幼児虐待 虐待の世代間連鎖②
虐待の世代間連鎖は必ずしも起こらない。ごもっともです。しかし、虐待の世代間連鎖は必ずしも起こらない訳ではない。逆もまた真なり、これもごもっともな話です。また、虐待のなかった家庭からも子どもを虐待する親になっているケース、虐待を受けていたのに虐待する親になったケースも多くあります。つまり、虐待の世代間連鎖は必ずしも虐待の必須条件ではない、と言うことだけなのです。
虐待する親は被虐待児であった、とする見方は、広く行き渡っているものの、実際のデータはそれほど明確なものではないのです。その事実の有無は親の記憶によるところが大きいので、どうしても曖昧にならざる得ないのです。虐待する親とそうでない親に、ひどい虐待を受けたか否か、を質問したところ、虐待する親にそのような体験者が多かったのですが、50%以上の虐待する親は、ひどい虐待を受けたことを報告していなかったのです。この手の研究や調査には、結論が先にあって、調査・研究がなされる場合もあるので、差し引いて考えないといけないと思います。
近年の研究で、虐待を受けたことよりも夫婦喧嘩等の暴力場面に頻繁に居合わせた方が後に暴力的な養育法を用いる、と判ってきています。また、虐待を受けた子どもよりその兄弟の方が虐待をする、と言う研究結果があります。観察学習理論とも合致する結果で、幼児虐待の犠牲者として直接痛みを感じていないことが、後になっての虐待の模倣を促進させるのかもしれないし、逆に、被虐待児の場合、痛みや恐怖の経験が、実際に親となった時点で、虐待を抑制していることもあるのかもしれない、と解釈出来るのではないだろうか。
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「虐待を受けたことよりも夫婦喧嘩等の暴力場面に頻繁に居合わせた方が後に暴力的な養育法を用いる」という研究結果について、どのような研究を行ったかは不明だが短絡的過ぎるのではないか。「幼児虐待の犠牲者として直接痛みを感じていないことが、後になっての虐待の模倣を促進させるのかもしれないし、逆に、被虐待児の場合、痛みや恐怖の経験が、実際に親となった時点で、虐待を抑制していることもあるのかもしれない、と解釈出来るのではないだろうか。 」と理由をつけるのもいいが、まだ決め付けるには情報が少なすぎるでのはないだろうか。たとえば研究結果は存在しないが、暴力を見ていた子供は暴力によって物事が解決した成功例(夫婦の場合、妻が夫の暴力に屈し、結果夫の理屈がまかり通る場合)を目撃したから親と同じ立場になった子供がそれを簡単にまねをする。というのはどうだろうか。成功例をまねするのは人として最短ルートの成長であって楽で簡単である。自分にも思い当たる節がある。あなたはどうだろうか?
このようにさまざまな視点から考察することが今後の虐待防止に役立つのではないだろうか。
ここで一般論を批判することはお門違いなのだが、ぜひ自分の意見を見てほしかったので書きました。
投稿: 北海道のひとより | 2006年7月24日 (月) 01:30
北海道のひとさん、
『暴力を見ていた子供は暴力によって物事が解決した成功例(夫婦の場合、妻が夫の暴力に屈し、結果夫の理屈がまかり通る場合)を目撃したから親と同じ立場になった子供がそれを簡単にまねをする。というのはどうだろうか。成功例をまねするのは人として最短ルートの成長であって楽で簡単である』
コメントを為さっていることこそ、観察学習理論ぢゃぁないですか。補足すると、「観察が行動を引き出す。そしてその行動はただ単に模倣によるものだけではなく、行動の模倣から新たな攻撃行動を生み出す」と言う事でしょうか。
観察学習理論について、blogで説明を加えておいた方が親切だったかもしれませんね。
投稿: outlandos | 2006年7月24日 (月) 06:49