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2007年3月31日 (土)

ポリス インサイド・アウト

 英ロックバンド「ザ・ポリース」(日本ではポリス)、世界最強のトライアングルと評され、人気絶頂で解散宣言なきまま解散し、もう23年。第49回グラミー賞授賞式で、Roxanne(ロクサーヌ)をプレイし、再び公の場に戻ってきた。それだけでも大ニュースだったが、5月28日のカナダ・バンクーバーを皮切りに北米ツアーを行う、と発表。約20年ぶりに再結成の運びとなった。今後、ヨーロッパ、メキシコや南米、日本、オーストラリア、ニュージーランドでの公演を計画している。

 さて、ポリースの映画の話をして見たい。やっと関西でも封切られる事になった『ポリス インサイド・アウト』は、ポリースの中から見たポリースである。ドキュメンタリー映画と言ったら良いだろう。ドラムのスチュワートが撮り溜めたコレクションで、仲良しバンドのやらせドキュメンタリーとは違って、リアルだ。以前、『ポリス アラウンド・ザ・ワールド』が作られたが、その延長であると考えたら良い。

 聴き所は、3ピースバンドとは思えない程の広がり。日本の歌舞伎から間の利用の仕方を学んだと言う。どんな音を加えるかではなく、どこに間を入れるかを重視している。特に初期の作品(曲)に注目。
 そして、見所は…、正直言ってよく判らない。くれぐれもスティングだけに見とれないで欲しいと言うことだけは強調しておきたい。でなけりゃ、勿体無い。 

 …と言う事で、再び来日する前にこってりポリースを堪能して頂きたい。ポリースは、ライブで楽しむバンドなので、映画館ではじけて頂きたい。



【ザ・ポリスのアルバム】
アウトランドス・ダムール
白いレガッタ
ゼニヤッタ・モンダッタ
ゴースト・イン・ザ・マシーン
シンクロニシティー
グレイテスト・ヒッツ
ライヴ
メッセージ・イン・ア・ボックス 〜ポリス・ヒストリー
ポリス・アカデミー←掘り出し物

2007年1月16日 (火)

Brimstone & Treacle(ブリムストン & トリ−クル)

 モントリオール映画祭でグランプリに輝いた1982年のイギリスのカルト・サスペンス映画。


 偶然を装って通り掛かりの人と接点を作る。そして、人の曖昧な記憶を利用して、その生活の隙間に入り込んでおこぼれを盗み取ろうと網を張るマーティン。そして網に掛かったのは、交通事故で脳にダメージを負った娘・パトリシアの介護に生活を縛られているベイツ夫妻。パトリシアは自発的に何も出来ない状態。介護が無いと生きていけない。介護疲れで夫婦関係がギクシャクしている。
 全く面識が無いパトリシアのことを言葉巧みに聞き出して積極的に関わり、介護で疲弊しきっていたベイツ夫人を精神的に癒すマーティン。ベイツ夫人からは信頼されていたが、ベイツ氏は素直にそうすることが出来なかった。彼には大きな秘密があったのだ。
 ベイツ家に棲みつく様になり、徐々に牙を剥き出すマーティン。表では献身的な青年を演じる一方で、彼の歪んだパーソナリティはパトリシアを手籠にする青年に豹変させる。そうした行為を含めマーティンの行為が、パトリシアに変化をもたらした。更には、ベイツ夫妻の意識を変えていく。
 そして、或る夜…


 恐ろしいほど登場人物の数が少なく、その分夫々のキャラクターが色濃く描写されている。それが、幸か不幸か中盤でカルト・サスペンスの結末へと導いてくれる。カルト・サスペンスとしては不出来だが、作品を通して色々な事が洞察することが出来る作品である。洞察する力があればお薦めしたい作品である。
 また、ポリス、スティングのファンの人は、青さが残るスティングを見ておくといいかもしれない。話のネタになるかもしれない。



【紹介した作品】
スティング/ブリムストン&トリークル

2006年5月 8日 (月)

映画館の手描き看板

 現在、娯楽の王様、と言えば、パチンコになるのでしょうか。しかし、その昔は、映画でした。映画から多くのスターが誕生しました。

 その頃は、今のようにチラシやポスター等はそんなになかったので、映画館には大きな宣伝用の手描き看板が掛かっていました(大きな映画館になると立て看板までもが手描きでした)。看板には、映画のワンシーンが描かれていました。近くから見ると主演俳優の顔が似てないのに、遠くから見ると似ているので、子供だった自分としては、とても不思議でした。

