日本心理臨床学会第25回大会 ダルマさんが転んだ
話が下手です、と講師はいきなりカムアウト。でも、聞く方としては、ご冗談を…、って感じで思っていたら、それが冗談ではなく本当だった。まさか本当だったとは…、と受講者が気付くには時間はそんなに掛からなかった。言っていることが理解し難いのでもう少し説明をして欲しい、と言う意見が飛び交った。なかなか理解が出来ないものです、と言いながら講師は、お茶を濁そうとする。しかし、受講者は容赦なく問い詰める。そうこうしている内に、しどろもどろになり、顔は引きつっていった。こんな状況を予測していました、と言うがうろたえ様からは、予想外の展開と言った感じ。とりあえず、昼休みが講師を救ってくれた。
午後からも補足が加えられたが、どうも皆の知らない本の話を例に出して説明するもんだから、理解を深めると言うよりは話の謎を深める感じだった。しかし、説明に必死で状況に関心は向かなかったようだ。一方的に話し、休憩に突入。
休憩の後、事例検討に入った。事例提供者が概要を説明している間、受講者はレジメに目をやっていたので、講師は気を抜き、ガムを噛んだり、腕を回したり。おいおい、その変わり身の早さは一体なんやねん、って感じ。じっと様子を窺っていたら、目と目が合った。気まずさからお互いに視線を逸らした。その後も互いの様子を窺いあった。こっそり覗いて、視線が合いそうになったら逸らす。馬鹿みたいだけれど、互いに気になった。その光景は、ダルマさんが転んだをしている感じ。そんなことを連想したら、なんだか笑えて来た。
症例の概要の説明が終わると、こんな遣り取りは終わったが、二人の間には気まずさだけが漂った。そして、再び講師に、理解出来ないと言う受講者の反応が襲いかかり、また奈落の底へと落ちていった。御気の毒に。
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