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2008年7月12日 (土)

発達障害 職場の中のADD

  アメリカの疫学調査では、ADD(ADHD)は20人に1人程の割合で存在するとのことである。そして、その内の5人に1人が不適応状態に陥って症状が問題化するのだそうだ。ADDと言うのは、とてもポピュラーな障害である。

 診断に関り出して、差別を助長する恐れがあって世に出ることないの診断基準等も含め知るようになっていった。そして、勤務先でADD傾向の強い職員の多さに気付く事になった。程度は様々であるが、診断基準を厳しくしても治療が必要な人はアメリカの疫学調査と同じ様な割合で存在する。

 ADDの職員は職員で一生懸命働いている。しかし、ADDの症状から、周囲を巻き込む問題を起こす事は常時。まさかこの人がADD、なんて周囲に認識がないので、一緒に仕事をしたくない、と陰で文句が炸裂。徐々に距離をとる様になる。問題がいよいよ膨らんだ暁には、気まずい雰囲気が漂う。こう言った雰囲気を察知し、ADDの職員は更に不適応状態に陥り、症状もまた強くなってくる。まさに悪循環。ADDをはじめとする発達障害では、不適応状態であればある程症状が問題化する。

 一緒にグループ運営をしている内の1人が、推定ADD。連絡無しで、遅刻・退室は毎回。事前に患者さん達と一緒に決めたプログラム内容も誰の了解もなく変更する。勤務終了間際の相談は、帰る時間なので他のスタッフにして、と断わる等など。スタッフ・患者さんを巻き込んでいる。大きなトラブルがいつ起こってもおかしくない時限爆弾のような状態。

 周囲はもはや限界状態で、かなり不快感情が起こっている。本人にやんわり注意しても行動は改まることはなく、周囲に反感を向ける。迷惑を掛けていると言う認識はない。

 そこで、周囲から相談があった時、推定ADDとして関ろうと提案した。症状が問題化しているので、行動を改めさすのではなく、周囲がより楽に関れるよう(腹を立てないで済むよう)にしていこうと、提案した。もしかしたら、周囲の反応に漠然と気付き、更に症状が問題化しているのでは…。

 ADDなんだから周囲の配慮がいる人なんだ、と周囲が対応を変えた途端、周囲の不快な感情が終息に向った。問題行動は続くのだが、今までの問題行動がADDの症状だと理解すると、その人の起こす行動に見通しが持て、関わり易くなった。理解して関わることと言うのは、重要だと革めて認識した。

 一般の社会では、問題行動が頻発する人に対して冷たい仕打ちが待っている事が多い。知らない内に嫌な事をしているので無理もない。しかし、こう言う仕打ちが更なる症状の悪化を招く。多くの人が、発達障害者が社会に多くいることを知り、正しい知識をもった上で、理解して発達障害者と関わってくれる人(サポーター)が増えてくれるといいなぁ、と思う。

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