 そうですね。こんな手描き看板は昭和50年前後までは多くあったのではないでしょうか。そのちょっと前から、テレビが普及してきて、映画を娯楽の王様の座から追い落としてしまったんですね。そんな訳で至る所で映画館は潰れ、手描き看板も消えていったんですね。

 さて、そんな手描き看板を描いていた人が、手描き看板が一時代を築いた時を振り返りこんな事を言っていました。「紙張り3年、描き8年」。どこかで聞いたような言い回しですね。師匠に弟子入りすると、絵を描くキャンバス作りのために木枠作りや紙張りの仕事を与えられ、その後、ぼちぼち絵を描く仕事を与えられたそうです。しかし、師匠も弟子に自分の技を盗まれまいと必死だったんだとか。特に看板の命だった顔は、弟子が寝静まった深夜に描きあげると言う徹底ぶり。またまた弟子は弟子でそれをこっそり覗いて師匠の技を盗む。こうやって巧の技が次世代に引き継がれていったんですね。

 しかし、映画館の手描き看板は、時代の波に淘汰され、巧の技が次世代に引き継がれていくことはありません。淋しい限りです。

2006年2月12日 (日)

シャークス 3D

Zict56i2  スキューバ・ダイビングを擬似体験させてくれる映画が、シャークス 3Dです。備え付けの特殊なメガネをかけると、一杯の魚たちが画面から飛び出し、映画館内を所狭しと泳ぎまわります。スキューバ・ダイビングをしたら、こんな感じなのでしょうか。現在、サントリーミュージアムのアイマックスシアターで、ムシ・ワンダーランド 3Dと交互に好評上映中です。上映時間は、40分なので、小さな子供も集中してみる事が出来ます、と言いたいですが、こちらは余りのド迫力に怖く感じるかもしれません。

 サメの映画ですが、これまでのサメの映画と言えば、『JAWS(ジョーズ)』に代表されるように、人を襲う、と言うイメージが強いのではないでしょうか。誤ったイメージが形成されてしまったんですよね。しかし、実際の姿は、人を襲う事もありますが、違います。サメの余り知られる事のない生態をじっくり見て下さい。この映画を見る前と後では、あなたのサメに対するイメージは、劇的に変わることでしょう。



【交互上映】
 ムシ・ワンダーランド 3D

ムシ・ワンダーランド 3D

Befat9s6  ムシ・ワンダーランド 3D、昆虫が大好きな子供と大人に是非見て欲しい映画です。出来れば、家族で見に行って欲しいと思います。現在、サントリーミュージアムのアイマックスシアターで好評上映中です。上映時間は、40分なので、小さな子供も集中してみる事が出来ます。

 この映画は、備え付けの特殊なメガネをかけて見ます。すると、二次元の映像が立体に変わり、画面から映像がすぐそこまで飛び出してきます。そんな訳で、触る事が出来ないと判っていながらも、誰もが一度は飛び出してくる映像に手を伸ばしてしまいます。
Okorwi_3_s 話は、同時期に生まれた美しいアゲハチョウの幼虫の“パピリオ”と昆虫界の名ハンターであるカマキリの“ヘロジュラ”を主人公に仕立てて、その成長を物語調に捉えながら、ものの哀れや昆虫の世の無常さを映し出しています。
 また、時折、主人公に代わって画面にボルネオオオカブトムシ、ハナカマキリ、オトシブミ、ツノゼミ等の多くの昆虫が現れます。夫々が色々な姿を見せてくれて、新しい発見が沢山あります。

 現在、この映画は余り知られていないので、土日祝日でも館内ではゆったり見ることが出来ます。昆虫好きな方、是非どうぞ!!!



