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健康

2011年12月 5日 (月)

カウンセリング・精神療法 専門家による似非発達障害宣言に苦言を呈す患者さん

 片づけが苦手(方向音痴)だから自分もプチ発達障害、と発達障害の方に語る医療従事者が少なからずいる。中には本当に発達障害の医療従事者はもいるだろうが、多くは発達障害の方と親近感や信頼感を増そうと思ってこんな事を言う医療従事者も多のではないだろうか。医療だけでなく、福祉や教育の場でもこうした光景は多いのではないだろうか。先日もそんな事を講演会で言っていた大學の講師がいた。

 最近、入院中の複数の発達障害の方が、こうした医療従事者による『似非発達障害宣言』が苦痛であると語る。片づけが苦手(方向音痴)だけで発達障害って軽々しく口にして欲しくない、発達障害はそんなものではない。定型発達の人が普通に出来る事でも工夫や努力が要る。今まで症状の辛さを聞こうとしたこともない等々。訴えは尽きない。

 発達障害宣言をするなら症状から日頃の苦労や努力が見えるようになってからにして欲しい、と思う私。

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2011年10月 3日 (月)

成人発達障害者支援のヒント 自動引き落としに注意せよ

 通帳の記帳はこまめに行う。残高の把握はしっかりしておく事。残高が足りなくて自動引き落としがされないと言う事がよくある。簡単な事のように見えるが、継続して行うのは発達障害者(ADHDやADD)が苦手とするところだ。家族がいる場合、しつこく促したり、代わりにする事でトラブルに発展する可能性を下げる事が出来る。しかし、単身者の場合、そうはいかない。自動引き落としがされなかった事に気付かないと、電気やガスを止められたり、携帯電話を止められたりしてしまう。また、引き落としがされているものと思い込んで生活費を全て遣い切ってしまうと、翌月に以降に支払いをしなくてはいけなくなり、生活費が減ることになる。こうしたことが続くと、生活保護受給者等の収入が少ない人の場合、生活破綻のきっかけとなる。従って、単身者の場合、残高の把握を促すサポーターが必要になってくるのである。

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2011年8月29日 (月)

発達障害 ナチュラル・サポーターによるボランティア支援

 或る特別養護老人ホームに顔を出す。ここでボランティアとして活躍している中の数人は私が関わっている発達障害の人達である。二人のボランティア・コーディネーターのスタッフが上手にフォローして下さるので、密かに発達障害の人達の支援の場として利用させて貰っている。密かにと記したのは、有名になってしまうと人が殺到してしまうからである。紹介した発達要害の人達は、ボランティアをしながら、社会勉強をしたり、肯定的なフィードバックを受けたり、他者の支援をしたりしている。最近では、ボランティアとして先輩の発達障害の人が後輩を支援してくれるので、とても感謝している。今までは、そう言う支援がなかったので、ボランティアが続かない人も多かった。しかし、この支援のお陰で継続する人が増えた。こうした支援でボランティアを始めた人達が、また後輩の支援をして行く。こう言うものが次の人に受け継がれていくと言うのは、何だか嬉しい。

 紹介したまま放っておく事は出来ないので、時々顔を出しに行く。皆、活き活きとボランティアしている。随分逞しくなっている。昔に比べ、一皮も二皮も剥けた感じ。入所老人への対応も専門家と称する職業の人達より上手。見習う所が多かったりする。

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2011年7月13日 (水)

発達障害 慰めから運・不運を学習してしまう

 発達障害の人の中には、突出した能力のお陰で成功をおさめている人達がいる。同じ障害なのだから、自分にもそんな能力がないか、と探す人がいる。しかし、それは限られた人達に限定された事で、多くの人達は大きく落ち込んだ能力により、能力を充分に発揮出来ない人の方が圧倒的に多い。また、能力を充分に発揮出来ない人の中には、周囲が信じられない程、能力を発揮出来ない人がいる。更に、そんな中に信じられない程深刻な能力を発揮出来ない人達がいる。彼らは理解力に問題があったり、手順通りに作業を進めなかったりして失敗を繰り返す。そして、失敗の度に、運がついていないだけよ、なんて慰められる事が幼少期から続く。すると、自分は運がついていないから上手く行かない、と学習していく。

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2011年7月11日 (月)

カウンセリング・精神療法 小難しいセッション

 小難しいセッションややたら厳しい事を要求するセッションは、発達障害の患者さんにとっては反治療的になるかもしれない。そうしたセッションからドロップアウトしてしまう患者さん達は、話を理解出来ない事や要求を満たせなかった事で、やっぱり私はダメ、と考えがち。それでも、精神科医や臨床心理士が有効と考えるから…、とセッションを好意的に受け取り、更なるストレスを溜め込む。

 正直に言ってくれないとわからないので、伝えられそうなら伝えて欲しいのですが、なかなか伝えられないのが現実。中には、心の専門家なので、何も言わなくても分かってくれると思っている人もいる。そんな事は有り得ません。念のため。

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2011年6月28日 (火)

発達障害 学習障害 刺激提示について

 LDの場合、視覚の弁別に差はない。しかし、聴覚弁別能力が劣る。その分、刺激の持続時間を長く、刺激間隔を短くする必要がある。

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2011年6月10日 (金)

発達障害 音韻の分別と読字能力

 発達障害の方との心理のセッション中、ひょんな事から、動物園の話になる。相手はぞうぶつえんを繰り返す。

 ぞうぶつえん。それはなんぞ???。聞いてみる。

 どうぶつえん、と言う音韻がこの人には、ぞうぶつえん、と聞こえるらしい。そして、象がいるからぞうぶつ園、と50年間そんな理解をしていたらしい。

 恐らくこうした聴覚刺激の不正確な把握は一例なのだろう。

 音韻に対する認識力が持てるようになると、読字能力は安定していく。この方の場合どうなのだろう。少し苦手で、しっくりいかない点は、誤った意味付けがなされるようだ。

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2011年5月29日 (日)

健康診断の季節にいつも生じる事

 職場の健康診断の季節がやって来た。期間は2ヶ月。その間に受診することになっている。私はバリウムを飲むのが大嫌い。嫌な事は直ぐに済ませてしまうと、早々に済ませる。同じ部署のお局心理士は、日頃の不摂生を解消してから健康診断に臨む。それぞれに色々な思惑がある健診。

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2011年5月17日 (火)

知っておきたい差額ベッドの傾向と対策

 5人部屋以上の大部屋であれば、ベッド代は入院代の中に含まれています。しかし、大部屋は嫌だと言う人が少なからずいます。その際に登場してくるのが、差額ベッド。1984年から認められるようになりました。差額ベッド代は、病院が自由に設定して良い事になっています。 差額ベッド、正式名称は『特別療養環境室』。差額ベッド代を徴収するには次の4つの条件を満たす必要があります。

  1. 1室に4床以下であること。
  2. 一人当たりの面積が、6.4㎡以上であること。
  3. ベッド毎にプライバシーを確保する設備があること。(カーテンでも可)。
  4. 個人用の私物収納設備、照明、小机、椅子等があること。

 勿論、健康保険は利きません。高額療養費制度や所得税の医療控除の対象にもなりません。全額自己負担となります。ご用心、ご用心。

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2011年5月10日 (火)

マダニの餌食になってしまう

Photo ふと、腰に手を当てると、何だか違和感。血豆のようなものが出来ていた。

 咬まれちゃった、咬まれちゃった、咬まれちゃった、yes!!!
 咬まれちゃった、咬まれちゃった、咬まれちゃった、yes!!!
 ダニに~。

 やられた。とうとうやられた。

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2011年4月26日 (火)

発達障害 歯科医からアドバイスをもらう

 発達障害の方から、歯科受診に付き添って欲しい、と頼まれた。歯が痛いので行った方が良いのでは、と判断したと言う。こんな風に判断した背景には、ナチュラルサポーターを務めてくれていた発達障害者二人が歯科通院していた事が大きく影響している。二人が歯科治療を受けているのを見て重要性を学んだのだ。

 この方には前回も付き添ったが、その時は歯槽膿漏が痛々しくて、見るに見かねてこちらからしか受診を提案した。何も困っていない、と訴えながら、渋々受診してくれた。歯科では、病名と症状を告げ、歯槽膿漏の治療と虫歯治療をお願いしたのだが、歯石を取っただけで治療終了となった。本人曰く、色々言われ、答えられなくて固まっていたら終わってしまったと言う。

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2011年4月13日 (水)

カウンセリング・精神療法 自分を落ち着かせるための呼吸法

 イラッとした時、パニックを起こしそうな時、不安に襲われた時、深呼吸をしてリラックスすると良い、と聞いたことはありませんか???。専門家が読む文献の中にも、こうした対応が有効、と紹介されている事があります。

 数年前まで、私も、ゆっくり、深く、お腹を使った深呼吸が有効です、と患者さんに紹介した事がありました。某医大の精神科医から、(患者さんに)過呼吸発作を起させるつもりか、なんてフィードバックを受けました。

 イラッとした時、パニックを起こしそうな時、不安に襲われた時、呼吸は浅く早くなって十分酸素を取り込めなくなってしまうので脳の機能が低下してしまうのでゆっくり、深く、お腹を使った呼吸法は有効なのでは???、専門書の中にもこうした呼吸法が有効だと書いてある事なのに感じ悪いなぁ~、と思いましたが、その通りにするようにしました。

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2011年4月12日 (火)

発達障害 診断確定しただけでは何も変らない

 3年もの年月を経て、広汎性発達障害と言う確定診断にたどり着いた成人期のケースがある。診断が難しかった訳ではない。寧ろ、診断しやすいケースだった。ただ主治医が易々と発達障害と診断する事に躊躇いがあっただけの事だった。

 主治医退職に伴う引き継ぎ期間に治療療の仕切り直しをして行く事となった。そして、広汎性発達障害を考えている、と新主治医より伝えた。

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2011年4月11日 (月)

東日本大震災 心の支援の現状

 震災から1ヶ月が経過する。

 今まで経験したことがない大災害は、今も尚被害状況が把握出来ないままである。そんな中、徐々にではあるが被災者の心は安定して来ている。復興支援の人々の尽力、被災者同士の支援等が大きい。

 初期支援が一段落ついた辺りから心のケアに取り組む被災者支援チームが、現地入り。それぞれの避難所に行政により振り分けられた。また、行政とは無関係に支援に入るチームも増えている。

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2011年3月16日 (水)

思うように進まない東日本大震災の医療ボランティア

 3月11に起こった東北・関東を襲った東北太平洋沖地震は、大きな被害をもたらした。すぐさま都道府県からの要請で医療機関にボランティアの呼びかけがあった。

 私も16年ぶりに医療ボランティアに参加してみようと考えている。しかし、勤務先の事務方の話では、調整役を担っているところが、パンク状態。いつ、どこにボランティアを派遣したら良いのか、情報が錯綜して収拾がつかない状態と言う事らしい。その為、多くの医療機関でボランティアの準備が整っているのに、未だに目途が立っていないらしい。勤務先では、予定していた第一陣が中止となった。いつになったら、本格的な派遣が始まるのだろうか???

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2011年3月15日 (火)

カウンセリング・精神療法 被災者へのインタビューとディブリーフィング(Debriefing)

 東北・関東大震災が発生して、数日が過ぎた。TVでは、昼夜を問わず特番が組まれた。当初は、津波、火事、災害の傷跡が残る被災地、原発の事故が中継された。そして、徐々に被災者が画面に晒されるようになってきた。容赦なく津波で受けた心の傷を聞き出そうとする取材記者。容赦はない。

 3月13日夜、TV朝日系列で古館一郎アナがアンカーを務めた地震特番での被災地中継は酷かった。避難途中に迫り来る津波に連合いをさらわれた被災者と最初に紹介した。その上で、被災者は状況を語り、最後に、(一緒に逃げていたのに)振り返ったらいなかった、と言う言葉で結んだ。しかし、取材記者は被災者に追い討ちをかけるように、どうなったんですか、と明確化を迫った。泣き崩れる被災者。

 そこまで明確化しなければいけなかったのか???。わざわざ言わせるまでもなく、想像はつきそうなものだが、この取材記者は分からなかったのか???。ディブリーフィング(Debriefing)のつもりだったのか???

