
何でまた、こんな色の蛹になるんだろうね。綺麗なので、欲しがる人は殊の外多いのではないでしょうか???。人がこの綺麗な蛹を大切に扱うと言うことを見越してこんな色にしたのでしょうか。自然の奥深さにはいつも驚かされます。
葉の上で張り付けにされたアゲハチョウ???。
そんな訳はない。アゲハモドキと言う蛾である。触角が蛾のように太くなっているし、アゲハチョウに比べ一周り程小さい。
灰黒色で、翅の縁や尾状突起(翅の先の尖がり)は黒色、後翅に赤い斑紋がある。まるでジャコウアゲハチョウのメス。体内に毒を持っており捕食者に襲われにくいので、擬態しているのだ。
オオセンチコガネ
学名 Phelotrupes
auratus
体長 16~22ミリ
分布 北海道、本州、四国、
九州、屋久島
時期 4~11月
奈良公園周辺では、4月中頃までは羽化したてのルリセンチコガネ(藍色を下オオセンチコガネ)をよく見かけました。鹿の糞にありつくために低空を飛びまわっていました。特に鹿の糞の塊は大人気。何匹も群がっていました。採集は禁止されているのですが、その気になれば、3桁は軽く採集出来る勢い。つまり、嫌と言う程湧いていたと言う訳です。
しかし、あれから2週間後の今現在は、殆ど姿を消してしまっています。産卵の為に地中に掘った巣穴の中で一生懸命子育てに励んでいるのです。それに、オオセンチコガネを食べにカラスの御一行様が食事にいらっしゃってます。ペレット(化できないもの羽や骨等を吐き出した塊)の中からオオセンチコガネの遺体が沢山見つかっています。そんな訳で、見つけるのがなかなか難しくなっています。今日は、2時間で5匹でした。
写真は、ルリセンチコガネ。鹿の糞を転がすのではなく引っ張って巣穴に運び入れようとしているところです。
【関連blog】
糞虫採集トラップ
オオセンチコガネの糞の運び方
若草山のオオセンチコガネ
ファウストハマキチョッキリ
学名 Byctiscus fausti
体長 4.9~5.5㎜
美しい金属光沢を持ったハマキチョッキリ族の仲間で、背面は赤紫色、肢・腹面は青紫~紺色に輝く甲虫です。実物は写真を凌ぐ美しさで、見た人を魅了します。色合いはイタヤハマキチョッキリに非常に似ていますが、一回り以上小さくて、口が短く、ツヤが強いので直ぐに区別は付きます。 ツヤが強い分、イタヤハマキチョッキリより綺麗に感じます。さながら、赤紫色の宝石、と言う表現がぴったりです。カエデ、クリ、サクラ、クヌギ、コナラ等に集まり、葉を巻きます。
このファウストハマキチョッキリはカエデに集まってきたもので、ビーティング(木を棒で叩き網の中に落として)で採集しました。採集と写真撮影との両立は難しく、見つけたら先ず採集って事になってしまいます。その為、採集後に写真撮影となってしまいました。
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4/19の成果(奈良県五條市)
イタヤハマキチョッキリ オス 8~9ミリ 5匹
ファウストハマキチョッキリ 3~5ミリ 40匹
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【関連blog】
イタヤハマキチョッキリ
オトシブミのゆりかご
コアオハナムグリ(小青花潜)
学名 Oxycetonia
jucunda
分布 日本各地、中国、
朝鮮半島、ロシア、
インドシナ半島。
時期 4~10月
体長 12.6~15.2ミリ
日本各地で普通に見つけることの出来る普通種。腹面は黒色でツヤがある。背面には長めの細い毛が生えており、色は濃緑~濃褐色。時々、黒色。白い斑点があります。
花潜と言う名前通り、花の中に潜るようにして脇目も振らないで花蜜や花粉を食べます。その為、簡単に捕まえる事が出来ます。
4~5月にかけては、交尾・産卵期。産卵後は、死んでしまうので、一斉に姿を消してしまいます。そして、新成虫は秋に羽化し、後食後(羽化しエサを食べた後)、成虫越冬します。
チョッキリは口が長くて、オトシブミは首が長い、と昆虫の事をよく知らない人に説明します。例外はあるのですが、日本産のチョッキリやオトシブミには当てはまります。専門的には、アゴ(大腮)とスネ(脛節)の形が大きな違います。
大体、チョッキリやオトシブミは世界に1400種おり、その内日本には100種がいるとされています。
小型で地味な色合いを持つ種が多いチョッキリ類のなかで、大型でしかも美しい金属光沢を持ったハマキチョッキリ族は、比較的普通に見られます。写真は、体長9ミリ程度のイタヤハマキチョッキリです。長く伸びた口の付け根に目があり、口が長くなっているのでチョッキリです。そして、前胸部から棘状の突起が伸びているし大型なのでオスです。
このイタヤハマキチョッキリは、名前にハマキとあるように葉を巻いて揺籃(ゆりかご)を作ります。それも、カエデの葉を20枚以上使った子どもの拳大の大きな揺籃を作ることがあります。20枚以上の葉を小さな虫が巻くのは大変です。最初は丁寧に葉を巻いていきますが、だんだん雑になっていきます。
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4/19の成果(奈良県五條市)
