内の阪神高速道路で起った一連のエアガンの発砲事件の容疑者が逮捕された模様である。犯人は、覚醒剤依存者と言うことのようだ。


 この犯人像について、『犯人は、欲求不満耐性や不安耐性が低く、衝動コントロールに重大な問題を抱え、一寸した事で直ぐに粗暴な行動に出ると言った特徴が考えられます。行動することで不安は解消されるだろうと考えがち。そのため、騒ぎが大きくなるにつれて不安が高くなり、コントロール出来なくなり、周囲に犯行を仄めかすようなこともあるかもしれません。自分では頭が良いと思っているかもしれませんが、知能は普通より低く、冷静に物事の処理が出来ない感じでしょうか』と記したが、やはり…と言った感じであった。


 覚醒剤に走る人は、ベースに人格障害(人格の偏り)があると考えられている。禁止薬物・覚醒剤に走ること自体、欲求不満耐性や不安耐性が低く、衝動コントロールに重大な問題を抱える未熟な人格であることを示している。この犯人達は窃盗・暴走行為等の反社会行動を繰り返し、覚醒剤に走っていったそうだ。そして、覚醒剤の使用で、更なる人格障害の症状が、使用前の人格の偏りに被さって来る。非常に強い猜疑心(疑い深さ)、感情の不安定さ等、多用な人格障害の特徴が出てくるのである。因みに、アメリカでは、こういったケースは、覚醒剤の利用により何らかの脳障害で人格障害が生じていると考えられている。


 今回の容疑者の逮捕は、決定的な証拠があったとのでしょう。今後、容疑者の本格的な取調べが行われていくでしょうが、こう言った方々は、よく喋る。複数犯だそうだが、全員逮捕も時間の問題でしょうか。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性



【関連blog】
♪真似、真似、真〜似、真似、真似〜
高速道路での無差別発砲事件の犯人像に迫る

2005年9月26日 (月)

高速道路での無差別発砲事件の犯人像に迫る

 阪和自動車道から湯浅御坊道路にかけての自動車道で、無差別発砲事件が起った。銃撃された車両は、後部窓ガラスが割れる被害を受けたものの、同乗者には被害がなかった模様。

 それにしても、大胆な行動と言えば良いのか、怖いものなしと言えば良いのか。自動車道のようなNシステムが完備され、通行券に自動車情報が記録されているようなところでの犯行は、行き当たりばったりで無謀としか言いようがない。その分、証拠を多く残しており、犯人逮捕は時間の問題だと思われます。

 1回目の発砲は、抜きつ抜かれつのカーチェースのような状態を繰り返した上での発砲。追い越されたことでムカ〜ッとエアガンのようなものを発砲したのでしょうね。発砲した後で、想像を超えたエアガンの威力にびっくりしたのでしょう。反射的に、警察に通報される、と思い動揺し、猛スピードで逃げたのでしょう。逃げた速度は、時速130〜140�程度。この時間帯、この辺りは余り車が走っていません。ですから、スピードを出したい放題と言いたいですが、そうはいきません。道路は車線が減少し、更には、上り坂になったトンネル。このトンネルが坂道になっているのに気付かないドライバーが多いので、減速しがち。従って、スピードを出しても、先行車両が遅いので詰まってしまいます。犯人はこういった事情を知らなかったのではないでしょうか。2回目の発砲はまさに先行車両がとろとろと走っていた瞬間ではなかったでしょうか。パッシングやクラクションはそんな犯人の焦りに見えて仕方が有りません。

 こうした状況から、犯人は、欲求不満耐性や不安耐性が低く、衝動コントロールに重大な問題を抱え、一寸した事で直ぐに粗暴な行動に出ると言った特徴が考えられます。行動することで不安は解消されるだろうと考えがち。そのため、騒ぎが大きくなるにつれて不安が高くなり、コントロール出来なくなり、周囲に犯行を仄めかすようなこともあるかもしれません。自分では頭が良いと思っているかもしれませんが、知能は普通より低く、冷静に物事の処理が出来ない感じでしょうか。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性