 この行為が心の傷をえぐるような行為にしか見えなかった。

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2011年3月 7日 (月)

発達障害 勘違いは続くよ、いつまでも

 同級生から、ねぇーちゃんと最近お風呂に入ってる、と聞かれ、ほとんど入ってないのがばれた、と勘違いしたAさん。入っていないので仕方がないと諦めて、入ってない、と正直に申し出た。そうしたら、中学生の分際で入っている訳がないよな、と返って来た。その時咄嗟に、中学生にもなると風呂に入らないのが普通なんだ、と理解したらしい。

 友人は、ジョークのつもりで、姉ちゃんと風呂に入っているか、と聞いたらしい。しかし、Aさんはちゃんと入浴しているか、と勘違い。

 人気のないお笑い芸人のモチネタのような話だが、20年以上信じていた。そして、医療に掛かり出してから、入浴指導を受け、毎日入浴する事の大切さを知った。

 患者さんの行為には、それなりの理由があるものだ。そんな風に感じる事が実に多い。

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2011年3月 2日 (水)

発達障害 動機付け面接

 多くの場合、発達障害は、他者との関係の中で問題を抱える。発達特性により周りとの間にズレが生じ、問題化する事で溝を深めて行く。本人が気付かない事も多く、周りから不当な扱いをされていると訴える人は少なくない。原因があっての結果なのに、そこが結びつかない為、自分以外に原因を求める事が多いのだ。従って、自分の問題として、状況を何とかしていこうと言う発想が乏しい人がいる。こう言う人の中には周りから、変だから精神科で診て貰え、と言われ渋々受診してくる人が多い。

 そんな人が紹介されると、動機付面接を入れる。しんどさに耳を傾けながら、発達障害は他者との関係の中で問題を抱える。発達特性により周りとの間にズレが生じ、問題化する。自分の問題として、状況を何とかしていこう。その上で環境調整をして行こう、なんて話を丁寧にする。それでも、乗らない人もいる。そんな時は、しんどいなと感じたらいつでもおいで、と伝え、セッションを終了する事もある。案外、こんな関わりが有効な時も多い。お医者さんの診察は継続する中で、何とかしたいと思えて、自ら心理療法を受けたいと意思表示する人もいる。動機が有ると無いとでは、セッションに大きな違いがある。

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2011年3月 1日 (火)

カウンセリング・精神療法 アサーション(assertion)の紹介

 アサーションとは、コミュニケーション・スキルの一つで、自分の事も他者の事も考えるような相互尊重する自己表現のことです。言葉だけでなく、それ以外(非言語)の表現が合さって有効に機能します。非言語的な表現とは、視線・表情・姿勢・動作・対人距離・身体接触の仕方等の視覚的なもの、声の大きさ・話の流暢さ・速度・テンポ・明確さ・反応のタイミング等の聴覚的なものがあります。これらは、情緒的な表現場面で大きく影響を与えます。

アサーション理論に基づきコミュニケーションを分けてみる。
●攻撃的(アグレッシブ)
 自分の事だけを考え、他者を踏み躙る表現。
 私はOK、あなたはNot OK。
●非主張的(ノンアサーティブ)
 他者を優先し、自分の事を後回しにする表現。
 私はNot OK、あなたはOK。
●アサーティブ
 自分の事も、他者の事も考える表現。
 私はOK、あなたもOK。

 コミュニケーションのタイプを具体的に示してみたいと思います。ちょこっとこんな場面を思い浮かべてみて下さい。
『或る病院○○科の待合室。連休明けなので患者さんで溢れかえっています。診察室は4つあり4人の先生が診察をしています。一番手前の診察室の前で待っています。なかなか自分の名前は呼ばれません。他の診察室の患者さんはどんどん呼ばれています。自分より後から受付した人までも呼ばれています』

Aさんの看護師に対する関わり。
 ずっと待っているのに、全く名前を呼ばれない。どう言うつもりでおるんや。こっちは困っているから早くから来て待っているのに。他人事と思って、とろとろ仕事をしてもらったら困る(言いたい事を思いっきり吐き出してすっきりのAさん。しかし、Aさんがいなくなってから看護師が、あんな言い方はないよね、とぶつぶつこぼす)。

Bさんの看護師に対する関わり。
 (早くして欲しいと思っているが、)連休明けだから込んでいるので、呼ばれなくても仕方がないですね(そんな事を言いつつ、陰で文句を言うBさん)。

Cさんのの看護師に対する関わり。
 連休明けで病院に患者が殺到して忙しいのは分かります。ただ、他の診察室はトントン拍子で診察が進んでいるのに、この診察室だけな患者さんが呼ばれないので、もう少し早くして頂けると嬉しいです。

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2011年2月17日 (木)

発達障害 個性???、それとも症状???

 脳の機能不全の結果生じる現象を個性と捉えるのか???、症状と捉えるのか???。即ち、発達障害によって生じる特性は、個性なのか???症状なのか???。立場にもよるが色々な考え方がある。どちらが正しいとか、間違っているとかはない。個性、症状をどのように解釈・分類するかだけのようにも感じる。

 症状は聞こえが悪いから嫌、と言うだけで個性と呼んでいる人もいるかもしれない。言い方を変えただけに過ぎないが、こんな感じの人も少なくないのではないだろうか。ただ主観的な要素が強いけど。
 また、病院に掛かっているんだから症状だ、なんて言う人もいるかも知れない。でも、病院に掛かっているだけで全て症状とされてしまうのも堪らない。
 逆に、何もかも個性ですで済まされるものでもない。

 個性と症状。何か目安があっても良いかも知れない。

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2011年2月14日 (月)

発達障害 チャレンジ日記の悪夢

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
【チャレンジ日記とは】
  認め合う関係を作る交換記録ツールです。
 発達障害の人は、一日一倍に努力や頑張っているのに、発達特性により周りから怒られたり、貶されたりすることが少なくありません。こんな事が早々続くと、気持ちが萎えていってしまいます。先の見通しが持てずに、取り組む前から無力感に満たされてしまう事もあります。一方、周囲は周囲で発達障害の人に対して、感情的に反応してしまって否定的な見方ばかりになりがちです。
 発達障害の人の努力や頑張りを周囲の人に目に見える形で伝え、周りの人はそれを認める機会を作るのが、チャレンジ日記です。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

 

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2011年2月10日 (木)

カウンセリング・精神療法 情報は沢山あれば良い訳ではない

 情報は多ければ多い程、相手にとって分かりやすい、沢山の情報を伝えた方が間違いがない、と考える人がいる。しかし、多く伝えようとすればする程、情報伝達時間は長くなり、回りくどくなる。

 そんな話を聞かされる側は、どんな気持ちになるか推測出来ますよね。

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2011年2月 9日 (水)

発達障害への関わりで思うこと

 一級症状が出揃っている患者さんと関わる場合、一応、方法論や考え方がある。そして、先人の知恵を拝借し、アプローチ出来る。

 しかし、一級症状が出揃っていないグレーゾーンの患者さんと関わる場合、症状の見極め・支援の組み立て・幅広い視野・柔軟な思考等の豊富な臨床経験や知識が必要になってくる。こう言った力が揃っていると、関わりのコツを知っている治療者と呼ばれるのだろう。治療者にどれか一つだけ突出、落ち込みがあっても、なかなか上手くいかないものだ。知識だけ、経験だけではそのうちに頭打ちとなってしまう。

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2011年2月 8日 (火)

発達障害 行き過ぎた理解と配慮

 発達障害が知られるようになり、啓蒙本を読む当事者や家族が飛躍的増えた。沢山詠んでいる内に知識を蓄え、詳しくなって行く人達がいる。しかし、内容を誤って理解する人達が少なからずおり、トラブルに発展する機会が増えているのも事実である。

 特に目立つのが、発達障害者には周囲の理解と配慮が必要、と書いてあるのを文字面通り理解し、サポーターに対して配慮を過度に要求するケース。彼等は、サポーターが出来る限りの配慮をしているにも関わらず、それが分からないかの如く、周囲の理解と配慮が大切だ、と主張し要求する。残念ながら、サポーターの関わりには、限界がある。一人だけに関わっている訳ではない。どこまで理解と配慮を求めて良いのかは啓蒙本には書いてない。

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2011年2月 7日 (月)

ベニカミキリ、こいつの幼虫の排泄物は花粉症に効くとされる

111 タケを割ると、中からかぐや姫ではなく、ベニカミキリが出てきました。余りに突然の出来事だったので、カメラを持参していませんでした。そんな訳で、一昨年撮影したベニカミキリの写真をアップ。

 このベニカミキリ、幼虫の排泄物が花粉症やアレルギー性皮膚炎に効果があるとされていて、日本大学が研究中(ベニカミキリフラスを有効成分とする皮膚外用薬) 。そんな訳で、目下注目のカミキリです。尚、排泄物はベニカミキリの越冬している竹の中に沢山入っています。

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2011年2月 5日 (土)

成人した障害者を抱えた家族は再発防止のため支援して当然なのか???

 成人した障害者を抱えた家族は再発防止のため援助をして当然、と考える医療従事者は多い。家族なのに協力をしない、と言う愚痴をよく聞くのも事実である。また、障害者からも、家族の非協力さに対する不満を聞く。

 冷静に考えると、家族に援助義務があるかと言えば、そうでもない。援助は家族の自発的な善意のようなもので支えられている。従って、強制を強いるものではないような感じがする。

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2011年1月31日 (月)

発達障害 情緒や問題の改善と問題行動の改善

 能力障害とは関係のない一般環境の調整、サポーターの心理的援助により、情緒や問題行動が改善しても、能力障害は持続し、学習上の問題は既存の精神科的援助では改善しない。些細な出来事から問題が再燃する。

 案外、専門家を名乗る人の中にも知らない人が多い。

2011年1月28日 (金)

発達障害の理解の為のヒント 読解力

 読解力の背景には状況を理解する力が必要となってくる。意味理解、表出には、文章を読み取る力として、経験に基づく豊かな感性が必要になってくる。感性は理論的思考でなく、右脳の発達に基づく。

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2011年1月27日 (木)

『脳トレ』はボケ防止に効かない

 『脳トレ』はボケ防止に効かない。これは、週刊文春の今週号に4ページにわたって特集された記事のタイトル。『錯覚の科学』と言う本を売るために態々センセーショナルなタイトルに仕上げたのだろう。

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2011年1月26日 (水)

発達障害メモ 非言語性学習の理解のためのヒント① 非言語性学習の構造

 非言語性学習は聴覚、視覚のみでなく、触覚、味覚、嗅覚の感覚器からインブットされる刺激の影響が大きい。従って感覚器の障害は非言語性経験を歪めてしまう。

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2011年1月25日 (火)

発達障害者へのアプローチ法

 発達障害の場合、興味や関心の志向性のに問題を孕むケースが少なくない。その為、興味や関心にチャンネルを合わせ、患者さんがこちらに出て来るのを待つアプローチが大切だ。しかし、いつになったら出て来るか分からない。待つのは時間も忍耐もいる。

 チャンネルを合わせあげたから出てこい、診てやるからこちらに合わせろでは、難しい。効率を優先すればするほど、関わりは上手くいかなくなる。しかし、関係が出来上がってくると、とても遣りやすくなる。興味や関心にチャンネルを合わせ、患者さんがこちらに出て来るのを待つアプローチは、関係を築く為の基礎工事のようなものだ。

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2011年1月15日 (土)

カウンセリング・精神療法 どんな風に良くなっていくの???

 病気の症状って一体何なの???。
 どんな風に良くなっていくの???
 このしんどさっていつまで続くの???
 どの位、良くなっているの???
 治るってどんな事???

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2010年11月25日 (木)

発達障害 こんなに多過ぎてはどれが良いのか分からない!!! 発達障害の本

 最近は、論文を中心に目を通してばかりで、本屋に足を運ぶ事は少なかった。今日、数年ぶりに大きな本屋に行って吃驚。こんなに沢山の本が出ているんだね。これではどの本が良いのか判断するのが難しそう。発達障害の本を探している人達は混乱してしまうよ。

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2010年11月16日 (火)

カウンセリング・精神療法 セッションの中止を宣言されて…

 全ての患者さんに合う精神科医や臨床心理士は存在しない。また、全ての患者さんに合わない精神科医や臨床心理士も存在しない。合う、合わないは、患者さん夫々に違う。とても評判が良い精神科医なのに全く合わなかったなんて話も耳にするし、最悪なんて囁かれているのに物凄く良かったなんて話しも聞く。

 合わないと感じている精神科医や臨床心理士から長々と治療を受けるのは、私は治療的でないと考えている。時にそういう状態を、害毒であるとか、人災とか呼んでいる。そして、インテーク(初回セッション)の段階で、もしも合わないと感じることが続くようなら中止を申し出て欲しいと言う事にしている。直接言い難ければ、リファーした精神科医に申し出て欲しいと話す事にしている。多いのか少ないかは計り知れないが、年に1度あるかないかの割合で、中止の申し出がある。申し出があった時は、申し出る事が出来た事を嬉しく思う反面、正直言って良い気持ちになれないのも事実。

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2010年11月 2日 (火)

カウンセリング・精神療法 もしかしてボーダー???

 もしかしてボーダー???

 発達障害バブルの昨今、とても懐かしい響きである。言わなくなったよな。最後に聞いたのは、さて何年前の事だろう。確か、医療機関でB.P.D.(Borderline Personality Disorder)が話題になっていたボーダーバブルの頃。私の中ではとっくに死語の範疇。

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2010年10月24日 (日)

心理カウンセラー養成講座の落とし穴

 昔、漫才で、通信教育で空手を習っている、と言うネタがあった。(空手は日々の鍛錬があって上達するものなので)そんなに楽して上達するはずがない、と言う前提があるので、多くの人たちが笑ったものだった。でも、楽して身に付く(強くなる)としたら本当に魅力的ですよね。

 さて、新聞・雑誌・ネット・タウン誌等で、通信教育で心理カウンセラーの資格を取得、と言う広告を目にする機会は多くありませんか???。

 こんな広告をよく見て、心理カウンセラーの資格って簡単に取れるんだ、と錯覚を起こしてしまう人が少なからずいらっしゃいます。身の回りにも、心理カウンセラーの資格があれば医療機関で働ける、と確信してしまう患者さんはちらほらいる。患者さんだけではない。看護師さんだって、カウンセラーの資格を取ったので患者さんを心の悩みから開放してあげられる、なんて…

 実際のところ、思うように行くのでしょうかね。思うように行くといいんですけれど…

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2010年10月20日 (水)

臨床心理士バブルとその問題

 臨床心理士資格認定協会によると、資格取得後5年未満の人が全有資格者の凡そ38%、5年~10年未満の人が凡そ29%。10年以上が凡そ33%。資格取得後10年未満の臨床心理士が67%。この傾向は、都道府県レベルにも当てはまる。データだけで判断すれば、この10年で、臨床心理士が物凄い勢いで増えており、まさに臨床心理士バブル。

 こんなに臨床心理士の資格を乱発してしまって大丈夫なの???。

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2010年10月11日 (月)

行政の誘導と作業所の方針の転換 就労移行プログラムにのれない利用者

 数ヶ月前から補助金を受けて運営している作業所の利用者から、雰囲気が変り居心地の悪さやしんどさの訴えが増えてきた。理由は、利用している作業所のプログラムが就労移行へと変った、就労移行プログラムには不適(余所を紹介する)、と言うものであった。

 最初に利用者からの訴えがあった時は、あそこの作業所はお高く留まったもんだなぁ、と感じた。しかし、その後まもなくして関係者から、『利用者の居場を提供するだけの事業はこれ以上いらない。就労移行に向けた事業を展開して頂きたい』と行政から連絡が入っている、と聞いた。

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2010年10月 5日 (火)

カウンセリング・精神療法 ニワトリが先か???、卵が先か???

