カウンセリング・精神療法 アサーション(assertion)の紹介
アサーションとは、コミュニケーション・スキルの一つで、自分の事も他者の事も考えるような相互尊重する自己表現のことです。言葉だけでなく、それ以外(非言語)の表現が合さって有効に機能します。非言語的な表現とは、視線・表情・姿勢・動作・対人距離・身体接触の仕方等の視覚的なもの、声の大きさ・話の流暢さ・速度・テンポ・明確さ・反応のタイミング等の聴覚的なものがあります。これらは、情緒的な表現場面で大きく影響を与えます。
アサーション理論に基づきコミュニケーションを分けてみる。
●攻撃的(アグレッシブ)
自分の事だけを考え、他者を踏み躙る表現。
私はOK、あなたはNot OK。
●非主張的(ノンアサーティブ)
他者を優先し、自分の事を後回しにする表現。
私はNot OK、あなたはOK。
●アサーティブ
自分の事も、他者の事も考える表現。
私はOK、あなたもOK。
コミュニケーションのタイプを具体的に示してみたいと思います。ちょこっとこんな場面を思い浮かべてみて下さい。
『或る病院○○科の待合室。連休明けなので患者さんで溢れかえっています。診察室は4つあり4人の先生が診察をしています。一番手前の診察室の前で待っています。なかなか自分の名前は呼ばれません。他の診察室の患者さんはどんどん呼ばれています。自分より後から受付した人までも呼ばれています』
Aさんの看護師に対する関わり。
ずっと待っているのに、全く名前を呼ばれない。どう言うつもりでおるんや。こっちは困っているから早くから来て待っているのに。他人事と思って、とろとろ仕事をしてもらったら困る(言いたい事を思いっきり吐き出してすっきりのAさん。しかし、Aさんがいなくなってから看護師が、あんな言い方はないよね、とぶつぶつこぼす)。
Bさんの看護師に対する関わり。
(早くして欲しいと思っているが、)連休明けだから込んでいるので、呼ばれなくても仕方がないですね(そんな事を言いつつ、陰で文句を言うBさん)。
Cさんのの看護師に対する関わり。
連休明けで病院に患者が殺到して忙しいのは分かります。ただ、他の診察室はトントン拍子で診察が進んでいるのに、この診察室だけな患者さんが呼ばれないので、もう少し早くして頂けると嬉しいです。
Aさんは、攻撃的な表現。
Bさんは、非主張的な表現。
Cさんは、アサーティブな表現。
あなたが看護師だったら、どんな表現をされたいですか。
多くの人は、アサーティブな表現をされたいと言うでしょう。やわらかい表現ですもんね。受け入れ易いですよね。

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