【交互上映】
 シャークス 3D

2005年11月 6日 (日)

ジョン・レノン射殺犯の心理を描いた映画“Chapter 27”

 1980年12月8日、熱狂的なファンのマーク・デービッド・チャップマンは、ミスター・レノン、と叫びながら近寄り、拳銃より放たれた5発の銃弾は、4発がジョン・レノンに。そして帰らぬ人になった。射殺後、警察が現場に到着するまでの間、チャップマンは、ソワソワしながら小説『ライ麦畑でつかまえて』を読んでいたのは有名な話である。

 ジョン・レノンがこの世を去って25年経った今年、カナダの映画会社が、チャップマンの心理を描いた映画を製作すると発表した。制作は来年1月から始まり、同年内の公開を予定している。映画のタイトル“Chapter 27”は、逮捕時チャップマンが読んでいた『ライ麦畑でつかまえて』がChapter 26(26章)までしかなかったことに由来しているとのことだそうです。


チャップマン役:ジャレッド・レト
 主な出演作には、『キルトに綴る愛』、『ファイト・クラブ』、『17歳のカルテ』、『アレキサンダー』。以前、キャメロン・ディアスとお付き合いされていた方ですね。

チャップマンが心を通わせる架空の女友達役:リンゼイ・ローハン
 主な出演作には、『ファミリー・ゲーム/双子の天使』、『フォーチュン・クッキー』。『フォーチュン・クッキー』では、マライヤ・キャリーの元夫に誘われて、エンディングテーマでCDデビューも果たしています。

 製作者の自己満足な意味不明映画にだけはなって欲しくないと思うのでした。そんな風になりそうで危惧しています。

2005年10月16日 (日)

007 「カジノロワイヤル」 6代目のジェームス・ボンド

 イギリス国内での関心事の一つは、007シリーズ最新作「カジノロワイヤル」(来年制作・クリスマス公開予定)で誰が6代目ジェームス・ボンドに扮するかと言うことであったが、とうとう新しいジェームス・ボンド役に決まった。新しくジェームス・ボンドに扮するのは、ダニエル・クレイグ。ロジャー・ムーア以来のイギリス人で、年齢は37歳とお若い。そして、シリーズ初の金髪のボンドとなる。よくよく思い出してみたらジェームス・ボンドって、今まで金髪はいないんですよね。それもそのはず、原作者のイアン・フレミングが書いたジェームス・ボンドは、金髪ではないのです。さて、どんなジェームス・ボンドになるのやら、楽しみです。



【原作本】
007/カジノ・ロワイヤル
 何を隠そうこれが記念すべき007の第一作目。

2005年7月 9日 (土)

CORAL REAF ADVENTURE(コーラルリーフ アドベンチャー)

E4l79cvr  サンゴ礁が生息する南太平洋の神秘。海の中には私たちがまだ知らない世界があった。

 潜水時間2800時間、潜水回数2421回、撮影時間26時間。映画史上、最高で最大の水中撮影。


 ダイバーをする人だけが楽しめていた美しいサンゴ礁の海に、ド迫力・全天周映画が引き込んでいってくれる。恰も万華鏡を見ているかの如く動き回る魚たち。リズミカルに触手を動かすサンゴ。海の中のこんな神秘の世界があったとは…

 しかし、この神秘の世界を作り出すサンゴ礁も、危機が迫っている。熱帯雨林の伐採、海水温の上昇により、あっと言う間にサンゴは死滅してしまうのだ。そんな危機を何とかしようと取り組むダイバーたち。


 言葉だけでは、その良さが語り尽くせないのが残念。映像効果で物凄い体験が出来ます。海好きの人にも、そうでない人にもお薦めの作品です。

【data】
 2003年制作。アメリカ作品。上映時間:45分。
 2005年6月15日〜9月30日(休館日は毎週火曜日。但し、夏休み期間中は無休)。和歌山マリーナシティ わかやま館2階 ドームシアター
 料金は、中学生以上:600円、4歳以上:400円。

2005年4月21日 (木)

