発達障害 ADHDの症状は多岐にわたる
精神科外来を経由して心理療法に繋がるADHDの患者さんのほとんどが、多動や不注意と言ったADHDの特徴を診察場面で訴えることはなかった。患者さん自身が問題と思っていない事が多く、初診時にスルーされてしまっていた。訴えは、不眠、抑鬱、過食や拒食、感情や衝動の制御不能感、パニック、自傷等でADHDの症状とは掛け離れている事が多いので無理もない。
初診時にADHDが除外され、他の障害だと確定診断されてしまい、ADHDの治療が為されないと、症状が改善しなかったり、反って悪化したりすることがある。ルールを強化したり、洞察を求め過ぎて失敗なんてケースをよく目の当たりにする。また、症状が治まらないので治まらせようとしてどんどん薬が増えたり、患者さんの訴えのままに薬が増え、失禁等の副作用で大変なんて事も。こんな具合に治療が難航し、難解な患者さんが作られてしまう。結局、ADHDの治療が為されると安定してしまうんだけど。
ADHDの症状は多岐にわたる。見極めるのは職人芸のようなもの。馴染んでいれば、ADHDの見極めは比較的たやすい。しかし、なかなかそこまで馴染んでいる治療者は少ないのが実情だ。治療者が整ってくるのはまだまだ先の事なんだろうね。

突然のコメントすみません。
発達障害の検索で来ました。
この症状は主に子供(小学生低学年以下)で
診断されるとネット調べている範囲ではそうなっていますが
人それぞれ違いがあるのでしょうか?
知っている人に、悩んでいる人がいるのです。
その人の子供(女の子)は幼稚園の時にちょっと人より遅れているような気がしたらしいので
IQ検査を受けて正常といわれたそうです。
いま中学二年生ですが、家庭の我侭ぶりは酷く、話を聞くと私も唖然とするような物です。
でも、学校にもちゃんと行っていて、少ないですが友達もいるそうです。成績はビリの方で、外では物凄く大人しい。
もう中2なんで、診察に連れて行くことも困難なようです。(我侭で暴力的だから…)
最近理解してくれなかったからっていう理由で、母親を殺そうとした事件ありましたよね。
自分の家庭に起こりそうで不安と言っていました。
そのような子も障害なのでしょうか?
発達障害ってどこからどこからどこまでがそうなのか?調べれば調べるほど判らなくなりました…
投稿: pie造 | 2008年9月19日 (金) 16:17
はじめまして、pie造さん
成人期の発達障害と言うのは、比較的新しい分野です。例えば、ADHDのような障害の場合、加齢と共に症状が軽減し、良くなると信じられてきました。未だに多くの専門医ではない医者の多くがこの偽りの情報を信じています。しかし、そうではない事が分かってきました。症状が目立たなくなるだけで、障害が残存しているケースが多かったのです。
成人期になって発達障害と診断されるケースは、乳幼児検診で見落とされてしまったケースです。凡そ10%程度と考えられていますが、もしかしたらもっと多いのかもしれません(ADHDは20人に1人と言われている位ですから)。
症状と言うのは、多岐に亘ります。そして、幼少期から変らない症状もあれば、加齢と共に変化(消失・出現)する症状もあります。そして、年を経るに従ってベースにある発達障害特有の症状とは別に、性格特性や心気症などの併存障害が生じてきます。発達障害と言うのはこう言うものだと考えていただけるといいかもしれません。
さて、女の子の件ですが、どのような知能検査が実施されたのか、専門医で調べてもらったのか、よく判らないので、正常とだけ聞いてもパッとしません。それにIQだけで分かるものではありません。生育歴等の聴取や行動観察なども行い、多角度から診て行くものなので、IQが正常域だから発達障害ではないと言うものではありません(知的障害の除外には役立つでしょうが)。気になるのであれば(心配であれば)、専門医を受診し相談することをお薦めします。本人の受診が難しいようであれば、先ずは家族の方でけで児童相談所や保健所に相談するのがいいかもしれません。そこで、指示を貰うのがいいかもしれません。
尚、発達障害は、スペクトラム(連続体)と言われるものなので、どこを境に異常と正常との境界線を引くかは、診断する専門家に委ねられます。従って、非常に分かりにくいもので、知識も必要ですが、より臨床経験が必要になってくると思います。
投稿: outlandos | 2008年9月19日 (金) 21:53