 ニワトリが先か、卵が先か、なんて論争がある。事実は一つではなく複数かも知れないけれど、考え方次第で色々な解釈って出来るよな、と思う。しかし、反面、どっちが先なんだろうね、なんて答を求めようとしたりする。答がでると、すっきりするから。

 そんな論争であったが、先頃、終止符が打たれることになった。ニワトリが先らしい。最新のテクノロジーを駆使しての結果らしい。呆気ない幕切れ。

 こんなニュースを聞き、以前、この言い回しが大好きだった患者さんの事を思い出した。

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2010年10月 3日 (日)

精神科病棟で身体拘束が増えているのは何故か???

 精神科病院で患者の体を抑制するために行う身体拘束が4年間で1.3倍になった、と報道されていた。

 精神科への入院は、患者全体数は年々減少している。その一方で認知症患者の入院は増加傾向である。そして、他疾患と異なって認知症患者には隔離よりも身体拘束がなされがちと言う調査結果がある。。認知症患者の入院の増加が、身体拘束の増加に繋がった、と言う解釈がなされている。
 また、精神科への入院期間が短縮傾向にあり、患者の入れ替わりが激しい。その為、精神運動性興奮等の急性期症状への対処として身体拘束が増えたのはないか、と言う別の解釈もなされている。

 こうした解釈は、拘束の時期や時間や対象がはっきりすれば真偽が分かる、と言うものだ。しかし、それ以外の問題点が存在する。

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2010年9月17日 (金)

薬物依存 田代まさしを見て思う

 止められない、止らない。分かっちゃいるけど止められなくなる薬物依存。後遺症だけでなく生活の破綻も深刻である。気軽な気持ちで手を出す人は少なくないが、後々起こる悲惨な状況を知らない人が多く、他人事のように思っているのだろう。

 過去2回覚醒剤の使用で逮捕された田代まさしもそんな一人???。3回目の逮捕はコカインの使用と所持。体は小刻みに震え、痩せこけた風貌に昔の面影はない。見る限り依存状態は深刻で、生活は荒んでいるのが分かる。ご近所の人の話では、普段から体が震えっ放しで異様だったと言う。こうまでなってしまうと依存の深刻さが一目瞭然。

 この男の使用前、使用後の姿を見比べ、使用を止まろうと言う人はどれ位いるのだろうか???。あんな風にはなりたくないと思う人がどの位いるだろうか???。

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2010年8月30日 (月)

発達障害 話す力の問題 原因とその対応

話す事の問題と言うのは、
 コミュニケーションが上手くいかない。
  言葉の理解の仕方の問題。
  言葉の用い方の問題。
  一方的に喋る。
  相手の話が聞けない。
  相手の表情や意向が読み取れない。

  話の背景にある意図や感情が汲み取れない。
   背景に社会性の問題。
 発音の問題。
  発音が不明瞭→聞き難い→意思の疎通が上手くいかない。

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2010年8月26日 (木)

発達障害 聞く力の問題 原因とその対応

聞く力の問題には以下の原因があると考えられる。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  聴力の問題。
  
理解力の問題。
   
言われている事が理解出来ない。
  
注意力の問題。
   
集中出来ずに最後まで聞けない。
  
記憶力の問題。
   
忘れてしまう。
  上記4つの重複。◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

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2010年8月22日 (日)

発達障害 発達障害と付けば、まだまだ本は売れる

 医療系の某協会が、会員向けに治療技法のマニュアルを発刊するそうだ。そこに所属する知り合いが、発達障害の項目を任されてしまった、と言うことで相談にやってきた。勉強会で発達障害ケースの発表をしたのがお偉いさんの目に留まったのだそうだ。後にも先にも本腰を入れて関わったのは発表したケースだけなので…、と言う事で断わったけれど、発達障害は外せない、良い人材がいない、とのことで押し切られてしまったそうだ。

 いつになっても、患者さん、患者さん家族、専門家は、発達障害、と名が付くと物凄い勢いで飛びつくのでしょうね。某協会は、治療技法が発達障害にも有効だとアピールしたかったのでしょうね。まぁ、よくある話なんですが…

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2010年7月22日 (木)

発達障害 発達障害者かぶれ

 或る心理士が一人の精神科医を非難する。何でも発達障害にしてしまう、発達障害を乱発する、発達障害かぶれ、と言う。私は全く逆で、なかなかセンスが良い、とその精神科医の事を捉えている。

 この心理士は、発達障害と診断する枠が広過ぎる、誰でも少し位はそんな特徴を持っている、重箱の隅を突付くような事をしても意味がない、と言う。そんな話を聞くと、私も同じように非難をされているのだろう、と勘繰ってしまう。

 そう言えば、この人の机の上には、某教育機関の講演会の案内状が張ってあって、教育現場では発達障害と診断される子供が増えている、一世紀前にも発達障害児いたはずなのに明らかに多い、おかしな理解出来ない子を見ると発達障害にしてしまう、と赤線が引かれていた。当て擦りをする人なので、もしや…

 精神科医の事を話していらっしゃるんですが何か自分の事を言われているみたい、と伝えた。

 あの精神科医は発達障害疑と言って心理検査をオーダー沢山出してくるから…、と苦し紛れの返答。でも、検査の95%以上は私が受けているよな。疑いだすとキリがないので、この話題はここまでにしておく。

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2010年7月 4日 (日)

カウンセリング・精神療法 迂闊にものが言えない

 某駅近くにある皮膚科に子供を連れて行った時の事。

 診察室に通されると年老いた医者が、今日はどうしたんだ、と言う。初対面なのになんてデリカシーのない医者何だろう、と思いつつ、診てもらうのだから我慢我慢、と言い聞かせ、飛び火をもらってしまったみたいです、と伝える。すると、医者でもないのにどうして飛び火だと分かるのか、と不機嫌そうに言う。飛び火が保育所で流行っているので受診するように、と返すと、保育所の嘱託の医者が言ったのか、と更に不機嫌そうに言う。医者でない旨を伝えると、診断は医師がするものだ、患者は診断名を口にするな、と言った。

 二度と受診しないでおこうと決めた。

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2010年6月23日 (水)

カウンセリング・精神療法 落とし穴がありそうな会話

 現在、某患者さんは不適応の真っ只中。通所サービスを利用しているものの、建物の中には入る事が出来ない不適応状態が1ヶ月以上続いている。不適応の理由は知らない。私は外来で関わっていないが、面識があるので、これまでなるべく声を掛けるようにしていた。しかし、不適応状態に突入して以降、意図的に無視をされていた。無視される理由は思い当たらない。

 その後、通所サービス施設でスタッフとトラぶった事と「坊主憎いけりゃ袈裟まで憎い」と言う発想で関係者に対し敵意を露にしていた事を知った。まぁ、いつものパターン。この人はこれで好意的に接してくれる人たちを遠ざけてしまっている。症状でこんな状態を招いてしまっているが、痛々しい。

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2010年6月 6日 (日)

発達障害 携帯電話の契約支援

 携帯電話を利用している成人の発達障害者は多い。電話やメールは、生活や趣味に利用されており、必需品となっている。また、電話やメール以外にも携帯電話の機能は、スケジュール管理、ちょっとしたメモ等に利用されており、サポートツールとして利用されている。

 このように便利な携帯電話なのだが、契約内容の理解が出来ないまま契約してしまったり、所持を諦めてしまったりするケースもある。

 契約内容の理解が出来ないまま契約してしまった場合、サービス内容に用いられる言葉の理解が出来ない事が非常に多い。その為、見合った契約がなされていない事が多く、高額な利用料金が請求されてしまったり、不必要なサービスに利用料を支払ったりしてしまうケースがある。
 所持を諦めてしまうケースでも、ベースに契約内容の理解が出来ない事が多い。サービス内容に用いられる言葉の理解が出来ないので、高額な利用料金が請求されるのではないか、と尻込みしてしまう。また、過去に高額な利用料金が請求されたので、懲りてしまったなんて事もある。

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2010年5月25日 (火)

成人期の発達障害 診断を悩す三つ組みの障害

 素人向け、専門化向けを問わず、成人期の広汎性発達障害のガイドブックにも、三つ組みの障害についての説明が載っている。そして、成人期の広汎性発達障害者なら三つ組みの障害があるようなことが書いてある。そんな訳で、診断をする際に三つ組みの障害の有無を重要視する精神科医や臨床心理士は多い。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 三つ組みの障害
  
社会性の質の偏り(社会性の障害)
  コミュニケーションの質の偏り(コミュニケーションの障害)
  社会的イマジネーションの質の偏り(想像力の障害)

◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 しかしながら、実際のところ、成人期の広汎性発達障害だろうと推測しても、三つ組みの障害がないと言う理由で、『広汎性発達障害』と言う診断を回避してしまうケースは少なくない。そして、統合失調症、双極性障害、解離性障害等々の診断がなされてしまう事が多く、治療をより難解なものに導いてしまう。

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2010年5月18日 (火)

カウンセリング・精神療法 主治医(カウンセラー)を変えてくれなんて言えない

 主治医(カウンセラー)を変えてくれなんて言えない。だって、失礼だし、先生に悪いぢゃん。

 こんな気持ちを持っている患者さんは少なくはない。そして、自分の口から変わって欲しいと言わずに、他の大勢の人に、変えて貰うにはどうしたらいいのか、なんて相談する人も案外多いのではないだろうか。

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2010年3月 8日 (月)

発達障害 脳の覚醒水準と適応反応との関係

1 先日、或る発達障害の方との心理セッションの中で、『脳の覚醒が低いと反応の質が低くなるのは理解出来る。しかし、脳の覚醒が高いのに反応の質が低くなってしまうと言うのは理解出来ない』と言われた。この手の疑問は、この人に限った事ではない。

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2010年2月 9日 (火)

植物状態と誤診されるケースが案外ある

 テクノロジーの発展と言うのは、人間の生命観を変えるかもしれない。

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 イギリスのケンブリッジ大学とベルギーのリエージュ大学の共同研究チームが、植物状態と診断された23名の患者さんに、「はい」「いいえ」で答えられる質問を投げ掛けた際の脳の反応を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で調べた。健常者は、質問に対する答えに一致する脳の反応が生じた。一方、植物状態と診断された患者さんには、健常者のような反応は現れないだろうと考えられていたのだが、4名の患者さんが質問に反応したと言う。
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 この研究報告からは、植物状態と診断されている患者さんの中には誤診されている患者さんが含まれており、そうした患者さんとはfMRIを用いて外界との意思疎通が図れる可能性があることが分かる。

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2010年1月27日 (水)

発達障害 黒いお菓子って、難だ、何だ、なんだ???

 患者さんや家族からお世話になった御礼と言うことで断り切れずに受けとる羽目になったお菓子を黒いお菓子と呼んでいます(あくまでも職場での隠語です)。黒には、後ろめたい、と言う意味を含ませています。

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2010年1月20日 (水)

年金診断書作成の判断を仰がないで

 私が関わっている患者さんが、年金が欲しい、と診察時に主治医に申し出ました。

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2010年1月15日 (金)

障害を隠して施設入所を目論む人達

 高齢でも施設入所と言うのは難しい。そこに障害が加わると更に難しくなる。障害は障害でも精神障害となると、もっと難しくなる。障害者差別ではなく、他の入居者に馴染めず精神症状が悪化してしまうからだ。ただ受け入れる施設もあるので、じっくり時間をかけて入所待ちをするのが得策だと思う。

 しかし、待てない人もいる。そんな人達は入居の許可目的で障害を隠してより入り易い施設への入所を狙う。

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2009年12月15日 (火)

発達障害 言語面での衝動性と嘘

 言語面での衝動性が高いケースでは、刺激に過剰に反応し、その場の雰囲気でありもしない事を口走ってしまう事が多々ある。周囲の人は、その話は一寸変、と感じる。そして、突っ込みを入れると、ありもしない事にしがみ付き、どんどん話を繕おうとする。しかし、どんどん自分で自分の首を絞める結果となる。そんな四苦八苦している姿を眺めていると痛々しい。

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2009年11月15日 (日)

脳トレに一石を投じる

 ここ数年、脳のトレーニング、略して脳トレがブームである。ブームの先駆けとなったのは、学習療法で一発当てた東北大学の川島教授ではないだろうか。最近では、茂木健一郎さんなどが牽引しているようだが、色々な肩書きの方独自の脳トレを発表している。また、TVをはじめとするメディアが過度に脳トレを煽っている感じも否めない。

 脳トレの根拠の多くは、脳研究を自ら行ったり、研究論文を引用したりしたものの結果である。そう言うものを用いている。案外都合よく研究データを用いていたりするので、脳の事に滅茶苦茶詳しくなければ、丸ごと鵜呑みにして信じてしまう人も多いことだろう。

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2009年11月 8日 (日)

発達障害 ケースが増えるとサービスは低下するものだ

 地域で某有名発達障害専門クリニックがある。このクリニックから関わりきれないとの事で時折シビアな症状の患者さんが勤務先に紹介されてくる。その内の数ケースに私が関わっている。シビアなケースが多いので、関係者が集めてケース会議をよく開く。

 先日、このクリニックから紹介されて来た患者さんのこのケース会議の合間に、あのクリニックの事が話題に上った。話題提供は現在の主治医の精神科医(因みに、この精神科医は発達障害の事はさっぱり分かっていない)。

現在の主治医
 児童精神科医なんて言っているけど、あのクリニックの先生って腕が悪いのではないか。自分で自分の事をADHDなんていっているし…。あそこからこちらに転医してくると、症状が落ち着きどんどん状態がよくなっていく。

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2009年11月 4日 (水)

発達障害 成人期の発達障害者のサポートブック作り支援を開始

 今年に入ってから発達障害の講演会や勉強会に参加した成人期の発達障害の方々から、自分もサポートブックを作りたい、と言う相談を数件受けた。相談の中には、雛形を参考に自分で作ったが使い方が判らないので使い方を教えて欲しい、と言う相談もあった。折角作ったのに全く役に立っていない、と言う。勿体無い。