イタヤハマキチョッキリ オス 8~9ミリ 5匹
ファウストハマキチョッキリ 3~5ミリ 40匹
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【関連blog】
ファウストハマキチョッキリ
オトシブミのゆりかご
ヤスデと言うのは、見た人を不快にすると言うことから、不快害虫と呼ばれています。かなり、一部の人の独断と偏見で、ありがたくない称号を頂いてしまったものです。でも、多くのヤスデ好きの人が世の中にいらっしゃいます。
先日、患者さんのところに訪問に行きました。すると、何やら手の上にヤスデを2匹も乗せているではありませんか。びっくり、どっきりしてしまいました。昆虫好きの私に是非とも見せたかったらしく、手に乗せていたのだそうです。気持ちは嬉しいのですが…
ベトナム産のベトナムオオガタヤスデと言う名前だそうです。名前の通り、大型で6~8センチ程度のヤスデです。毒はないそうです。触っても臭い臭いは出さないようです。大きなイモムシに細い足を沢山つけた感じ。見た目にかなりグロテスクで、不快害虫と呼ぶに相応しい大きさをしています。昆虫好きの私でも、どうにもこうにも好きになれません。
それにしても、大型のヤスデはどいつもこいつもダンゴムシの化物みたいな感じです。
【関連blog】
毒々しい色合いのヤスデ
ダンゴムシの新種発見??? ニクイロババヤスデ
英語ではleaf beatle、日本語ではハムシ。モロ直訳です。
今年の冬に見つけました。成虫越冬するヨモギハムシです。
クワガタのメスが朽木に産卵する際に産卵マークを付けるのをご存知ですか。これを頼りに、クワガタの幼虫の材割採集(朽木を割って採集すること)をします。これから材割採集をしてみようと思う人は、産卵マークの事を知っておくと良いかもしれません。
フトカドエンマコガネ
学名 Onthophagus
fodiens
体長 7.0~11.3mm。
産地 本州中部以西に多い。
時期 3~10月。
場所 平地~低山地。
フトカドエンマコガネとクロマルエンマコガネは、見た目も生態も本当によく似ている。大きな違いは、前胸背の隆起の先端部がクロマルエンマコガネよりフトカドエンマコガネの方が広いところ。それと、フトカドエンマコガネの方がより暖地性であること。
フトカドエンマコガネとクロマルエンマコガネともに普通種なので、奈良公園にも多くいます。どちらも鹿の糞以外に犬の糞に潜って、うんこの解体をしている事が多いです。印象としては、フトカドエンマコガネは芝生には生息いないように思います。芝生は、マグソコガネとクロマルエンマコガネだらけのような…
桜の花も満開を待つだけ。随分暖かくって来ました。暖かさに誘われ、チョウやハチやアリ等は既に活動中。それに合わせて私も本格的に活動を開始しました。
天然採集したオオクワガタを飼育しているケースの中に入れておいた産卵木に、産卵痕があったので、木の表面を指で軽く叩いてみました。すると、木の中が空洞になっていたので、しっかり産卵している事が分かりました。早速、産卵木を割ってみると、ご覧の通り、オオクワガタの2~3齢幼虫がゾロゾロと出てきました。その数、20匹。大きさは、大きい幼虫で成人の小指程度。他の日本のクワガタの幼虫に比べると立派です。他のオオクワガタの飼育ケースの中の産卵木は割り出していないのですが、産卵痕があるので、昨年より遥かに幼虫の数は増えそうです。
さて、沢山育った幼虫は、雄雌を判別し、1ペアずつ大切に育ててくれる友人のところに里子に出す予定。大切に育ててくれる人ばかりなので、栄養価の高いエサを与えられ、大きく育ってくれるのだろうと思います(大型血統ではないですが…)。残りの幼虫は、今年初めて胡散臭い自家製マットを作ってみたので、それを使って育ててみようと思います。さて、どうなることやら。
【自然観察で役に立つ本】
ポケット版 学研の図鑑〈1〉昆虫 (学研の図鑑 (1))
水辺の昆虫 (ヤマケイポケットガイド)
鳥のおもしろ私生活―森の野鳥観察図鑑
ヒメ、ケブカ、と言う名前が示すように、小柄なカブトムシで、毛が全身を被っています。頭角、胸角共に2又に分かれ、胸角は長く、真上から見た時、頭角と胸角の先端が今にも引っ付きそうです。ギーギー鳴くのが、このカブトムシの特徴です。繁殖能力が高いので温度管理が出来れば、簡単にブリード出来ます。ただ、闘争心が強いのが、玉に瑕です。
実は、訳ありで申し訳ないんだけどムシキングのカードで有名なカブトムシだから子どもが喜ぶよ…、と前置きした上で知り合いが無償で譲ってくれました。羽化不全で若干胸角が曲がっていますが、62ミリと立派なケブカヒメカブトムシです。日本のカブトムシよりも一回り小さく、鋭い爪に悩まされる事がないので、可愛いカブトムシ、として子どもが大喜びです。
ケブカヒメカブトムシ
学名 Xylotrupes pubescens。
体長 ♂40~75mm ♀35~45mm。
産地 フィリピン ミンダナオ島近辺
【自然観察で役に立つ本】
ポケット版 学研の図鑑〈1〉昆虫 (学研の図鑑 (1))
水辺の昆虫 (ヤマケイポケットガイド)
鳥のおもしろ私生活―森の野鳥観察図鑑