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2008年7月20日 (日)

カウンセリング・精神療法 カウンセリングによる変化を思い止まらせるもの

 極端に言えば、カウンセリングと言うのは、しんどいものを背負いながらどうやって生きていくかを考える(自分を変える)作業である。この作業は大変なので、カウンセリングを受ければ現在抱えている問題や病気の症状が解決される、と言うものではない。


 このカウンセリングと言う自分を変える作業には、色々落とし穴があり、幾度も登場してくる。目に見えさえすれば避けて通る事も出来るかもしれないが、目に見えない事の方が圧倒的に多い。落とし穴の多くは、頭の中のイメージに過ぎないけれど、患者さんは恰も真実であるかのように錯覚して体験してしまう(これは、患者さんが障害を持っているから生じるものではなく、人間として正常な反応である)。こうした落とし穴の存在に気付き、落とし穴を避けて通れるようになれてくると、変化が現れ易い。

 この落とし穴の多くは、新しい課題にチャレンジする際に恐怖心と結び付く事が多い。よくあるものとして、失敗したが怖い(落ち込むのが怖い)、上手くいった時に更なる苦難が待ち受けているのではないか(今後もこんな苦しい事の連続ではないのか)、と言った類のものが多い。何れもチャレンジする前に先読み・深読みと言う形で現れ、変化を思い止まらせようとする。厄介な事に、こんな落とし穴にはまってばかりいると、どんどん変化を拒む体質が出来上がり、不満足ながらも現状に甘んじることになる。そして、葛藤状態に陥りながら、安易な解決法を求め続けるのである。

 抱えている問題や病気の症状と付き合っていくのには、時間も労力も掛かる。なかなか安易な方法で何とかなると言う訳には行かないので、変化を思い止まらせる落とし穴をどのように対処していくか、治療者側の工夫や治療を受ける側の根気が要求されるのだ。

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