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2009年9月14日 (月)

発達障害 WAIS-Ⅲの落とし穴

 WAIS(Wechsler Adult Intelligence Scale)、ウエイスと読む。ウェックスラー式知能検査の成人版の事である。臨床領域では比較的多く用いる検査。WAISの改訂版がWAIS-R、更にその改訂版がWAIS-Ⅲである。1990年より親しまれてきたWAIS-Rは2010年の10月で検査用紙が絶版となる為、今後はWAIS-Ⅲが主流になる。

 WAIS-Ⅲでは、言語性IQや動作性IQの他に、言語理解(単語・知識・類似)、知覚統合(絵画完成・積木模様・行列推理)、作動記憶(算数・数唱・語音整列)、処理速度(符号・記号探し)と言った4つの群指数が得られるようになった。数値で能力が表される分、検査者にとってはWAIS-Rより扱い易くなり、細かく分析が出来るようになったように見える。

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2009年8月23日 (日)

H1N1新型インフルエンザの傾向と対策

 H1N1新型インフルエンザが全国的にも流行状態にある。そして、感染に伴いインフルエンザ脳症を発症する小児患者発生が続いている。その為、日本小児科学会が意識障害等の疑わしい症状があれば医療機関で速やかに受診するよう国民に呼びかけ始めている。尚、インフルエンザ脳症は、主に5 歳以下の乳幼児が発症し、インフルエンザ発病後の急速な病状の進行と予後の悪さを特徴とする疾患です。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
インフルエンザ脳症における前駆症状としての異常言動・行動の例。
 ① 両親がわからない、いない人がいると言う(人を正しく認識できない)。
 ② 自分の手を噛むなど、食べ物と食べ物でないものとを区別できない。
 ③ アニメのキャラクター等が見える等の幻視・幻覚的訴えをする。
 ④ 意味不明な言葉を発する、呂律がまわらない。
 ⑤ 怯え、恐怖、恐怖感の訴え・表情
 ⑥ 急に怒りだす、泣き出す、大声で歌いだす。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 インフルエンザには、A・B・Cの3タイプある。
  
A型…イタリア風邪、ソ連風邪が有名。
      
大流行する事が多い。
      
5歳以下の子どもに多い。
  
B型…アジア風邪が有名。
      
局地的な流行に留まる事が多い。
  
C型…香港風邪が有名。

 今回のH1N1新型インフルエンザは、A型とされているので、大流行の可能性が高く、特に乳幼児の発症を注意する必要がある。死亡率は10%弱後遺症率は25%。
 尚、
一部の強い解熱剤は脳症を重症化させる要因になるので、自家処方をせず、医師と相談の上、指示された薬を服用させて下さい。

 なかなか手強い新型インフルエンザ。予防に心掛けることも大切です。しても掛かってしまう時はあります。でも、予防出来る時もあります。一般的な予防法について列挙してみたいと思います。
 ① 過労・睡眠不足を避ける。
 ② 不必要な外出は避ける。
 ③ 帰宅時に手洗いとうがいをする。

【関連blog】
 裏技・秘技 風邪・インフルエンザの予防

2009年8月17日 (月)

カウンセリング・精神療法 大切なのは、出来た事によく頑張ったねの一言

 出来ないことを出来るようにさせようとすると、何とかしたいと言う意気込みからついつい力が入ってしまいます。そんな状態で、頑張れ、頑張れ、と叱咤激励をしても、どうにもこうにも、相手の意欲を削いだり、やる気を萎えさせたりする結果を導き出してします。言われる側は、もう声を聞くだけでうんざりしてしまい、話の内容に耳を傾ける前に声をシャットアウトしてしまいたくなります。そんな素振りを見て更に熱くなってしまうと、相手に伝えたい事は更に伝わりにくくなってしまいます。

 納得と共感が生まれないと、人のモチベーションは高まらない事が判ってきています。

 出来ない事を、頑張れ、頑張れ、と叱咤激励しても、納得と共感はなかなか生まれません。出来ないことを出来るようにさせたい、と言う周囲の思いは十分に理解出来ます。でも、そんな時は、出来た事に対し、よく頑張ったね、と言った方が、納得と共感が生じモチベーションは高くなるものです。

 そんなの当然ぢゃん、と仰る方もいらっしゃると思いますが、分かっちゃいるけど上手く出来ないと言うものでもあります。

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2009年7月21日 (火)

発達障害 目標設定の第一歩

 目標と言うものは、出来ない事が出来るようにするようにする為のものだと考えている人達がいる。それは、家族であったり、専門家であったりする。その為、実現不可能な目標が打ち立てられたりすることがある。確かに出来ない事が出来るようになれば良いに越した事はない。しかし、何度も失敗を繰り返し学習性無力感が生じてしまっている発達障害者にしてみれば、出来ない事を出来るようにする目標はしんどい。
 彼等は、子どもの頃から達成が不可能を目標の達成を要求され、努力を要求されているが多い。そして、どうせ取り組んでも上手く行かないと言う諦めの見通しを持ってしまう。更に、エスカレートし、十分に出来る事でさえも、どうせ取り組んでも上手く行かないと言う諦めの見通しを持ってしまっている事が多い。

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2009年6月30日 (火)

発達障害 果たしてロールシャッハ・テストで確定診断の参考となる情報が得られるのか

 発達障害か、統合失調症か、精神科医が確定診断に戸惑った際、心理検査の依頼がある。WAIS-Rやロールシャッハ・テストを用いて欲しいと検査項目まで指定されてくる事があるのだが…

 果たしてロールシャッハ・テストで確定診断の参考となる情報が得られるのだろうか。

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2009年6月12日 (金)

トラウマ反応について

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
トラウマ反応を分類すると…
 正常反応
 急性ストレス反応
 外傷後ストレス反応
 適応障害

いずれの場合にも原因となるトラウマの苦痛を和らげようとする行動や心理的変化が現れる。
 意識的なものが、対処行動。
 無意識的なものが防衛機制。

◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

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2009年6月11日 (木)

発達障害 事例を通して得られた情報を阻む壁

 心理療法を多くの発達障害を抱えた人たちが利用するようになり、それなりの効果が上がっているように感じる。でも、そこで得られた知見は、事例検討が中心の為、倫理とかの壁に挟まれてなかなか公にならない。特定の研究者・臨床家達の所には情報が蓄積されている。しかしそこから情報はなかなか出てこない。これは第一の壁だ。それでも知見を得ようとするなら、研修会だの、講演会だのに参加すれば得られない事も無い。ただ、情報を得ようとするとお金が必要になってくる。特定の研究者・臨床家達は情報がお金になることを知っている。だから情報を出し渋る。これが第二の壁。

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2009年6月 9日 (火)

発達障害メモ 成人男性における身体表現性障害

 これはあくまでも臨床経験に基づくものです。

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2009年6月 6日 (土)

カウンセリング・精神療法 トラウマ(心的外傷)の定義

 実は、トラウマ(心的外傷)の定義って、明確な定義と言うものがない。それ故、立場によって微妙に異なっている。一般的には、トラウマは、原因となる出来事や状態が過ぎ去ってしまった後も持続的な苦痛や不快を齎すものとされている(因みに、ストレスは、一過性の不快な状態とされている)。ただ、こんな定義だと、とても漠然としてしまう。

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2009年6月 4日 (木)

前頭前野機能検査 ストループ課題(modified stroop test with word interference)

1  ストループ課題(modified stroop test with word interference)は、習慣的に確立した言語性範疇の抑制障害評価と呼ばれている検査です。日常的、習慣的な行為や認知傾向を抑制出来るか否かを調べる前頭前野の機能の評価検査です。具体的には、漢字(色名)が色名呼称にどの程度影響を与えるかを調べるものです。

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2009年6月 2日 (火)

情報のスピードが速すぎると、脳は情報を消化しきれない

 情報のスピードが速すぎると、脳は情報を消化しきれない。

 脳は他人の身体的苦痛には素早い反応を示す。その一方で、他人の気持ち等に対する感想が希薄になってしまう。特に相手への称賛を示すまでには時間がかかる。この称賛する反応は、人間性の決め手となる深い感情とされていて、人が善悪を判断するうえで重要な要素もの。若者らの道徳的判断力は、ニュースなどを含めた社会経験の積み重ねで形成されるため、テレビやネットの速報に頼り過ぎていると、きちんとした道徳観念が育たず、何を見ても無関心な状態に陥る恐れがある。若者らの判断力低下を防ぐために、ニュース報道のスピードを抑える必要がある。

 アメリカのサウス・カリフォルニア大のアントニオ・ダマジオ(社会学者)の研究チームが、脳スキャンを使ってTVのニュース速報やネットで絶え間なく配信されるニュースへの人間の反応を観察した結果、上記の結論に至り、警告をしている。

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2009年6月 1日 (月)

ゲームをしている時の脳

 ゲームをしている間の脳の中では、安静時に比べ大脳基底核の活動がとても活発になることが研究で分かって来ています。

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2009年5月30日 (土)

脳の領域 葉と野ってどう違うの???

 脳の領域を示す言葉に葉とか野ってあります。葉には、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉があります。野には、前頭前野、言語野、運動野、ブローカー野とかあります。いずれも脳の部位を示す言葉なんですけれど、これらの葉と野の違い、って一体なんだかご存知ですか。

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2009年5月29日 (金)

臨床心理士 評判の高い臨床家の姿勢ってこんな感じ。

 患者さんから学んだ事を患者さんに返すのが臨床現場での基本なのかなぁ。決して大学院で習った事を患者さんに教える訳ではない。如何に患者さんから学ぶか、その技術は臨床経験(自分用にチューンナップされた知識)とセンスによるところが大きいかも。そして、患者さんから学んだ事と専門教育を通して学んだ事と臨床経験を融合させ、分かり易く患者さんに返すのが良い臨床家なのかもしれません。

【関連blog】
 現在の臨床心理士養成カリキュラムにおける問題点
 臨床心理士になりたい人へ(学歴編)
 臨床心理士の養成について

2009年5月28日 (木)

現在の臨床心理士養成カリキュラムにおける問題点

 以前、作業療法士養成のカリキュラムはとてもしっかりしている、医師養成も作業療法士を見習うところが沢山ある、と大御所の精神科医が誉めていた(自分の息子が作業療法士であることから多少のリップサービスかもしれないが…)。その上で、作業療法士も医師も職人を養成する為の教育が行われているが、臨床心理士には職人を養成する為の教育が行われていない、臨床実習が少な過ぎる、現場には養成学校よりも遥かに優秀な人材がいる、と結んだ。

 先日、臨床心理士会の超大物が、現在の大学院での臨床心理士養成カリキュラムでは実習で扱う症例が少な過ぎる、と指摘し、一つの症例を大切に扱うのも良いがそれでは力が身に付かない、と苦言を呈していた。

 国家資格化された精神保健福祉士ですら専門職養成の為に臨床実習を重視している。臨床心理士の実習とは比べ物になりません。臨床心理士の資格は何とか取ったけれど、大学院では現場で必要な知識を教えてもらわなかった、と嘆いている新人の臨床心理士も多い。

 臨床心理士養成カリキュラムには問題が大有りなのです。肩書きだけの専門家を養成するのであればこれで十分でしょうが…。本腰を入れて職人の育成をしないと、臨床心理士の国家資格化はいつまで経っても無理のような感じがする。現状では、臨床心理学者(臨床心理学と言う学問の専門家)は育っても力のある臨床家が育ちにくい。

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2009年5月26日 (火)

カウンセリング・精神療法 ポジティブなフィードバックがネガティブなフィードバックに

 ポジティブなフィードバックを行う際に気をつけないといけない事がある。ポジティブなフィードバックを行う事が必ずしも適応的な行動を強化するとは限らないのだ。案外、ポジティブなフィードバックを行えば適応的な行動を強化されるものだと信じている治療者は多い。しかし、ポジティブなフィードバックを行う事が反って、治療者が強化しようと考えている適応的な行動を思い止まらせようとさせてしまう事がある。

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2009年5月24日 (日)

カウンセリング・精神療法 思い込みが実現してしまう現象

 自分は周囲の人に舐められている、と思い込んでいる人がいる。物事が上手くいかないと、いつも口癖のように、自分は頼りないから舐められる、と口にする。その姿は、どんどん自己評価を下げるために自己暗示をかけるかのようだ。今では、人だけでなく生き物からも舐められている、と思うようになっている。本当はなめられたくない、って思っているのに皮肉なものです。

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2009年5月21日 (木)

FAB(Frontal Assessment Battery) 前頭葉簡易機能検査の評価基準について

Photo  日本では、前頭葉機能を多面的にスクリーニング出来る検査として、FAB(Frontal Assessment Battery)は用いられています。検査時間が短く、特別な用具を用いないで施行出来ると言うことが、臨床場面で多く用いられる理由です。しかし、使い勝手の良さとは裏腹に、日本では標準化されていないため、評価の基準がはっきりしない状態が続いています。

 図は2006年に報告されたFABの検査結果の比較です(画像をクリックすると大きくなります)。サンプル数が少なく他疾患との比較検討がなされていないのが、問題であるような気もするが、前頭前野の障害を判定するには、参考にはなるのではないでしょうか。因みに、カットオフは11/12。

【ウェブページ】
 
神経心理学検査等の施行法と評価基準

【関連blog】
 前頭前野機能検査 ストループ課題(modified stroop test with word interference)
 FAB(Frontal assessment battery)について

2009年5月19日 (火)

発達障害 統合失調症から発達障害と診断されるケースの増加

 今後、明確な幻覚妄想と思路障害を欠き、明確な契機なく思春期発症の社会不適応と言う経過で統合失調症と診断された人の診断が変るだろう。

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2009年5月11日 (月)

カウンセリング・精神療法 イギリスの優れた認知行動療法セラピストの条件

 イギリスでは、うつ病と不安性障害で2兆5000億円もの経済損失があるため、2007年から有効な治療法であるとされている認知行動療法セラピストを国策で養成しています。その数、7年で1万人。物凄い数のセラピストを養成する計画です。
 こんな話題が、2009年2月22日にNHKスペシャル『うつ』で放映されてから、日本でも認知行動療法に対する期待~幻想が高まっています。