いよいよ、カンヌ映画祭


今年のカンヌ映画祭、コンペ部門は保守路線に回帰へ


[パリ 19日 ロイター] 来月11日に開幕する第58回カンヌ国際映画祭は、ドキュメンタリーやアニメとは無縁の保守的な路線に回帰する見通し。
 前回はブッシュ米政権を批判したドキュメンタリー作品「華氏911」が最高賞パルムドールを受賞し、「シュレック2」などのアニメも注目を集めた。
 19日に行われた主催者側の記者会見によると、今回のコンペティション部門参加20作品にドキュメンタリーやアニメは含まれていない。デビッド・クローネンバーグやガス・バン・サント、ビム・ベンダース、ラース・フォン・トリアーなど、パルムドール受賞歴を持つ監督を含めた著名映像作家が作品を競う。
 米俳優トミー・リー・ジョーンズの監督デビュー作と、小林政広や候孝賢(ホウ・シャオシェン)、王小帥(ワン・シャオシュアイ)らアジア勢の作品も、コンペ部門にエントリーされている。また、欧州からの出品は例年より少ないという。
 審査委員長はボスニア出身のエミール・クストリッツァ監督だが、その他の審査員は公表されていない。
 コンペ外では、スター・ウォーズ・シリーズ完結編「エピソード3/シスの復讐」の特別上映が話題となっている。


 今年ももう、そんな時期になったのか、と思うのです。去年は、確か主演男優賞に是枝裕和監督「誰も知らない」に出演の柳楽優弥くん(14歳)が受賞したんですよね。さて今年は、如何なんだろう???

 ところで、カンヌ国際映画祭とは、フランス南部のカンヌで開催される世界最大の映画の祭典です。第一線で活躍する著名な映画人・文化人の中から審査員が選出され、10日間かけてコンペティション部門の作品を審査します。最高評価の作品には「パルム・ドール」と呼ばれる大賞が授与されます。現在、ヴェネチア、ベルリンと並んで世界三大映画祭と呼ばれています。また、ロサンゼルス、ミラノと並んで世界三大映画マーケットでもあるのです。

5/11、カンヌ国際映画祭開催
 

2005年2月27日 (日)

ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)決定

 映画界でもっとも栄誉のあるアカデミー賞、そして、最低の功績を残した作品や俳優に送られる裏アカデミー賞の異名をとるゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)。とうとう、選出されました。

 ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞) で、オリバー・ストーン監督の『アレクサンダー』が『最低主演男優賞』・『最低主演女優賞』・『最低作品賞』を総なめにするのでは、と世間のお噂を紹介しましたが、評判倒れの作品同様、こちらでも前評判に反して総てを外してしまう、と言う快挙。不名誉な賞なので、外れたほうが嬉しいかも知れないが…

 最低作品賞  『キャットウーマン』
 最低主演男優賞ブッシュ米大統領(華氏911)
 最低主演女優賞ラムズフェルド国防長官(華氏911)
 最低助演男優賞ハル・ベリー(キャットウーマン)
 最低助演女優賞ブリトニー・スピアーズ(華氏911)
 最低共演賞  ライス国務長官(華氏911)

 マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画『華氏911』、強し!!!話題作は、良い・悪いの評価がはっきり分かれますから・・・。そんなもんでしょうね

2005年2月21日 (月)

ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)

 映画界でもっとも栄誉のあるアカデミー賞、そして、最低の功績を残した作品や俳優に送られる裏アカデミー賞の異名をとるゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)。この似ても似つかない二つの賞は、日本でも、もう御馴染みになってきている。

 今年も、表と裏のアカデミー賞の発表が、直ぐそこまで迫ってきている。今年裏のアカデミー賞で凌ぎを削っているのは、オリバーストーン監督のずっこけてしまった『アレクサンダー』、オスカー女優のハル・ベリーの『キャット・ウーマン』、ブッシュ大統領主演の『華氏911』です。
 中でも、『最低主演男優賞』・『最低主演女優賞』・『最低作品賞』を総なめにするのではとの呼び声が高いのが、『アレクサンダー』。時間と金をかけた超駄作。公開前に新聞で酷評されて、見事撃沈。10年のわたる制作日数と200億円は一体何だったんだ!!!。…と言った具合に、話題を振りまいてくれました。
 そして、ブッシュ大統領も侮れません。虎視眈々と狙っています。一大センセーションを巻き起こしました!!!。

輝かしい過去の受賞者は、ここをクリック


期待はずれの映画を見せられた怒りをこの賞に託しましょう。


 このラジー賞、会費さえ払えば投票権が得られますし、授賞式にも招待されます。ただ、余りに不名誉な賞なので、授賞式には出ない方が殆どですが、偶に変わり者がやってきます。アカデミー賞に招待されることのない映画大好きな方、会費を納めて来年辺りラジー賞の授賞式に招待されてみませんか???