【関連blog】
和歌山発砲事件 容疑者の人格の偏り
♪真似、真似、真〜似、真似、真似〜

2005年9月19日 (月)

死姦目的で出会い系サイト利用

 愛知県で出会い系サイトで知り合った無職少女を殺害し、遺体遺棄した事件で、逮捕された男が、「遺体にいたずらしようと思った」等と供述しているようだ。

 死体を切り刻んで性的な興奮を得たり、死姦であったり、死体を食べてしまったりする逸脱行為が報告されており、ネクロフィリア(necrophilia)と呼ばれるものがある。報道では、死体にいたずら、と言う点が強調されているため、受け手側はついつい質的な異常を伴う異常性欲の持主と見てしまいがちである。メディアの誇張が無いか如何か、警察発表がどんな感じでなされていたのか…

 
この犯人の生育歴を事細かに聞いていくと、何らかの手掛かり(認知が歪んでいった過程)が掴めると思われる。しかし、それは不可能であるので、今回は或る点に着目してみたい。

 それは、犯人が死体マニアサイトの管理者で、『死体』への拘りが強かったこと。この拘りが大きな意味をもつのではないだろうか。犯人は、『死体』を扱うことで、社会との接点を持とうとしていた可能性が高い。訪問者に閲覧してもらうことがポジティブなフィードバックだ、と犯人は誤って認知していたのではないだろうか。更に、自分は殺人をしている分誰よりもこの話題に詳しい、バレていない、と言う驕り(自己の優等性のアピール)があったかもしれない。



この犯人をこのように捉えてみました。

 
�認知の歪みがベースにあって、社会刺激を誤って把握している。

 �自己評価の低さ。



 
事件の特異性が故に鑑定となるかもしれませんが、十分に責任が問えるレベルのものだと推測します。また、「年も年だし、長い年月をかけて培ってきた分、犯人の価値・基準を変えることは難しいかもしれない」と言う印象を抱きました。

【関連blog】
 出会い系サイト規制法違反(不正誘引)で検挙される少女達
 出会い系サイトを利用しない勇気
 あなたを待ってる人がいる??? 出会い系サイトで、あら、ら、ら、ら

2005年9月16日 (金)

歪んだ代理満足 糞尿をかける

 若い女性に糞尿をかけ続けていた男が、逮捕された。犯行は、車の中で排尿(便)し、ペットボトルに入れて追い抜きざまに運転席から若い女性にかけたようだ。若い女性にかけて嫌がる姿を見るのが楽しかった、と犯行動機を語っている。

 報道されている範囲から推測すると、サディズム(pollutionismus)、つまり、糞尿をかけて満足するサディズム、って感じでしょうか。今回の逸脱行為からは、この男の性の未熟さが窺えます。(女性に拒否され)傷ついてしまった自己イメージを元の状態に戻すために、わざわざ女性に糞尿をかけ、女性イメージを汚いもの、穢れたもの、として自己イメージより低いものとして貶ようとしたのでしょうか。そして、そう言った行為を繰り返すうちに、言語化困難な(気持ちの整理が出来ないまま)優越感に浸って、分かっちゃいるけど辞められない状態にでもなってしまったのでしょうか???。

 本人のみが知るってところでしょうが、犯罪の特異性から精神鑑定は避けられないでしょうね。これから徐々に明らかになっていきますが、精神医学や犯罪心理の専門家がどのような解釈をするのか、興味のあるところです。それにしても、この手の『性の逸脱』系の犯罪は、拒絶されることが引き金になって、大きな問題に発展することがとても多い気がするって感じる私です。

