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2006年10月 9日 (月)

核実験と中朝関係

 北朝鮮軍部は、中国が北朝鮮に核実験の自制を呼びかけ柔軟な姿勢に転じた事に反応して、中国の後ろ盾は要らないとした上で金正日総書記に対して核実験の前倒しを要請した模様である。これによって早ければ今週にも核実験を実施する可能性が出てきた。その一方で、アメリカが対北朝鮮金融制裁を解除して対話に応じれば、北朝鮮側は年末まで核実験を遅らせても良いと言っている(ロシア経由の情報)。北朝鮮はまさに瀬戸際外交真っ只中である。

 後ろ盾は要らないと意思表示されてしまった中国は、これまで北朝鮮との友好関係を築いていたが、北朝鮮でのミサイル発射後から距離をとり始めた。すぐさま中朝国境地帯で人民解放軍がミサイル実験を行ない牽制している。更に、兵力を増強している。また、中国アメリカ領事館に逃げ込んだ脱北者のアメリカへの亡命を許可した(今までなら強制送還)。これは、暴走する北朝鮮への警告である。北朝鮮の暴走を防ぎたいのとアメリカとの良好な関係を維持したい中国にとっては、北朝鮮のミサイル実験はまさに『渡に船』であった。

 北朝鮮は北朝鮮で、国内での中国による資源開発やインフラ整備に食い物にされていると警戒を強めている。そんな背景もあっての北朝鮮軍部による中国の後ろ盾は要らないと言う意思表示。ついでに核実験を行うのは、中朝国境からわずか数キロ離れた炭鉱と言う無配慮ぶり。これだと核実験による友好国の中国国内での影響が否めない。中朝関係は良好だと言っているが、実は良好ではない。かなりうっとうしいと思っている。

 北朝鮮がこのまま核実験を強行しても中国は完全に北朝鮮を切ることはしないが、手を焼き頭を悩ます問題である。核実験に限らず言うことを聞かせたいが、歯向かう北朝鮮から少しずつ離れていく姿を見せつけることでことで、今一度中国の偉大さを思い知らせたいのが今の本音なのだろう。核実験を強行し北朝鮮が崩壊してしまうと、アメリカと韓国の介入は確実で、中国がやりにくくなることは確実ですから…



【北朝鮮や将軍様に関する本】
核と女を愛した将軍様―金正日の料理人「最後の極秘メモ」
北朝鮮処分―2005年、米中が描く「金正日抹消」のシナリオ
北朝鮮の現況〈1990〉
中国から見た北朝鮮経済事情
北朝鮮崩壊

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