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2009年5月 7日 (木)

発達障害 自閉症と扁桃体との関係

 近年、アメリカでは1日あたり67人が新たに自閉症と診断されている、と言われ、増加傾向にあり、注目が集まっている障害である。

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2009年5月 3日 (日)

発達障害 自閉症と精神分析の昔話

 昔、昔、精神分析家たちは、自閉症の患者さんが自分のパンツをトイレに流す行為を、パンツと一緒に自分の過去を流している、なんて真剣に論じていた時期があった。そんな光景を何度も目の当たりにし、目茶苦茶胡散臭く感じた。よくもまぁこんな事を着想したもんだ。着想している時の精神分析家の精神はどうなっていたんだろうね。

 今となってはそんな事を真剣に論じ合う事はなくなり、笑い話になっている。こんな出来事があったなんて事は、闇に葬られてしまっている。時々、当時の事を覚えている人が掘りかえしますが・・・

2009年5月 1日 (金)

インフルエンザの報道について

 最近の一番の話題は、豚インフルエンザであろう。多くの国で関心が高まっている。そもそも新型インフルエンザが人から人に感染すると世界的な流行になって多くの感染者と死亡者が出る(パンデミック:pandemic)になるぞ、と予測されている最中にインフルエンザの感染者や死亡者が多数報告された事で、各国の健康当局が敏感に対応したことが切っ掛けだ。

 メディアは数字を取る為に、かなり誇大報道気味。事態が収束しかけた頃合を見計らって、今度は安全情報を報道する。事態が深刻化すれば、政府当局の対応を批判する。まぁ、最初からシナリオが出来ている中での報道だ。どっちに転んでも問題がないようになっている。

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2009年4月29日 (水)

発達障害 インターネットで自己診断する危険性

 インターネットは、発達障害に関する一般的な情報を得る手段としては素晴らしい。しかし、自己診断に使う場合は注意した方がいい。テクニカルターム(専門用語)を適切に把握出来ていない事が多く、臨床経験がないが故に生じる概念の捉え違いが多くある。また、場合によっては、テクニカルタームを自分に都合よく解釈してしまう時がある。その為、適切に自己診断出来ていないことが多い。

2009年4月28日 (火)

発達障害関連の記事のインデックス

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 【ご案内】
  発達障害関連の記事のインデックスです。

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 個人的な見解
 治療・療育の為のメモ
 症状
 ADHD(注意欠陥多動性障害)・ADD(注意欠陥障害)関連
 学習障害(LD)関連
 発達性協調運動障害(DCD)関連
 心理検査・スクリーニングテスト
 臨床の中で感じた事のインデックス
 発達障害の症例・事例
 発達障害と食物関連
 支援本・グッズ
 家族トレーニング関連
 発達障害関連学会での出来事
 発達障害のその他の話題┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆

2009年4月27日 (月)

発達障害 納得のいく医療

 症状が改善されもう半年以上になるので減薬をして欲しいと頼んだのに主治医が減薬をしてくれない、と言う成人の発達障害者やその家族からの訴えはよくあります。

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2009年4月25日 (土)

アルコール症について SMAPの草なぎ剛さんを例にして考える

 草なぎ剛さんが、飲酒の上全裸になり逮捕と言う事件は、ショッキングなニュースでした。事件から3日が過ぎ、草なぎ剛さんの問題飲酒による騒動も収束に向っています。しかし、今後、CM放映中止による多額の損害賠償請求が行われそうなだけに、さぞ辛い日々を迎えることでしょうね。

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2009年4月23日 (木)

ここまでしたらもうアルコール症 SMAPの草なぎ剛さん

 2009年4月23日午前3時、SMAPのメンバー・ 草なぎ剛さん(34)が東京都港区赤坂の檜町公園で全裸になって騒ぎ、近隣男性の通報により駆けつけた警察の注意も聞き入れず逮捕に至った。知人2人と赤坂の居酒屋でビールや焼酎を飲み、別れた後に公園に来た、と説明しているものの、何で裸になったか覚えていないとのことである。草なぎ剛さんの呼気からは、1リットル中0.8ミリグラムと言う高い濃度のアルコールが検出されている。尚、情報が錯綜しており、何が事実で、何が事実出ないかは、判らないが、注意した警察に対しても暴行を行ったという情報までも飛び交っている。ああああ・・・

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2009年4月22日 (水)

カウンセリング・精神療法 臨床心理士が記す紹介状

 転居や退院後の通院困難等のやむを得ない事情により他の医療機関に移る患者さんが時々いる。移った先でもカウンセリングや心理療法を継続したいと考えている人は比較的に多い。そして、その内の多くが、効果を実感したので、出来れば継続した技法や治療目標が良い、と希望する。

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2009年4月16日 (木)

ADHDとADD アラキドン酸が神経新生を促す

 妊娠中から生後発達期(脳の発達期)に生じる微細な神経回路の形成障害が、将来の疾患発症の脆弱性基盤(発症し易さ)に関係するという「神経発達障害仮説」が注目を浴びている。そして、微細な神経回路の形成障害が、統合失調症、気分障害(そううつ病)、ADHD、強迫性障害等の脳機能障害の発症し易さとの関連していると言う考え方が徐々に広まっている。そして、こうした脳の機能障害では、周囲の不必要な雑音などが意識に上がらないようにシャットアウトするフィルター機能に障害が生じる症状が見られます。

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2009年4月13日 (月)

発達障害 『自閉』を説明出来ますか???

 自閉とは、人に合わせるより自分の時間や世界を大切にする傾向。

 こんな風に私は理解して、患者さんに説明をしています。でも、自閉って何、と尋ねられて、自閉と言う言葉について説明するとなると、難しいですよね。

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アディクション セックス(性)依存のチェックリスト

 嗜癖と書いて「しへき」と読みます。英語では、アディクション(addiction)と言います。意味は、「分かっちゃいるけどやめられない」と言う意味。つまり、病み付き状態=依存症の事を指します。

 病み付きと言えば、麻薬・覚醒剤等の薬物やお酒等の物質への依存が頭に浮ぶ人が多いのではないでしょうか。薬物依存とか、アルコール中毒とか、ニコチン依存とか耳にする機会が多いので、頭に浮びやすいのでしょう。この他にも、ギャンブル依存(病的賭博)、買い物依存、携帯電話依存、パソコン依存等などがあります。これらの逸脱行為はみんなみんな、嗜癖=病み付き=依存症なのです。DSM-Ⅲ-Rと言うアメリカの精神疾患の診断マニュアル以降、必ずしも禁断症状(離脱症状)が必要ではないとされたことで、一気に依存の診断が拡大していきました。そのため、セルフ・コントロールの障害や習慣化した行動に対して、『嗜癖』に結びつける傾向が強くなっりました。そして、配偶者や恋人への暴力・ドメスティック・バイオレンス(DV)やストーカー行為も嗜癖に。ネット依存も嗜癖。これから紹介する性依存も嗜癖。夫々皆、「分かっちゃいるけどやめられない」ですもんね。

 しかし、しかし、このように物質以外のものにまで『嗜癖』の概念を広げていくことは、精神医学の中では確立しているとは言えません。このような概念で捉えている人たちもいると言う位にご理解頂ければ幸いです。

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2009年4月 9日 (木)

カウンセリング・精神療法 大プリニウスの言葉

 ローマ帝国が栄えていた頃、大プリニウス(Gaius Plinius Secundus//23~79)と言う人がいました。植物学の祖として後世に名を残した人だそうです。この人が残した言葉に次のような言葉があります。

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2009年4月 8日 (水)

カウンセリング・精神療法 認知行動療法が出来る臨床心理士を知りませんか???

 傾聴がカウンセリングだと信じている人は多い。精神科医や臨床心理士の中にも傾聴こそカウンセリングだなんて信じている人がいる。日本にカウンセリングの技法が入ってきた時に、傾聴することがカウンセリング、って感じになってしまったんですね。

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2009年4月 6日 (月)

発達障害 診断基準に従えば従うほど、成人期以降に発達障害と診断されにくい

 発達障害だと思って精神科を受診しても、発達障害ではありません、とあっさり否定されてしまう成人期になって発達障害が強く疑われる患者さんは多い。双極性障害、解離性障害、統合失調症と診断されてしまうケースが多い。そして、誤った治療で症状が複雑化してしまうこともある。

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2009年4月 5日 (日)

発達障害 重ね着症候群(layered-cloths syndrome)診断

重ね着症候群(layered-cloths syndrome)
 
重ね着症候群には、前景に種々の精神症状が存在する。背景にある発達障害の障害の程度が軽いことが多いので、発達障害の存在に気付き難い。更に、小児期に発見されていないため、症状は複雑になっており、診断基準のクライテリアを満していない事が多い。つまり、発達障害による脳の機能の障害は、部分的で特異的なものになる。従って、診断基準に依存する発達障害治療の経験が乏しい治療者の場合、診断の際、発達障害を除外してしまうことが多い。

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2009年4月 3日 (金)

発達障害 治療者の無配慮

 発達障害の患者さんは、治療場面で状態を具体的、的確に伝えるのが苦手な人が多い。また、緊張したり、話が脱線して大切な事を伝えるのに時間が掛かってしまい、時間終了となって伝え損なってしまう事も多い。伝え損なうのを防ぐために伝える事を事前にメモしていっても、伝え損なってしまう事がある。意気込めば意気込むほど、脳が誤作動を起こしてしまって上手く行かない。なかなか厄介。そして、治療終了後、思いを伝え損なったと落胆しながら帰路につく、と言う話はよくあることだ。お気の毒様。

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2009年4月 1日 (水)

カウンセリング・精神療法 セラピストの技術を競うセラピーバトルなんかあったらいいかもね

 個人・集団治療を受けている患者さんの担当を力量の乏しいセラピストが受け持つ事になった時、仲間内で、患者さんが審査員を務めてセラピストが治療の腕を競い合うセラピーバトルなんてあったらセラピストの力量がはっきりくっきり示されたら良い、なんて皮肉を込めて言う事があります。不謹慎だとは思いますが、セラピスト選びは症状の予後に大きく影響を与えるから、一定の力量は必要だと思います。

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2009年3月31日 (火)

発達障害 体外受精でのリスク

 自然妊娠で赤ちゃんを授かるのが生き物として望ましい姿であるのだろう。しかし、夫婦のどちらかに問題があってなかなか赤ちゃんを授からない(不妊)場合、どうしても赤ちゃんが欲しい、と言う気持ちが強くなってしまう夫婦もいます。そんな時、体内で行われる卵子と精子の受精を体の外で行い順調に受精・分割した胚を子宮内に移植する体外受精を考え場合が多いのでしょうね。

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2009年3月27日 (金)

カウンセリング・精神療法 アルツハイマー病の認知機能改善の為の短期心理療法

 数ヶ月前、アルツハイマー病の認知機能改善と家庭内適応の改善目的で、短期心理療法の依頼が来た。患者さんの年齢、81歳。

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2009年3月26日 (木)

発達障害 発達性言語障害

 発達障害を専門的に扱っていない臨床家には馴染みが少ないが、発達性言語障害と言うものがある。

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2009年3月25日 (水)

かなひろいテストの解釈

 この検査は、痴呆の有無や度合いを知るために使う検査です。年を取ってくると、複数の能力を同時に使えなくなってきます。痴呆のような病的な老化であればなおさらです。文章を読みながら同時に字を探し出す、と言う二つの能力を同時使えかどうかを判断するために使います。よろしかったら、チャレンジしてみて下さい。文字を36ポイントに設定して、それをA4の用紙に印刷すると良いと思います。

【問題】
 次のかな文を声を出して、意味を読み取りながら、同時に「あ・い・う・え・お」を見つけたら拾いあげて、○をつけて下さい。(制限時間は2分間です)

【例題】
 ももたろうは、きじといぬとさるをけらいにして、おにがしまへ、おにたいじにいきました。

 むかしあるところに、ひとりぐらしのおばあさんがいて、としをとってびんぼうでしたが、いつもほがらかにくらしていました。ちいさなこやに、すんでいて、きんじょのひとのつかいはしりをやっては、こちらでひとくち、あちらでひとのみ、おれいにたべさせてもらって、やっとそのひのくらしをたてていましたが、それでもいつもげんきでようきで、なにひとつふそくはないというふうでした。
 ところがあるばん、おばあさんがいつものようににこにこしながら、いそいそとうちへかえるとちゅう、みちばたのみぞのなかに、くろいおおきなつぼをみつけました。「おや、つぼだね。いれるものさえあれば、べんりなものさ。わたしにゃなにもないが。だれかこのみぞへおとしてったのかね」とおばあさんはもちぬしがいないかとあたりをみまわしましたが、だれもいません。「おおかたあながあいたんで、すてたんだろう。そんならここに、はなでもいけて、まどにおこう。ちょっくらもっていこうかね」こういっておばあさんはつぼのふたとって、なかをのぞきました。

平均値(危険域)は、
 
20代44.1字(30字以下)
 
30代42.5字(29字以下)
 
40代38.3字(21字以下)
 
50代33.1字(15字以下)
 
60代24.0字(10字以下)
 
70代17.3字(9字以下)
 
80代10.7字(8字以下)

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2009年3月21日 (土)

発達障害 ヘルメットを着用し衝撃から脳を護れ!!!

