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2006年11月 3日 (金)

女性性器切除(FGM)撲滅にアメリカでもアクション

 アメリカの連邦法では、女性性器切除(FGM)を禁止しているが、各州の州法では、それを取り締まる法律がなく、法体制は整っていなかった。しかし、一人の南アフリカから移民してきた女性が、同じく移民してきた夫に娘の陰核を切断されてしまった事件を機に問題提起し、昨年、FMGを禁止する州法が成立する事となりました。ヨーロッパでもFGM撲滅運動は展開されていますが、アメリカでFMGを禁止する法律が出来た事はFGM撲滅運動に追い風となりそうです。


 FMGは、特定の宗教とは関係がなく、アフリカ28カ国、インドネシア、イエメンの他、これらの国々から欧州諸国やオーストラリア、北米などに移民した人たちの間でも行われていて、主に生後1週間から初潮前の少女に施術さます。毎年200万人の少女がFGMを受けていると国連では推定しています。施術方法は、地域や部族によって異なりますが、女性性器のクリトリスや包皮、外陰部の除去、切除、閉鎖(癒合)、時には膣の切除などが組み合わされて行われているようです。土地の伝統的助産婦によって、剃刀やナイフ、鋭い石等が使われ、母親や親族の女性に押さえ付けられて行われるのが普通だそうです。理由としては、純潔・貞節を守らせるための処女性、男性への従属や従順さの証、美的外観の形成、性や出産に纏わる言い伝えや教え等が挙げられています。

 1979年にWHOが行った調査で初めてFGMの実態が明らかになり、世界女性会議などを経て廃絶運動が広がったそうですが、伝統・文化だとの主張があること、家父長制のもとで女性たちが反対の声を上げにくい、母親である女性が行っていること、タブーの事柄であることなどが、この問題の解決を妨げている。

 しかし、FGMは、不衛生な環境下で行われる事も多く、感染症などで死亡するケースが後を絶たない。なのに死亡者数がはっきりしていないのが現状である。伝統や文化かも知れないが、女性蔑視文化であり、衛生な環境下で行われても子どもに対する虐待です。

 尚、西アフリカのセネガルでは、ユニセフと国内非政府組織の地道な活動によって、60万人が生活する1300近い村々でこの風習に終止符が打たれるなどの成功例もあります。 


 昨今、日本にもFGMの習慣を持った国の方々と国際結婚して定住する方も増えており、FGMが問題化していくことは明らかです。FGMへの対応をそろそろ考えていってもいいかもしれません。



【女性性器切除(FGM)撲滅運動関連の本】
砂漠の女ディリー
ディリー、砂漠に帰る

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コメント

 ずいぶん以前に、「砂漠の女ディリー」を読み、FGMがどういうものかを知り、同じ女性として、リアルに想像してぞっとしました。ワリスはとても魅力的な女性でしたが、その後故郷に帰ったんですね。知りませんでした。

 私もワリスの話は、仰るようにリアル過ぎてゾッとしますね。世界ではFGMのような事が行われていると知った時、虐待って思わずにはいられませんでした。文化と言えどこの悪しき風習に継承に終止符が打たれることを望んでしまいます。

 ワリスは、結婚してヨーロッパの人となったのですが、夫と決別した後、故郷に帰っていったようですね。

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