 余談ですが、この話を聞いた時に思わず「宇治拾遺物語」で、好きな相手の糞尿の入った便器を奪う行為をした男の話を思い出してしまいました。今回の男の場合は、その逆で、女性に糞尿を無理やり押し付けた(引掛けた)訳ですが…。



【関連本】
 宇治拾遺物語
 性の逸脱

2005年9月 7日 (水)

奈良幼女誘拐殺人事件…犯人の知能を推し測る

 犯人と面識がある訳ぢゃないけど、その言動から推測しますに…、この犯人を語る場合、知能面での問題は避けて通れないだろう。一連の行動に幼稚さを感じた人も少なくないと思う。恐らく、知能のレベルは、トータルで境界域(IQ=70〜80)。知能のバランスが、著しく悪いか、特定の能力だけが突出している、と思われる。 
 

 一般常識や社会的な規範と言った知識が乏しい、若しくは、知識として保持していてもそれを使いこなす理解力が欠如していると推測出来るので、判断力に問題があると考えられる。故に、非常識なことでも人目を気にせず平気でしてしまう。何故、周りのものがそれをしないのか、根本的にはその辺りが理解出来ない。更には、事件が発覚したら如何なるのか、判らない。そして、捕まったら、如何して良いのか判らない。とにかく判らない事尽くしなんだろう。ニュースで、まだ謝罪の言葉が述べられていない、と報道していたが、犯人はこのような場合、如何のように対応して良いか本当に判らないので、謝罪の言葉なんて出る訳がない。誰かが、こういう場合は謝罪するもんだよ、って教えなければ、先ず不可能。期待するのが、間違いだ。 


 通常、このレベルの知能だと、他者に知的な問題が気付かれ難く、対等なコミュニケーションが行われるので、それがストレスだったのではないか。相手の言っている内容が理解出来ない、自分の伝えたいことが相手に伝わらない、と言う経験をしている可能性が高い。成人には相手にされない。それで、能力の発展途上にある子どもに矛先が向いたということも考えられる。子どもであれば、大人に比べ言語表現のレベルは低いし、犯人の知的能力の低さに拘ることなく大人として認めてくれると言った点を今までの人生の中で学んできた可能性がある。これが犯人を優越感に浸らせ、自己愛を満たし、挙句の果てに、性的な嗜好も幼女へとシフトさせていったのであろう。

 他方で、単純な作業は、年齢相応か少し劣る程度の能力が発揮出来たかもしれない。言われたことは、監督者がいればコツコツやっていくのではないか。考えないので、疑問を感じることなくやってしまいそうだ。
 


経験的に、こんな風に感じた私である。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性

2005年8月 7日 (日)

殺人鬼の自殺サイト物色

 自ら自殺志願者を装ってインターネットの自殺サイトで、練炭自殺しませんか、と言葉巧みに被害者を誘い出し、殺人や殺人未遂を繰り返していた男が逮捕された。メディアは、ネットを利用した快楽殺人事件として扱っている。尚、逮捕された男は、調べに対し「男でも女でも、口をふさいで苦しむ姿に性的興奮を覚えた。苦しむ顔が見たかった。自分は自殺するつもりはなかった」と供述している。

 一般に、性の異常は、量的なものと質的なものに分けられる。そして、今回この男場合、質的な異常と分類される。更に、質的な異常は、性対象(性的魅力を持つ人または物及びその状態を意味する)の異常と性目標(性欲満足のための行為を意味する)の異常に分けられるが、性目標の異常に分類されるであろう。

 さて、私の印象は、「この男は、今騒がれている或る障害がベースにあり、その障害故に成長過程で性目標を誤って認知してしまったのではないか」と言うものである。経験的に、性目標の異常の人達の中にこの障害の人達が紛れていることが多いのだ。また、写真などをコレクションにすることも多い。そして、偏見を助長すると言うことで、専門書には記載されることのない裏情報でも報告されているのだ。

