脳梗塞回復初期のリハビリに好きな音楽が効く
音楽を楽しむことが精神に良い作用を及ぼす事は、昔から知られている。そして、こうした作用は臨床場面の中で利用され、音楽療法と呼ばれるようになってきました。この音楽療法は、従来の音楽教育で重要視されていた音楽的な進歩や完成度は重要視せず、他者と比べることなく各々が楽しむ事を重要視しています。昨今では、精神科領域だけでなく医療全般に取り入れられています。
先日、フィンランド・ヘルシンキ大学の研究グループが、体を動かすことが困難だったり、記憶や注意持続時間に問題がある後遺症を持つ回復初期の脳梗塞患者60人を対象にした調査の報告をしました。そこで、脳梗塞で倒れてから1日に少なくとも2時間好きな音楽(音楽のジャンルは問わないが理解出来る歌詞)を聴くと言語記憶の回復に効果的、脳梗塞のうつにもなりにくい、と言う結果が発表されました。脳が損傷した患者の治療において、音楽が治療に有効であることが確認されました。
回復初期の患者が好きな音楽を聴くだけでリハビリ効果が得られるのであれば、体を動かすリハビリがまだ始められない患者にとって有効である。また、自宅で比較的簡単で低コストで出来るリハビリになり得る可能性がある。今後の同系列の研究に注目したい。
ただ純粋に好きな音楽さえ聴きさえすればリハビリ効果が得られる訳ではないのではないか。やはり、周囲に理解を示して関わってくれる人がいたからこそ効果が現れたのではないだろうか。経験的にそんな風に感じた。
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