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2006年8月10日 (木)

アルツハイマー型痴呆が発表されて100周年

 ドイツの精神科医アロイス・アルツハイマーが、アルツハイマー型痴呆を最初に学会で報告して、今年はちょうど100周年目。もう100周年なのかと、驚いてしまいます。日本では、1972年に有吉佐和子の『恍惚の人』で日本でも高齢者の認知症(当時は痴呆症)が注目されるようになりました。それ以来、「アルツハイマー」と言う言葉にお目に掛かる機会が増えていきました。そして、ここ20年位の間に飛躍的に研究が進められています。

 ところで、アルツハイマー型痴呆って何だか分かりますか。

 中年期以降に生じる老化に伴う脳の病気です。初老期に発症するのがアルツハイマー病、老年期になって発症するのがアルツハイマー型の老年痴呆と言った具合に分類されています。時にみんな纏めて、アルツハイマー型痴呆なんて呼ばれることもあります。アルツハイマー型痴呆では、大脳の頭頂葉や側頭葉にびまん性の萎縮があって、神経細胞が脱落し神経原繊維変化、老人斑、等が出現する変性疾患で、記憶・学習・思考・判断と言った認知機能に障害が生じてくるのです。学術的に状態象や症状を列挙すると、何か不気味な感じがします。

 さて、そんなアルツハイマー型痴呆ですが、誰もが発症する可能性をもっています。何と言っても危険因子は、加齢。65歳を過ぎると5歳ごとに発症の危険度は2倍づつ増えていくとされています。つまり、80歳で2×2×2=8って具合です。

 また、最近では、血中で脂質を運ぶたんぱく質には3つの遺伝子が確認され、その中の1つがアルツハイマー型痴呆との発症に深く関係しているとされています。遺伝的になりやすさがあり、この遺伝子をもっていると、発症率は5〜10%アップ。

 更には、食生活や生活習慣と言った環境因もアルツハイマー型痴呆との発症に深く関係しているとされており、魚・野菜・果物の摂取不足、カロリーの過剰摂取、喫煙、運動不足等々、促進させる要因とされています。また、社会的な活動や知的活動が乏しいと言うのも危険因子とされています。

 根本的な治療法はありません。対処療法で、症状を軽減したり、進行を遅らせることは出来るだけです。お薬では、アリセプトなどが有効だ、と精神科医は言います。確かに効きますが、症状がある程度進行してしまうと、効きが悪くなってしまうようです。

 知的能力低下が起る2〜3年前から 頑固になったり、自己中心的になったりして、人格に変化が生じていたら要注意。更に、不安・抑うつ、睡眠障害、等の症状があれば、専門医にかかった方が良いかもしれません。本人が嫌がる時は、先ずは家族が相談に行くと良いかもしれません。



【アルツハイマー関係の本】
認知症がはじまった?―アルツハイマー初期の人を支える
アルツハイマーと闘う―言葉と記憶がすべり落ちる前に
アルツハイマーを知るために

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