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2008年10月 6日 (月)

発達障害 味噌も糞もTEACCH

 TEACCHとは、「自閉症及び関連するコミュニケーション障害の子どものための治療と教育(Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped CHildren)」の略である。アメリカでは、1960年代からTEACCHは療育プログラムとして実践されている。その手法は、世界各国で評価され、広汎性発達障害者を学習面や生活面で支援する有効な手段として用いられている。

 私は、TEACCHに関して専門的な教育を受けてきている訳ではないので、そんなに詳しくないが、TEACCHの基本理念をこんな風に捉えている。
  
専門家と連携する。
  
大人が歩み寄り、工夫する。
  
個別プログラムを作成し、人生全体を見通す。
  
夫々の特性や機能に合わせ、環境を構造化する。

 どれも日々の臨床の中で試行錯誤を繰り返した結果、当然のように行っている事ばかりで、重要さは認識しているつもりである。どれを欠いてもやりにくい事ばかりなので、何故こうした対応が必要なのか、それなりに認識しているつもりである。

 TEACCHの事でちょっと気になった事がある。TEACCHは大学院で専門的に学んできたので詳しいと言う専門機関の専門家とケア会議で意見交換をした時の事である。参加者は夫々に専門的に学んできたと言うこの専門家の専門性に敬意を払い、支援方法に耳を傾けた。しかし、構造化は大事にするのだが個別化が軽視されている事が気になった。よく分からない者が専門性にケチつけるのは失礼(問題が生じた時点で意見をしたら良い)と思い、その場は、意見を尊重した。

 支援が悉く失敗したので、緊急のケア会議を開いた。TEACCHが上手く行かなかった理由が分からない、との事だったので、構造化の重視・個別化の軽視を指摘すると(つまり、各自の特性や機能を無視すれば適切な支援は難しい、と言う事だ)、気付いた。

 こうしたケースは今回に限った事ではない。しばしば遭遇するケースである。TEACCHって言うのは、各自の能力に合わせて、学んだり取り組んだりするためのより良い方法を駆使しながら、その個人が達成可能と考えられるより高いレベルのパフォーマンスを実現しようとするもので、単なる一つの技法ではないような気がする。発達障害者を理解することなく、何でもかんでもTEACCHを用いたら良いと言うやり方は、ちょっと…

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コメント

TEACCHとABA 両方、本を読んでみたのですが・・・
ピンと来なかったのでそのまま・・・
上手に使えれば効果のあるものなのでしょうか?

 プログラムと言えば、うちの子どもは「発達支援センター」の「個別プログラム」を受けたぐらいでしょうか・・・。

 今まで自分の子供を育ててきて思うことですが、「構造化」も大事なのは分かってますが、それ以上に「個別化」を大事にしてほしいという思いがあります。
 その上で「構造化」が必要になってくるんじゃないかと思います。
 今までいろんな同じ立場のお母さん方と接してきましたけど、子供の発達具合に関わらず、不安を持っておられます。
 その中で「○○プログラム」と名がつくものには特に関心が高いと思います。
 ただ、「それさえ受ければ解決できる」と思ってる方が多いような気がします。
 あと、詳しすぎるあまり(?)プログラムにこだわりすぎてる方もおられました。
 どんなプログラムにしろ、必要のない子どももいると思います。
 私たちにとっては専門家の先生こそが便りなのに、その先生の方が「何でもかんでもTEACCH・・・」と思われてるとすると、ちょっと困りますね。

TEACCHプログラムについては、その理念、核となるものを理解していないと誤解を受けやすいと思います。構造化が一人歩きをしていますが、理念の中に「個別化」は明言されております。専門家を名乗るのでしたら、理念をしっかり勉強していただきたいものです。telephone

hidezoo様
 専門書と言うのは難しい言い回しをするので、なんだか学ぼうとする意欲を削がれてしまいます。臨床場面で応用しているので効果があると思います。本を読むだけ、専門的に学ぶだけで使いこなせるとは思いません。自分に合った形にチューンナップするのに時間が掛かるように思います。

せつな。様
 知識はあるが実践能力が伴わない専門家が多いです。自閉症を専門的に学んでいると言う大学院生の実習を何度も受けてきましたが、そんな状態で数ヵ月後卒業して専門機関に入り専門家を名乗るのです。実践的な知識・技術がないので何でもかんでも学校で習った事に寄りかかってしまうのでしょうね。

匿名様
 仰る通り、TEACCHプログラムには『個別化』は明記されています。『個別化』中核になる部分だと思います。恐らく『個別化』が大切だと頭の中でも理解されているのだと思います。しかし、臨床場面の中で使い切れないのでしょう。これが臨床と言うものの難しいところだと思います。教育を受けただけで上手く行くのなら専門家はいらない。教育だけではそうそう上手く行かないので専門家と言うのが存在するのだと思います。

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