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2008年12月 8日 (月)

発達障害メモ 薬を減らすのが目的ではない

 併存障害(発達障害と一緒にある病的な状態)がある場合を除き、基本的に発達障害の人には精神薬が必要でない、と記載されている一般向けの発達障害関連の本は多々ある。私の臨床経験からしても、確かにその通りだと思う。

 しかし、併存障害があるにも関わらず、基本的に発達障害の人には精神薬が必要でない、と言う所だけを主張する人が時々いる。発達障害を抱えている本人よりも家族に圧倒的に多い。家族は、患者の代弁者だ、と言い介入してくる。出来れば薬は少なめに、と言う家族の思いも分からない訳ではない。しかし、思いが強過ぎるのは考え物である。あくまで治療は、治療を受けている患者本人と主治医との間で決めていくものだ。家族が割り込むものではない。

 発達障害の人には精神薬が必要でない、と言い、精神薬の副作用や依存性を強調し、薬を減らせ、と家族が精神科医に要求する。その内に、発達障害と上手く付き合っていく、と言う大切な事が忘れられ、薬を減らす事にのみ関心が向いてしまうと言うケースに時折出くわす。主治医が言い分を聞いてくれない、と言い、イライラを募らせる。挙句の果てに、治療スタッフにまで攻撃が向く。場合によっては、治療関係が崩壊。そんな光景を目にする度に、牛の角を矯めて死なす(細部に拘り全体を駄目にする)、と言う諺が頭に浮かぶ。 

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