 イギリスの女優のナターシャ・リチャードソンさんが、スキー中に転倒し、頭部強打し、それが原因で死亡した。転倒時、ヘルメットは着用していなかったと言う報道を機に、スキー場でのヘルメット着用をめぐる議論が再燃している。着用して効果があるのか、義務化にするべきなのか、と言う事で意見が対立しているのだそうだ。ヘルメット着用することで頭部外傷の60%を避けられる、と言う意見を支持している専門家がいる。一方で、ヘルメットで負傷の程度が軽くなるとも言いきれない、と言う考え方を支持する人達もいる。ただ最近の動向として、ヘルメット着用する人が増えていることと子どものヘルメット着用を義務付けするようになった国があると言う事は事実のようだ。

 私は、12歳未満の子どもはスキーに限らず自転車の乗る時もヘルメットの着用した方が良いと言う立場をとっている。たかがヘルメットぐらいと思うかもしれないが、頭部強打による脳の損傷は比較的生じ易いのだ。脳は頭蓋骨に護られているから安全だと考えている人がいるかもしれない。しかし、頭蓋骨の中に納まっているから損傷し易いのだ。頭蓋骨の中に脳が納まっている状態と言うのは、小さな凸凹のあるタッパの中に豆腐が入った状態に似ている。そんなタッパを衝撃を与えたらどうなるか。高い確率で、微妙に豆腐は崩れてしまう。同じ様に頭蓋骨に衝撃が加わると脳にMRIやCTでは捉えられない微妙な損傷が起きてしまう可能性のだ。発達期の子どもの脳に微妙な損傷が起こると、脳の健康な発達に支障を来たす可能性がある。特に、司令塔の役割を果たしている前頭前野(おでこの裏側辺り)は、衝撃の力が集まり易く、損傷し易い部位だとされている。そんな重要な部位を護ることはとても重要である。

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2009年3月20日 (金)

平城宮跡のツクシ、つくし、土筆 花粉症に効くぞ!!!

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 去年、平城宮跡でお花見をした。その際、ツクシを採りをしている大勢の人を見掛けた(昔は発ガン性があると言われて嫌われていたツクシも、今では花粉症に効くと言われ、大人気。そんな訳でここ数年、採取する人が増えているんです)。狩りが大好きな私は、花見を途中で切り上げて、ツクシ採りに夢中になった。残念ながら、どの辺りに生えているのか見当が付かなかった事と時期が少し遅かった事で、満足出来るほどツクシを採る事が出来なかった。別に沢山採っても人にあげてしまうのに、採れなかったのがちょこっと悔しかった。その為、来年は思いっきり採る、と誓ったのであった。

 何となくそろそろツクシのシーズンだなぁ、なんて思っていたら、(平城宮跡で)もうツクシが生えている、既に思いっきり採った、 と狩り仲間から連絡が入りました。

 そんな訳で、本日出陣。ちょっと肌寒かったのが幸いして、ツクシ狙いの人は少な目。去年目星をつけておいたポイントに直行。程よいサイズのツクシが沢山生えておりスーパーの袋に一杯採取。まだまだ頭を覗かせているツクシも多く、暫くは採取が楽しめそうな感じです。

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カウンセリング・精神療法 脳の情報蓄積について

 入力は入力のみ。
 出力は出力+再入力。

 知識や情報を活用(出力)することは
 再入力されることとなり、
 知識や情報をしっかり保持することに繋がる。
 知識や情報の残存率が上がっていく。

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2009年3月18日 (水)

知能とニキーチンの積み木(改訂版)

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 左の積木の塊の何れかを使って下のようなパターン(形)に組み立ててみて下さい。こんな事をするのが、ニキーチンの積木です。

 必ずしも全てのケースで言い切ることは出来ませんが、概ね知能と密接な関係があります。ニキーチンの積木では、どの様な能力が必要になってくるかと言えば、空間関係を把握し分割統合する力や論理的な能力が必要になってきます。空間関係を把握とは、パターンを目で見て、複数の積木の塊に分割したり、塊と塊を組み合わせるとどんな形になるのかを推測する力です。論理的な能力と言うのは、何個の積木を使い、どの積木を使うかを判断する力とでも言いましょうか。

 オレンジ色のパターンを複数のお医者さんにチャレンジして頂きました。全員20秒程で完成。いきなり積木に手を伸ばさず、部分と部分の関係を見極めてから、一気に組み立てていきました。それ以外のパターンでも同様。
 一方、複数のお医者以外の人にもチャレンジして貰いました。知能の高い人程いきなり積木に手を伸ばさず、部分と部分の関係を見極めてから始めていました。頭が平均的な人やそれ以下の人は、いきなり手にとって組み立てようとして、四苦八苦。ギブアップなんて人もいました。

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ニキーチンの積み木を作ってみませんか(改訂版)

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 知育玩具として根強い人気のニキーチンの積木。左横の積み木の塊を組み合わせて左下のような形を作っていく玩具です。簡単そうで、やってみると案外難しい。難しいから何とかして作り上げようと意地になる。そして、出来上がると、気持ちいい。そんなニキーチンの積木です。しかし、子どものためで買ったのに親が熱中してしまった、なんて話もよく耳にします。

 掲示板などを覗いていますと、ニキーチンの積木を無料で譲って下さい、と言った書き込みを見かけます。たったの7ピースで結構なお値段(生産国にもよりますが、6000〜1万円)なので、掲示板に書き込んでただで譲って貰えたら超ラッキーって事になりますが、世の中そんなに甘くありません。手放す人は少なく、欲しい人が多いと言う需要と供給のバランスが崩れてしまっている状態です。
 
 …ならば作ってしまおう、とチャレンジしてみました。

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2009年3月17日 (火)

発達障害メモ カリキュラムとは②…RUMBAの法則

RUMBAの法則…教育目標の持つべき性格
教育目標は現実的であること…REAL
 学習者が教育目標に達した時に「どのような問題が解決できるのか」、「どのようなニードを満たすのか」が明らかになっていれば、学習意欲は刺激される。
 教育目標には、学習者のニードが反映される必要があり、教育目標は前もって学習者に理解されている必要がある。
 教育目標は柔軟性を持ち、状況の変化に応じて変更されるべきものである。
教育目標は理解可能であること…UNDERSTANDABLE
 教育目標は互いに関連して編集されなければいけない。
 教育目標は、達成されるべき行動を教育目標分類学(TAXONOMY)に基づいて記述されるのが良い。
教育目標は測定可能であること…MEASURBLE
 教育目標を達成されたかどうか評価するためには、それが測定できるものでなくてはならない。そのため、教育目標は観察可能な行動用語で述べられていなければならない。
 教育目標は、学習者が目標の達成を示す際のレベルや制約も考慮されていなければならない。
教育目標は行動的であること…BEHAVIORAL
 教育目標は、学習者の行動を表わす用語で具体的に示されている必要がある。項目を列挙するだけでは教育目標にはならない。
 学習者の行動目標には、認知(知識)、情意(態度・習慣)、精神運動(技能)の3領域を含めるべきである。この内、精神運動領域すなわち技能目標は最も具体的に示しやすく、情意領域は最も難しい。
教育目標は、達成可能であること…ACHIEVABLE
 教育目標は、学習の原理に則り、かつ心理学的に実行可能な用語で述べられるべきである。
 教育目標は、その達成のために必要な時間や人的・物的資源などを確認した上で設定しなければならない。
必要最低限レベルを示すよう記述されなければならない。教育目標は絵に描いた餅であってはならない。

 上記5項目の全てがSBOsに当てはまるが、MとBの2項目はGIOにはあてはまらない。

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発達障害メモ カリキュラムとは①

カリキュラム
 カリキュラムとは、教育活動計画書である。カリキュラムによって、学習者はある特定の目標に達成する為の学習が可能となる。カリキュラムとは、目標・方略・評価の3要素からなり、必要に応じて改変される。

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2009年3月16日 (月)

カウンセリング・精神療法 臨床の中で用いるフィードバックについて

 普段、セッションの中でフィードバックと言う言葉を多用する私であるが、フィードバックって何、と聞かれることがある。そんな時、こんな風に説明する事にしている。

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2009年3月11日 (水)

カウンセリング・精神療法 短時間診察での精神科医と患者との間に生じるズレ

 短時間の診察では、精神科医と患者との間にズレが生じてしまう。

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2009年3月 9日 (月)

発達障害 障害年金受給大作戦 誤診の勧め

 発達障害と言う診断名での障害年金の受給は難しいと言うのが相場である。しかし、発達障害であるのに他の精神科疾患と診断されたお陰で現在障害年金を受給している人は少なくはない。

 発達障害、としっかり診断されると年金受給が難しく、誤診されると受給出来る。これって何だか変ですよね。

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2009年1月28日 (水)

カウンセリング・精神療法 Now & hereの対応???、それともHere & nowの対応???

 Now & here(今ここで)の対応、若しくは、Here & now(ここで今)の対応とは、問題が起こった時その場で対応することを言います。問題が起こった時に、介入しないと問題ってこじれて治療に差し支えてしまうことがあります。

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2008年12月 8日 (月)

発達障害メモ 薬を減らすのが目的ではない

 併存障害(発達障害と一緒にある病的な状態)がある場合を除き、基本的に発達障害の人には精神薬が必要でない、と記載されている一般向けの発達障害関連の本は多々ある。私の臨床経験からしても、確かにその通りだと思う。

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2008年11月25日 (火)

発達障害 統合失調症の人と発達障害の人

 統計とかとっていないので、あくまでも経験的に感じることです。

 集団療法の場での統合失調症の人と発達障害の人の他の参加者に対する認知には違いがある。その違いとは???

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2008年11月 1日 (土)

発達障害 リタリンの代わりになるか???、この薬

 乱用する輩が多く、リタリンが処方できなくなった。
 困った。困った。困った。
 あれは、効く人には物凄く効く素晴しい薬だった。
 処方出来なくなった所為で調子を崩す人が続出した。

 その後、リタリンに代わり、コンサータが登場。
 あれはあれでアメリカでも好評の良薬。

 しかし、日本では成人には用いる事が出来ない。
 子供のみ処方が許されている薬。
 子供の頃効いたので 成人になっても継続処方
 なんてこともあるらしいが、
 まぁ、成人期になって診断が下った人には縁のない話。

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2008年10月25日 (土)

脳梗塞回復初期のリハビリに好きな音楽が効く

 音楽を楽しむことが精神に良い作用を及ぼす事は、昔から知られている。そして、こうした作用は臨床場面の中で利用され、音楽療法と呼ばれるようになってきました。この音楽療法は、従来の音楽教育で重要視されていた音楽的な進歩や完成度は重要視せず、他者と比べることなく各々が楽しむ事を重要視しています。昨今では、精神科領域だけでなく医療全般に取り入れられています。

 先日、フィンランド・ヘルシンキ大学の研究グループが、体を動かすことが困難だったり、記憶や注意持続時間に問題がある後遺症を持つ回復初期の脳梗塞患者60人を対象にした調査の報告をしました。そこで、脳梗塞で倒れてから1日に少なくとも2時間好きな音楽(音楽のジャンルは問わないが理解出来る歌詞)を聴くと言語記憶の回復に効果的、脳梗塞のうつにもなりにくい、と言う結果が発表されました。脳が損傷した患者の治療において、音楽が治療に有効であることが確認されました。

 回復初期の患者が好きな音楽を聴くだけでリハビリ効果が得られるのであれば、体を動かすリハビリがまだ始められない患者にとって有効である。また、自宅で比較的簡単で低コストで出来るリハビリになり得る可能性がある。今後の同系列の研究に注目したい。

 ただ純粋に好きな音楽さえ聴きさえすればリハビリ効果が得られる訳ではないのではないか。やはり、周囲に理解を示して関わってくれる人がいたからこそ効果が現れたのではないだろうか。経験的にそんな風に感じた。

【関連blog】
 音楽療法って、こんなもの  リハビリとリカバリー
 カウンセリング・精神療法 脳梗塞の人の不安から
 脳卒中後うつ病(脳梗塞後のうつ状態)
 麻痺が起こったら

2008年10月24日 (金)

患者さん同士の人間関係が上手くいかなくなる原因

 Q)さて、ここで問題です。複数の患者さんが入院する総室で、患者さん同士の人間関係が上手くいかなくなる最大の原因は、何だと思いますか。

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2008年10月23日 (木)

発達障害 発達障害者とクレジットカード

 成人期の発達障害の人の中には、趣味に没頭して、ついつい浪費してしまう人が少なくはない。自分の収入に見合ったお金の遣い方をしていれば問題ないが、収入以上に遣い込んでしまう為、家族と衝突する事も少なくない。中には多額の借金や窃盗などをする人も見かける。また、クレジットカードを作って借金三昧なんて人もいる。今回は、そんなクレジットカードに纏わる話です。

【ケース1】
 障害年金で細々と生活している発達障害者(60)は、通販を利用する際に、現金決済は行っていません、と言われて、生まれて初めてクレジットカードを作った。いつもお札が財布の中に何枚も入っていたので、それを見て安心し、浪費しいる事に気付かった。周囲も事ある毎に、浪費をしないように注意を促したが、1ヵ月後、カードの利用明細書が届き、20万円と言う金額にびっくり。直ぐに相談してくれた事が幸いし、カード契約を解約。多額の支払いは残ったが、それ以上に傷口を広げる事はなかった。因みに、月の収入は、家族の援助もあり12万円。

【ケース2】
 この発達障害者(36)は、嫌なことがあると、モノを買って気を紛らわす。仕事をしていた時は、現金払いだったが、失業後から就職した時に作ったクレジットカードを使い始める。限度額一杯買い物をしたが、支払い困難に陥った。更に、目先の返済に気を奪われ、サラ金に手を出した。こうした事実を隠していたばかりに、気づいた時には借金が数千万単位に膨れ上がる。結局、自己破産手続きを行う羽目に。

【ケース3】
 裕福な家に生まれたこの発達障害者(45)の場合は、クレジットカードそのものの理解が出来なかった。行き過ぎた趣味を追求する為にクレジットカードを利用。支払いは家族が滞りなくしていたので、家族からの小言は常日頃の出来事だった。利用限度額がどんどん増えていくのは自分が社会から信用されている証、と勘違いして捉え、どんどん利用。介入して、カード利用は減ったが、限度額の理解は改まらず。

