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2007年3月29日 (木)

成人期のADHD―病理と治療

 ADHD(注意欠陥多動性障害)は、児童期に限られた障害である(おとなになれば自然に治る)と考えられていたが、成人以後も症状が続くと言うことで判って来ました。欧米では、ADHD児の70〜80%以上が成人以降も症状が続くと言う調査報告があります。そして、adult ADHD(成人期のADHD)として、昨今注目が集っています。

 『成人期のADHD―病理と治療』、この類の本でここまで記述してある本はないのでは???。

 ADHDの理解を深めるために、注意困難・運動異常(多動・協調障害)・衝動性・無秩序・躾難さ・対人関係の変容・感情性の変容・ストレス耐性の低さ等について子どものADHDの症状に触れてから成人期のADHDの症状について触れています。成人期のADHDの診断を確定していく作業を行う中で子どもの頃の話を聴いていくのは必要不可欠です。ですから、ADHDがどの様に姿を変えていくのかと言う事が学べます。これは、成人期のADHDの治療経験が豊富な臨床家であれば、臨床の中で殆ど気づいているような事であろうと思います。ですから、ADHDに対する臨床家の感度を上げるために役に立つと思います。

 また、資料としてウェンダー・ユタ評価尺度等が載っています。医者などは診断の根拠となる数値を欲しがるので、これはこれで役に立つような気がします。

 ただ、確かにこれを参考にすると成人期のADHDに対しての感度が上がるのですが、知り合い、職場の同僚に対してここで知り得た知識を当てはめていくのは止めましょう。臨床領域の人に当てはまる人は比較的多いかもしれません。仮に我慢出来ずに当てはめたとしても、そのことを口にしない方が良いと思います。口にしてしまう人が多いんだよな。

 臨床経験が乏しい方がこの本を読むと臨床場面でADHDに関しての感度が高くなるでしょう。経験豊富な方は今一度ADHDに関しての整理が出来ます。超お薦めです

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