 今後、事件の特異さ故に鑑定にかけられるだろう。どのような鑑定結果が出てくるのか非常に興味がある。

【関連書籍】
構造と性倒錯―フロイト/ラカンの臨床的視座
 性倒錯に興味のある方は一読されたし。

2005年6月11日 (土)

爆破物を製造・使用した高校生が在籍した学校の見解

 山口県の高3生が、手製の爆発物を隣のクラスに投げ込み、爆破させ、現行犯逮捕されると言う事件が起きた。授業中の教室に投げ込まれた手のひらサイズの爆発物は教室内で破裂し、17人が入院。その内、男子生徒1人が左手の指を骨折する重症を負った。動機は、爆破物を投げ込んだクラスの生徒に恨みがあった、と言うものであった。

 この学校の校長は、この高校生が、おとなしい、良い子だった、真面目だった等、メディアのインタヴューに答えている。これってこの高校生の異常を否定するものではない。学校側の責任回避の常套句だ。この手の事件が起こると、何かこの手の犯人像が強調されます。つまり、『普通の子に見えたから、対処出来なかった(対応の必要がなかった)』と言いたいのでしょう。

 問題が起らなければ、関わらないと言う体質が浮き彫りになった形です。思春期・青年期の精神状態って、敏感で脆い。それ故、日々の関わりの中で、個々の教師が生徒のことをより気にかけていく配慮やあの生徒の様子が変だったなどの情報交換が高校教師に必要になってくるかもしれませんね。日々の対応で防げることもあるのだ。



【関連blog】
 手製の爆発物を教室で爆破させた高校生

2005年6月10日 (金)

手製の爆発物を教室で爆破させた高校生

 山口県の高3生が、手製の爆発物を隣のクラスに投げ込み、爆破させ、現行犯逮捕されると言う事件が起きた。授業中の教室に投げ込まれた手のひらサイズの爆発物は教室内で破裂し、17人が入院。その内、男子生徒1人が左手の指を骨折する重症を負った。動機は、爆破物を投げ込んだクラスの生徒に恨みがあった、と言うものであった。

 
死者が出なかっただけ良かったが、この高校生は被害者にどう償って行くのだろう。ごめんなさい。許して下さいだけでは済まない話である。多くの被害者は、傷つき、怒っている。そして、家族は困り果てている。

 そんな事が判らない(若しくは、判っていても衝動を抑え切れなかった)この未熟な人格の持主の高校生にとって、高校生活自体がストレスフルなもので、ハードルが高かったのかもしれない。周りの多くの者が大人になるためのハードルを飛び越えていっているのに、飛び越えられずに問題が露呈したのでしょうね。私には、一般常識や社会規範の乏しさ、問題対処能力の低さ、感情統制の悪さ等が絡み合って起った事件に見えて仕方ない。

 
それにしても、テクノロジーの進歩は、簡単に人を傷つける道具をより一層身近なものにした。一寸した判断の誤りでとんでもない惨事になってしまうことをテクノロジーの恩恵を受けている者は、肝に銘じておくべきであろう。気がつかなかった、想像してなかった、気持ちを抑えられなかったでは済まされない。

皆さんも注意しましょうね




【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性



【関連blog】
 爆破物を製造・使用した高校生が在籍した学校の見解

2005年5月13日 (金)

鬼畜・女性監禁男を掘り下げてみる(妄想的展開)

 この女性監禁男の出現に、マスコミに叩かれまくっていたJR西日本は救われたようだ。多くの人興味は、この男の心の歪み方に注がれている。それ故、メディアは、この男に流れている。

 この男の親は、税理士とか、学校経営者(保育園2 つ、経理学校1つ経営)だとか言われ、地元の名士と呼ばれているらしい。親族には議員もいるらしい(祖父:警察署の署長、元衆議院議員、女性問題で辞職した前青森県知事で元衆議院議員)。まぁ、これだけ身内が裕福で活躍していると、窮屈だし、親族内の暗黙の了解でこの男にも多大な期待が掛かっていたと推測され、ストレスフルだったと推測出来る。