 これらはほんの一例に過ぎない。

 今のご時世、支払能力のあるなしに関わらず、クレジットカードが比較的簡単に出来てしまう。そして、クレジットカードがどんなものなのか、想像出来ぬままカードを作って、利用してしまう。発達障害であろうがなかろうが、目の前でお金の遣り取りが行われないクレジットカード決済は、支払い金額が把握しにくいので、トラブルが生じることがある。あくまでも私の印象としては、発達障害の人の場合、クレジットカードのトラブルを背負い込む可能性が高いような感じがする。

 クレジットカードは便利であるが、発達障害者にとっては、トラブルが起き易いツールである。カードのご利用は計画的に、ではなく、カード発行は慎重に、である。

2008年10月19日 (日)

発達障害 何だか嬉しい言葉を頂く

 治り方のノウハウを求めた。しかし、それは存在しなかった。outlandos先生とハウツーを考えることが大きかった。一緒に考えて貰っているのが嬉しかった。outlandos先生が悩むのを見て、自分の抱える問題って、outlandos先生も対処に困るくらい大変なもんだと思えた。最初は、outlandos先生ばかりが知恵を絞りだす。そして、自分が試し上手くいった。悔しいけれど…。その内、自分でも知恵が絞り出せるようになった。そして、試した。上手くいった。コツを掴みさえすれば、自分にも出来るんだと思った。問題が起きる。何とか乗り越える。目立つ問題から目立ち難い問題へと扱える問題が増えた。コントロール出来る実感が持てた。

 outlandos先生は言う。基本になる考え方を育てていくことが大切。それは、自分の問題として考える姿勢や如何に工夫するかだと言う。セッションの中で、具体的に考え方が提示される。ああこう言うことをすれば良いのか。分かった感じがした。いきなり、それだけを言われても分からなかっただろう、具体的に示して貰わなければ…。やっぱり、一緒にトレーニングに付き合ってもらってよかった。背負ってきた問題は大きかったが、振り返ってみると、問題はかなり軽くなったように思う。

2008年10月 9日 (木)

カウンセリング・精神療法 遺伝カウンセリング

 皆さん、遺伝カウンセリングって、聞いた事はありませんか。遺伝子関係の医療が物凄いスピードで進んでいる中で生まれてきた新しい領域です。

 一般に、遺伝カウンセリングとは、遺伝性疾患または再発する危険性がある家系の誰かが、遺伝的要因について不安・心配があったり、診断を確定したい場合等に遺伝に関する専門家と様々な相談を行い、情報開示を受け、今後の生き方について相談者自身が自己決定を下すことを支援する対談の過程を指します。そして、特別な訓練を受けた臨床遺伝医が行う医療行為でしたが、昨今、非医師の遺伝カウンセラーの認定資格が出来て、京都大学やお茶の水女子大学等では、非医師の遺伝カウンセラーの育成が始まっています。尚、話を聞いた限りでは、非医師の遺伝カウンセラーのカウンセリング業務は、主に自己決定をしやすくするための情報の提供だそうです。

 つい先日まで、遺伝カウンセリングとは、カウンセリングと言う名前が付いているので、遺伝性疾患を患っている人にカウンセリング(面接)をするものだ程度にしか思っていませんでした。カウンセリングと付くもののこうも違うんですね。活動する領域が異なるので、単に知らなかっただけの話ですが、こんなことも知らずにちょっと小恥ずかしい気分で悶々としていました。

 こんなことを同業者の中で話していたら、自分も、自分も、と言うではありませんか!!!。やっぱり畑違いだから知らなくても当然!!!、と言うことで意見が一致して、一件落着。

2008年10月 7日 (火)

カウンセリング・精神療法 動揺する自分に動揺する

 カウンセリングの経過が順調に進んでいっている人が、一寸した出来事で躓くことがよくある。そして、問題処理に失敗、若しくは、お手上げ状態に陥る。すると、今までカウンセリングを通じて積み上げてきた自信が揺らぎ、症状が再燃するのではないかと言う不安が生じる。これを私は勝手に『動揺する自分に動揺する』と呼んでいる
 
 同時期にカウンセリングを始めて、同じように回復していって、同じように動揺する自分に動揺する。最初は、余りにもタイミングが合い過ぎてびっくりしたが、今では、回復の過程で、動揺する自分に動揺する時期があるのかもしれないなんて思ったりする。これを抜け出せて本当に回復と呼べるのかもしれない。ただ、何回、『動揺する自分に動揺する』のかは判らない。一回の人もいれば、何度も繰り返す人もいる。そして、その都度、「新しい出来事に対して対処技能は歯が立たなかったが、既に身につけた対処技能が失われることがないので大丈夫だ」と伝える。この確認作業は案外効果がある。

 最近では、私が関わっている患者さんには治療の進展具合に合わせて、『動揺する自分に動揺する』状況が起こるかもしれないと伝えることにしている。そして、再発不安が生じてくると、「これが噂の『動揺する自分に動揺する』状態か。来た、来た、来た」って込み上げて来た再発不安を押し戻すんだって…。

2008年10月 6日 (月)

カウンセリング・精神療法 努力をしても必ずしもその努力が報いられないのが嫌

 劇的な変化はないものの以前に比べれば改善しているが、一進一退を繰り返している患者さんがいる。カウンセリングの初期の段階から、もう一押しもう一踏ん張りすれば、ひきこもりのトンネルから抜けそうなのに、努力をしたくない、と言い続けている。努力をしても必ずしもその努力が報いられないのが嫌だ、と言う。そして、自分は何でも出来るので一発逆転出来るチャンスが回ってくるからそれを活かしたい。そんな風に主張する。

 そうこうしている内に、2年が経過。未だチャンスは彼のところに回ってこない。それでも、チャンスを待ち続けている。

 最近、傷つきたくない自分に気付いた。だから、自分は何でも出来る存在だと思いたいのかもしれない。振り返れたのは、大きな進歩だ。今後が楽しみだ。

2008年10月 5日 (日)

カウンセリング・精神療法 ねばならない思考は避けなければならない

 『~ねばならない』とか、『~べきである』って思考は、自分及び自分以外の人・状況に対して、強く要求する思考である。例えば、「私は真面目で在らねばならない」とか、「人は正直であるべきだ」とか、「社会は健全で在るべきだ」等。よく耳にしそうなものだが、実際ここまで強く要求する人は少ないかもしれない。大抵は、「私は真面目でいたいと思う」とか、「人は正直だったら良いなぁ」とか、「社会が健全だと嬉しいなぁ」等とやんわりした表現であったりする。

 ねばならないと決め付けてしまうと、それが実現しないと人の心には不快感情が芽生えてくる。イライラしたり、カッカしたり、不安になったり、こんな感情が生じてくる。そして、自分のモノの考え方でしんどくなるのだ。また、そうした思いが強ければ強いほど、思い通りにならなくなると不快感情が強くなる。

 『~ねばならない』、『~べきである』と言った極端な思考をする人に、こうした考え方の害毒を説明したことがある。そして、その人は、それらが自分を悩ますことに気付いた。そして、『~ねばならない』、『~べきである』思考が生じたら、そうあるべきでなくてはいけないのか、と言う風に疑問を投げかけるトレーニングをした。なかなか疑問を投げかけられずにいた。疑問の投げかけ方が分からないとのことでした。挙句の果てにその人が思いついた結論が、「ねばならない思考は避けなければならない」と言うものだった。やっぱり、上手くいかずにイライラしたようでした。ねばならないと決め付けてしまうと、それが実現しないと人の心には不快感情が芽生えてきますからね。笑い話のように聞こえますが、必死になり過ぎて見えてなかったんですね。

 さて、この人は今では、『~ねばならない』、『~べきである』と言った極端な思考をしないで、柔軟な思考を駆使してセルフ・コントロールしています。そして、当時のことを思い出しては、大笑いされます。

2008年10月 3日 (金)

発達障害 厳密に言えば『発達障害は治らない』は誤りだ

 発達障害は治らない、と言う言葉が独り歩きしている。これは完全な誤りである。厳密には、発達障害は治らないではなく、脳の機能障害は治らない言う事である。発達障害は、機能障害ではなく適応障害である。そして、発達障害の治療において、治療とか、教育とか、支援とか、配慮とかが必要とされるのは適応状態を保つためにである。

 余り知られてはいないが、発達障害と診断する際に、「その発達の問題によって社会的な適応が損なわれているもののみを障害とする」と言う除外項目がある。そもそも発達障害と言うのは、発達障害がベースにあって適応障害を起こしている場合にのみ診断されるものである。脳の機能に問題があっても、他の能力を用いて補う事が出来れば、発達障害と診断出来ななってしまうのである。その辺りを知らないで、発達障害は治らない、と信じる当事者、その家族、専門家が多く、偏見に発展していることは嘆かわしい。

【関連blog】
 発達障害 PMT(Parents Manegement Training) 家族の言葉
 発達障害 『親のための管理訓練』(PMT:Parents Manegement Training)をして欲しいと感じている家族は多いが…
 成人期の発達障害 受診をしたがらないケースは如何したらいいの???
 『親のための管理訓練』(PMT:Parents Manegement Training) 家族に対する私のセラピー
 ADHDとADD 『親のための管理訓練』(PMT:Parents Manegement Training)について

2008年9月30日 (火)

虐待した本人は虐待をした事を忘れてしまう

ケース①
 私は小学生頃より父親に殴られてばかりだったのに、父親は殴ったことなんて一度もないと言った。それを聞いていた母親が、よく殴っていた、と言ってくれたが、父親はそんなことは覚えていないと言った。その言葉を聞き、ショックだった。

ケース②
 母親の期待に応えられないと、母から言葉の暴力を浴びせられた。しかし、母は自分はそんなひどいことをする訳がないと言った。姉や妹が事実があったと言ってくれたけれど、何かの間違いだと言った。嫌われないように必死に頑張ってきたのに…

 どうやら、虐待した本人は虐待をしていたことを忘れる事があるようだ。最初にこうしたケースに出会った時は、虐待した本人が虐待の事実を忘れるなんて信じられなかったが、今では、そんなものだ、と感じる。結構、こんな事があるんです。その時の感情のみで反応してしまって、単に感情のはけ口になってしまっているだけ。傍から見ていて虐待だと感じても、当の本人は躾や教育だと思い、虐待をしたとは思っていないのである。

 子どもの虐待とは、子どもの心身を傷つけ、健康な発達を阻む全ての行為です。「躾」とか「愛情」とか言う人もいますが、本当の躾や愛情が、子どもを傷つけることはありません。理由や動機がどうであれ、あてはまれば虐待なのです。

リーダーのタイプとグループ

 以前、西園昌久先生が発表された論文で、先生の経験からチームリーダーを以下の3つに分けていた。内容は忘れてしまったので、私なりにグループを纏めてみました。

専制型…トップダウン
 有無を言わせずスタッフに共通認識を持たせようとする強引なやり方に見えますが、チームが不安定な時にはこうしたやり方が強い力になるかもしれません(スタッフがリーダーに依存して危機を乗り越えようとする)。しかし、これが続くと、スタッフ間でリーダーに対する不満が募ってきそうな感じもします。それを交すために、チーム内で仮想の敵を作り上げたりしてね…

民主型…根回し上手
 根回しをすることで集団の方向性や各スタッフの考え方を把握し、リーダーとスタッフ若しくはスタッフ同士が納得した上で、共通認識が持てると言うことでチームに纏まりが出てくると言うことなのでしょうか。なかなかこんな風にするのは難しいですが、このようなリーダーになれると良いですね。一番、安定するチームなのでしょうね。ただ、こうしたリーダーを抱えるチームの場合、次のリーダーが大変のような気がします。上手く橋渡しをしないと、スタッフの中には、前のリーダーの幻影が宿ります。

放任型…指導性の発揮が下手
 技量不足や性格的な問題等で指導性の発揮が下手なため、スタッフが不安になってリーダーを無視して動き、結果として放任を容認と言う形になってしまうのでしょうか。チームを統制出来ない問題の山積したチームですね。リーダーを何とかしないと如何にもならないような感じもします。時間が有れば、ゆっくりリーダーを育てるのも良いかと…

 何らかの集団に関わっておられる方は、一度所属するチームリーダーをこんな視点で見てみるのもおもしろいかもしれません。

2008年9月27日 (土)

カウンセリング・精神療法 一人歩きの性格病

 人格障害と言う診断名は、何やら刺々しい響きがある。そんな訳で、人格障害をやんわり伝えるお医者さんもいる。そんな時に、性格の問題です、なんて言うお医者さんも案外いる。性格の問題です、と言うと何となく診断名がぼやけ、やんわり聞こえる。

 随分昔の話になります。或る人格障害の患者さんと患者家族が、病状説明を受けた時、主治医は、いつものように、性格の問題です、と伝えた上で病状説明を始めた。後からわかった事なのだが、15分程度の話であったが、患者家族は、性格の問題です、と聞いた時点で時間が止まってしまったのです。性格の問題、と言う言葉が気になって、以後の話が聞けなかったのです。

 患者家族の捉え方は、性格が悪いから病気になった、と言うものであった。家の子は、性格が悪いので病気になった。そうしたら、その性格を治せば、病気が治る。そして、我が子に対するネガティブなフィードバックが起った。至らぬ所をどんどん指摘される。また、親の言う事をきかなかったら、性格が悪いからきけない、と言われる。まぁ、何でもかんでも、性格が悪い、先生もそう言っていた、って結び付けられていってしまう訳ですね。余りにも安易な発想に見えますが、性格の問題、と聞き、性格が悪い、と単純に思ってしまう人は結構多いのではないでしょうか。

 そんなこんなで家族からネガティブなフィードバックが毎日のように繰り返され、患者さんは、自分の性格が嫌いになっていきます。少し小ずるい所が好きだったのにそんな好きだった性格が自分を苦しめる、そんな風に思えば思う程自分が嫌いになっていきます。そして主治医への不信感が募っていきました。

 そんな或る日、「家族に、性格が悪いから病気になる、と言われる。先生が性格の問題なんて言ったから、家族、性格が悪いから病気になる、と信じ込んでしまった」と訴えました。ここで主治医は、良かれと思って言ったこと、逆に足を引っ張った、って気付いたんですね。

 勿論、性格の問題に関して家族の捉え方を修正したのですが、それにしても良かれと思ってしたことだったのにこんなことになるとは…。

カウンセリング・精神療法 カウンセリングの知識があるとアピールする人たち

 通信教育でカウンセリングを学んでいます、カウンセリングを市民講座で学びました、と言う方が時々来られます。そんな人の中に、自分はこんなに知識がある、高い評価を受けています等、世の治療者よりも知識やセンスや技術が優れていると言わんばかりにアピールする人たちがいます。時には、カウンセリングたるべきものは…、治療はこうあるべきではならない、こうしなければ治らない等と延々と語る人がいる。

 光が強く当たれば陰が濃くなると言う言葉があります。それだけ知識もセンスも技術もあるのに如何してここに治療して欲しいと来るんだろう、と言う想いが頭の中を一瞬かすめます。しかし、そんな想いはそっと心の奥に押しやります。本人がその理由を痛い程分かっているでしょうし…。敢えて触れません。 こんな場合、カウンセリングや精神療法を受けるに際しての不安がこうした言葉に現れており、そこに拘っていると考え、納得行くまで話してもらいます。私はひたすら傾聴。いつになったら本題に入るのか、と自分の問題に目を向けるまで、介入の機会を待ち続けます。

 言いたいことを話し終わると、その頃にはカウンセリングや精神療法を受けるに際しての不安が薄れて、本題が語られはじめるものです。

2008年9月11日 (木)

携帯電話を多く使用する人の中に、脳腫瘍が多発するの???

