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2008年10月21日 (火)

ADHDとADD アルコール・薬物依存の併存

 或るADDの患者さんは入眠導入剤を処方されているが非常に寝つきが悪いので、自家処方と言う事で大量の飲酒をしている。その為、すっかりアルコール依存状態に陥ってしまっている。実は、ADDの患者さんの中には、眠れないから酒や禁止薬物を自家処方している人が多く、ADDとは診断されないでアルコール依存・薬物依存とだけ診断されてしまうことがある。

 幸いこの患者さんの場合、主治医が気付きADDとアルコール依存の治療をした。薬物治療の効果は覿面であった。それ以後、酒を自家処方せずに過ごす事が出来ていた。

 数年経った或る日、寝つきが悪い日が数日続いたので、主治医と相談して増薬してもらった。そんなことが数回続いた後、この患者さんは、薬を飲んだら直ぐに眠らないと気が済まなくなってしまい、どんどん薬が増えていった。昼夜を問わずふらつき、転倒し怪我が絶えない毎日であったが、それでも薬を欲しがるようになった。挙句に、夜間トイレに行く時に転倒し大きな怪我をするので、トイレに起きなくて済む様に薬を増やして欲しいと言い出すありさま。普通だったら、減らして、になるんでしょうが・・・。この時点で、薬物依存になっていたようだ。見当識にも問題が生じていたので、周囲は心配したが、本人は薬が増える事に至って満足そうだった。勿論、本人には薬物依存であると言う病識はなかった。また、主治医も巻き込まれてしまっていたようだった。

 結局、適正の量に戻ったが、こうした依存症を併存するケースはよく見かける。もしかしたら、アルコール依存、薬物依存、と診断される患者さんの何割かが、実はADDなのかもしれない。

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