 この男は多大な期待に添えないことに気付き、挫折体験を味わい、自己愛が大いに傷つくことになる。それで、精神的・能力的に非力な自分を強く見せるために、拳法を習うようになり精神的な強さを習得したと錯覚して、万能感が芽生えるようになっていったのではないだろうか。

 他方で、学校にはベンツで送迎してもらい、女子生徒からは「王子様」と呼ばれ、周囲から最高に自己愛がくすぐられ、気持ちが良かったのでしょう。そのため、気が大きくなって「ハーレムを作る」と豪語したのではないか。

 そして、高校を中退するが、「医学部に入る」と豪語していたようだ。実際のところ、親族からの多大な期待に答えられないと現実逃避をして、このままでは、対外的にも体裁が悪いので、「医学部に入る」と宣言したのだろう。自己愛が傷つかないように。この男なりに工夫したのでしょう。そして、最後の仕上げは、医学部を受験しないことである。医学部に入るだけの力があったのに受けなかった、とでも言いたいのでしょう。

 すっかり、アウトローになってしまって、ちやほやされなくなったこの男を襲ったのが見捨てられ不安。取り残されたと言う想いが、自己愛を傷つけることとなる。

 とうとう犯行へ駆り立てていくことに。監禁した女性に「ご主人様」と呼ばせるなど支配者と化した。支配者は従属者を見捨てることが出来、従属者が支配者を見捨てると言うことがないので、見捨てられ不安に苛まれているこの男には、支配者の立場でいることは都合が良かったのだ。お金は援助してもらっているものの、悲しいかな、余りの逸脱振りに親には見捨てられてしまっている(前の事件で養子に出され、首吊り自殺をした母の名字に変えさせられた)。

 もし、この男が親族からの多大な期待に応えていたら、親の後を継ぎ、支配者(経営者)として従属者(従業員)を支配出来て、それなりに満足感を味わえていたのに…。応えられなかったから、こんな形で代理満足をしなくてはいけなくなったように思えて仕方がない。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性



【関連blog】
 女性監禁犯の戯言と危機管理が出来なかった被害者
 いい加減に、首輪監禁犯男の祖父の戯言

2005年4月29日 (金)

奈良の騒音おばはん、その傾向と対策

 隣人トラブルでラジカセを大音量で鳴らす等、9年もの嫌がらせで逮捕された奈良の騒音おばはんは、警察の取調べ中にも「大声を出したのは認めますよ。でも挑発してきたのはアイツですよ。何で私だけ責められるんですか。刑事さん、アイツにだって責任あるでしょう」と大声を上げていると、週刊現代が伝えている。

 如何なる理由があったにせよ、騒音おばはんの問題解決の仕方は、社会的に大きく逸脱をしており、大きな問題がある。そして、そのことに対して本人の認識が薄い(相手が挑発してきたから…、と自分の行為を合理化)。多くの近隣住人に迷惑をかけている(他害行為)。そこが、判らない騒音おばはんである。

 そもそもこの人、警察に通報するのではなく、保健所に通報して精神科を受診させた方が良かったんではないか、と私の周りでは囁かれまくっている。確かに長期にわたる嫌がらせ、普通では考えられないよな。



【犯罪心理の本】
犯罪心理が面白いほどわかる本―悪に手を染めてしまう心の謎が見えてくる絵解き入門書
捜査心理ファイル―捜査官のための実戦的心理学講座 犯罪捜査と心理学のかけ橋
司法心理療法―犯罪と非行への心理学的アプローチ
〈イラストでわかる〉 狂気と犯罪の深層心理
図解 犯罪心理分析マニュアル
報道できない 超異常殺人の真実―猟奇・快楽殺人犯からストーカーまで…その素顔に迫る
殺人と犯罪の深層心理―「攻撃願望」というヒトの本性