 先進国でのパソコンや携帯電話の普及は目覚しい。そして、それらから発生する電磁波が人体に及ぼす影響が懸念され、各国で警鐘が鳴らされている。2008年に入ってからフランス政府は、児童の携帯電話の使用について警告し始めた。ドイツでは、出来るだけ受話器を使って通話しないように、と呼びかけている。

 電磁波が人体に悪影響を与える、と日本でも携帯電話が登場する前から指摘されており、高圧電流の流れる鉄塔付近が危険(脳腫瘍やがん発病率が高い)と指摘されていた。そして、携帯電話が登場した頃、電磁波が人体に悪影響を与える、と騒ぎになった時期もあるが、最近では殆ど話題に上ってくることはない。

 この程、イギリスのインディペンデント紙が、『携帯電話は喫煙よりも危険だ』、と紹介して、携帯電話の使用と或る種の脳腫瘍との関係を示す証拠の量は多く、増え続けている。このことは、この次の10年で、確実に証明されることだろう。今すぐに抜本的な対策を打たないと、脳腫瘍の患者数が10年間で世界的に増加するだろう。だが、その時には手遅れになっているだろう」とオーストラリアの脳外科医・ヴィニ・クラナのコメントを載せた。この記事はイギリス国民の大反響を呼んだ。

 アメリカでは、CNNの討論番組が、イギリスで大反響を呼んだこの話題をすぐさま扱った。この討論番組の中で、携帯電話の使用と脳腫瘍との因果関係を主張する側と因果関係などないと主張する側の意見がぶつかり合った。ただ、因果関係などないと主張する専門家の中に、直接携帯電話を耳にあてるのではなくイヤホンマイクを使うのが望ましい、と意見する専門家が多くいた。

 これって、因果関係は見出せないけれど携帯電話を多く使用する人の中に脳腫瘍が多発するってことではないのか???、なんて思ってしまった。

2008年8月27日 (水)

インシュリンを使用しない糖尿病の治療の可能性

 糖尿病(Diabetes Mellitus: DM//Diabetes=尿、Mellitus=甘い)は、血糖を分解するインシュリンに異常が生じて発病する疾患で、2006年の時点で世界には少なくとも 1億7100万人(成人人口の約5~6%)の糖尿病患者がいるとされている。日本でも、糖尿病予備軍を含めると2000万人いるとされている。その数は増加の一途を辿っている。

 従来の糖尿病の治療方法は、外部からインシュリンを取り込み、血糖値を抑えるものだったが、今後、インシュリンを使用せず、血糖の生成自体を抑えると言う治療が確立されるかもしれない。レプチン遺伝子を用いるこの方法は、動物実験の段階で、レプチン遺伝子が血糖を作るグルカゴンを取り除き、血糖値が低下した。

 今後の研究の発展に期待したい。

2008年8月26日 (火)

アレルギーの増加の背景に地球温暖化と二酸化炭素の増加

 地球温暖化と二酸化炭素の増加が、花粉症の主原因である草木の成長を加速させる。そして、それらの草木の花粉が増えるだけでなく、それによるアレルギー反応自体もまた強くなり、アレルギー期間も長期化する傾向にある。花粉が増えるのではなく、樹液などの毒性が強まり、触れるとかぶれると言ったアレルギー症状が生じる草木も増えている。
 二酸化炭素量が多く、気温が高い都市部では、地方に比べ花粉の量が4倍程度多い。従って、都市部でのアレルギーの発症が多くなる上に、光化学スモッグが追い討ちをかけ、症状は更に強くなっていく。

 近年の複数の研究で、こうしたアレルギーの増加と地球温暖化と二酸化炭素の増加の因果関係が判明してきた。

 更に、カビの胞子も花粉同様に増えており、アレルギーを発症するが増えている。特に、カビの胞子の場合、屋内、屋外を問わず広がるので注意が必要だ。特に、押入れ・縁の下・天井等での繁殖が加速する。エアコン内で繁殖するので、清潔に保ってないと、家中にカビの胞子をばら撒く事になり、アレルギーの発症を増加させる。深刻な問題である。

 それだけではない。地球温暖化と二酸化炭素の増加により、生態系の変化が生じ、昆虫アレルギーが増えている。今まで生息しない昆虫が生息するようになり、アレルギーを発症させる。その代表格が、アリやスズメバチである。咬まれたり、刺されたりしなければ問題ないが、活動範囲の拡大により確実に増えている。

 環境問題は利権絡みで人々を誘導する情報が交差しているが、これは生態系を研究している学者からの警告である。アレルギーを抱えている人の辛さを知っていると、無視できない警告である。

2008年8月 1日 (金)

発達障害 障害受容について

 発達障害は、成長とともにその特徴が目立たなくなることがあります。しかし、治ると言う事はありません。それ故、いつかは自分には障害があると言う事を自分自身で受け入れていかなくてはいけない時期が来ます。
 障害を受け入れるためには、先ずは親がこどもの障害を受け入れることが必要です。親がこどもが障害を持っていると言う事を受け入れるのは、子供が障害を持っている事を受け入れるのと同じ様に一時的に落ち込ませてしまいます。しかし、受け入れ、障害があってもあなたが大好き、と言うメッセージを常時送る事が大切です。
 思春期を迎えるまで障害を隠して育ててきたケースでは、後々障害を受け入れなくてはならない時期になって、障害を持っている事を受け入れることがとても困難になるケースが多いように感じがします。自分が障害を持っている事を受け入れる事は、何歳の時点でも、その人を一時的に落ち込ませてしまいます。しかし、経験的に低年齢の方が受け入れ易く、成人期になってしまうと受け入れ難くなるような感じがします。
 尚、障害受容は主治医と相談して行って下さい。ただ単にすれば良いと言うものではありません。専門性が要されます。

2008年7月24日 (木)

不眠症を勘違いしていないか???

 世の中には、十分に眠れないから不眠症、睡眠時間が短いから不眠症、熟睡出来ないので不眠症、と思っている人は案外多い。精神科を受診している患者さんの中にもやはりこんな感じの人が沢山いる。眠れないと言う事ばかりに目が向いて、生活の中で支障が出ているか否かについてはほとんど目が向けられない。本来、不眠症と言うのは、不眠が続き心身ともに不調が続いているとか、不眠が持続し生活に大きな支障が生じている場合に診断されるものである。そして、睡眠には個人差があるので、睡眠時間で自己判断するものではない。

 十分に眠れないから不眠症、睡眠時間が短いから不眠症、熟睡出来ないので不眠症と判断するのは勘違いの素。判断する時、大切なのは、生活に支障が出ているか否かである。

2006年9月 5日 (火)

リハビリとリカバリー

 リハビリと言う概念はもう古いようです。世界の流れはリハビリを通り越して、今やリカバリーなんだそうです。

 
リハビリと言うのは、本来あるべき状態への機能の回復訓練とでも訳しておきましょうか。一方、リカバリーと言うのは、(病気の治癒よりも)社会的役割や自尊心などの回復って感じでしょうか。リカバリーと言うのは、ある程度治癒した後の精神的な部分の回復を重点においていると考えたら分かり易いかもしれません。精神的な回復って大切ですもんね。病気が軽快しても、社会的な見通しが暗かったり、生き甲斐が無かったら…。想像するだけでぞっとしてしますよね。

 次々と新しい概念が登場してややこしいのですが、専門家だけでなく、やがて一般の人にも浸透していくだろうと思われます。こうした概念にあった医療・福祉が実践されていくと良いのですが、さて、如何なる事やら…。

2006年5月 6日 (土)

麻痺が起こったら

 脳梗塞など体が麻痺してしまう病は、ついつい他人事のように思われがちですが、40歳を過ぎたら注意しておいた方が良いかもしれません。前駆症状がある人ない人(気付かない人)がいます。病はこちらの都合を考慮してくれません。

 知り合いを含め、このような麻痺を伴う病気にかかった人は、「なんで自分より不健康そうな生活をして、自分より太っているあの人が病気にかからず、自分がかかってしまうんだ」などとぼやいたりするのを耳にします。確かに、心情は理解出来ますが、どうやら生物学的脆弱性も関与している感じです。


 さて、麻痺(痺れ)が体の何れか一方で起こった場合、次の点に注意をしておくと良いかもしれません。

その1
 麻痺が左右どちらで起こっているか。顔面の場合、左右どちらにも出る場合があります。

その2
 非常に重要ですが、麻痺に顔が含まれるか否か。ツネってみてください。首から下の場合、首が原因で、顔が含まれる場合、脳が原因で起こっている可能性が高いのです。

その3
 麻痺が集中して起こる場合、症状が固定して後遺症として残るので、その有無の把握。

その4
 麻痺が起こる前に激しく体を動かしたか如何の確認。何らかの誘発することがなかったか、と言う事ですね。

その5
 不整脈の有無。

その6
 麻痺が生じた時の脱力の有無。


 麻痺が生じた時のことをしっかり把握することが、お医者さんの診断の際に役立ちます。麻痺を起こした当人は、動揺してしまいがちなので、居合わせた人がチェックしてあげると良いと思います。

2005年9月 3日 (土)

嗜癖 分かっちゃいるけどやめられない

 嗜癖と書いて「しへき」と読みます。英語で言えば、アディクション(addiction)と言います。意味は、「分かっちゃいるけどやめられない」と言う意味。つまり、病み付き状態=依存症の事を指します。

 病み付きと言えば、麻薬・覚醒剤等の薬物やお酒等の物質への依存が頭に浮ぶ人が多いのではないでしょうか。薬物依存とか、アルコール中毒とか、ニコチン依存とか耳にする機会が多いので、頭に浮びやすいのでしょう。この他にも、ギャンブル依存(病的賭博)、買い物依存、セックス依存、等など。これらの逸脱行為はみんなみんな、嗜癖=病み付き=依存症なのです。DSM-Ⅲ-Rと言うアメリカの精神疾患の診断マニュアル以降、必ずしも禁断症状(離脱症状)が必要ではないとされたことで、一気に依存の診断が拡大したのです。そのため、セルフ・コントロールの障害や習慣化した行動に対して、『嗜癖』に結びつける傾向が強くなった。そして、配偶者や恋人への暴力・ドメスティック・バイオレンス(DV)や、ストーカー行為も嗜癖に。更に、ネット依存も嗜癖。確かに、「分かっちゃいるけどやめられない」ようですもんね。

 しかし、しかし、このように物質以外のものにまで『嗜癖』の概念を広げていくことは、精神医学の中では確立しているとは言えません。このような概念で捉えている人たちもいると言う位にご理解頂ければ幸いです。

2004年10月16日 (土)

幼児虐待 安定と不安定

 精神的に安定した生活環境に慣れ親しんで育ってきた人は、安定していることに安心感を感じる。それ故に、不安定な環境におかれると、精神的に不安定になる。

 
逆に、精神的に不安定な生活環境に慣れ親しんで育ってきた人は、不安定である方が安心感を感じる。それ故に、安定な環境におかれると、精神的に不安定になる。
 

逆もまた真なりである

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2004年10月 3日 (日)

幼児虐待 虐待の世代間連鎖②

虐待についての一般論を知ってもらうものです。

虐待の世代間連鎖についての話②

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2004年9月30日 (木)

幼児虐待 虐待する親の性格傾向

虐待についての一般論を知ってもらうものです。

今回は、虐待する親の性格傾向

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2004年9月29日 (水)

幼児虐待 虐待家族での親子相互作用のまとめ

虐待についての一般論を知ってもらうものです。

今回は、虐待家族での親子相互作用のまとめ
幼児虐待 虐待家族での親子相互作用①
幼児虐待 虐待家族での親子相互作用②
幼児虐待 虐待家族での親子相互作用③

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幼児虐待 虐待家族での親子相互作用③

虐待についての一般論を知ってもらうものです。

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幼児虐待 虐待家族での親子相互作用②

虐待についての一般論を知ってもらうものです。

今回は、虐待家族での親子相互作用②
幼児虐待 虐待家族での親子相互作用①からの続き》

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2004年9月26日 (日)

幼児虐待 虐待の世代間連鎖①

 『幼児虐待 虐待を受けるとどのように育っていくのか』に対して貴重な意見を頂きました。「虐待の世代間連鎖は63%の人にみられない」と言うのと虐待を受けて育った人はヘコンでしまうかもしれないと言うものです。また、適切なヘルプがあれば大丈夫な人もいるのでその辺りをもう少し書いて欲しい、と云う希望もありましたので、少し纏めてみたいと思います。

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